羽生選手全日本欠場報道についての雑感
昨日、12月18日は、オーサーコーチの56歳のお誕生日だったようです。
もっとも、日本とトロントの間には、14時間時差があるので、トロント時間では、今日(19日)の14時までは18日。
ということで、ブライアン、お誕生日おめでとうございます。
なかなかいうことをきかない暴れ馬で大変だということは重々承知しておりますが、結弦くんのこと、どうかよろしくお願いします。
さて・・・昨日、結弦くんの全日本欠場のニュースが流れましたね。
いくつかピックアップします。
フィギュア 羽生結弦が全日本選手権を欠場へ(20171218 NHK)
フィギュアスケート男子シングルのエース羽生結弦選手が、けがをした右足首が回復していないとして、ピョンチャンオリンピックの最終の代表選考会で、今週開かれる全日本選手権を欠場することになりました。これまでの実績から代表に選ばれることは確実と見られます。
これは18日、日本スケート連盟が明らかにしました。
羽生選手は、先月開かれたNHK杯の公式練習でジャンプの際に転倒し、右足首のじん帯の損傷のため10日間程度の安静が必要と診断されました。
その後、拠点にしているカナダのトロントでリハビリを続けていましたが、今月14日、日本スケート連盟を通じて右足首の状態について「治りが長引き、けんと骨にも炎症がある。まだ氷の上に乗ることができず、いつから練習を再開できるか決まっていない」などとコメントを出していました。
関係者によりますと、羽生選手は試合で演技をしたり質の高いジャンプを跳んだりできる状態まで回復していないということで、最大の目標となるピョンチャンオリンピックに向けた調整を優先させるため、20日、開幕する全日本選手権の欠場を決めました。
全日本選手権は、ピョンチャンオリンピックの最終の代表選考会で選手の出場は「必須」となっています。
その一方で、実績のある選手がけがなどを理由に出場できなかった場合は、過去の成績などを評価して選考することになっていて、羽生選手がピョンチャンオリンピックの代表に選ばれるのは確実と見られます。
羽生選手は、日本スケート連盟を通じて「全日本選手権に向けて治療とリハビリに取り組んでまいりましたが、断念せざるを得なくなりました。今後は1日も早く、ベストな状態で練習に専念できるように頑張りたいと思います」とコメントしています。
全日本欠場も代表は確実
ピョンチャンオリンピック、フィギュアスケートの男子シングルの出場枠は3つで、日本スケート連盟の派遣選考基準では、全日本選手権で優勝した選手が最優先で代表となり、ほかの2人については、全日本選手権で2位か3位の選手、今月、名古屋市で開かれたグランプリファイナルに出場した日本勢の上位2人、それに世界ランキングなどを総合的に判断して選ぶことになっています。
そのうえで、最終選考会である全日本選手権への出場は「必須」としていますが「過去に世界選手権で3位以内に入った実績のある選手が、けがなどのやむをえない理由で全日本選手権へ出場できなかった場合、けがの前の成績を評価して選考することがある」などとしています。
このため、ことし4月の世界選手権で優勝し現在の世界ランキングも1位の羽生選手は、全日本選手権を欠場してもピョンチャンオリンピックの代表に選ばれることは確実と見られます。
羽生、「全日本」欠場…五輪切符は確実もぶっつけで臨む可能性/フィギュア(20171219 サンスポ)
日本スケート連盟は18日、フィギュア男子で2014年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)=ANA=が右足首のけがからの回復が間に合わず、平昌五輪代表最終選考会の全日本選手権(21~24日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)を欠場すると発表した。羽生は世界ランキング1位などの実績があり、選考基準で代表入りは確実だが、来年2月9日開幕の平昌五輪にぶっつけで臨む可能性が出てきた。
フィギュア男子で66年ぶりの五輪2連覇へ不安が募る事態となった。羽生が、インフルエンザを発症した昨年に続き、2年連続で全日本選手権を欠場する。日本スケート連盟を通じ、コメントを発表した。
「全日本に向け、治療とリハビリに取り組んでまいりましたが、(出場を)断念せざるを得なくなりました」
苦渋の決断だった。羽生は11月9日のグランプリシリーズ(GP)第4戦・NHK杯の公式練習で高難度の4回転ルッツに挑んで転倒して右足関節外側靱帯(じんたい)損傷と診断された。3日後に「10日間は絶対安静と医師から言われた。その後、3~4週間で(パフォーマンスが)元に戻るとみている」と報告したが、今月14日に右足首の腱と骨にも炎症があり、氷上練習再開のめどが立っていないと現状を説明していた。
平昌五輪代表最終選考会の全日本選手権を欠場するが、世界ランキング1位や昨季の世界選手権金メダルなどの実績で代表入り(男子3枠)が確実だ。ただ、ジャンプを着氷する右足の回復が遅れ、試合勘も鈍り、五輪までの調整プランの再考を迫られる。
平昌五輪の個人戦をぶっつけで臨む以外に、実戦不足を補うため、四大陸選手権(来年1月24~27日、台北)や、来年1月30日開幕の国際B級大会など、海外の小規模大会に出場して場数を踏む手段もある。五輪で2月16日に組まれた男子SPを見据え、9日からの五輪団体も復帰戦の候補に挙がる。
羽生は現在、練習拠点のカナダ・トロントでリハビリと治療に励む。
「今後は一日も早く、ベストな状態で練習に専念出来るよう頑張りたいと思います」
試練を迎えた絶対王者。平昌五輪まで残された時間は限られている。
★「諦めなさい」周囲に諭され
羽生は負けず嫌いの性格で、全日本出場に強い意欲を見せていたという。周囲から「五輪が大事だから、今回は諦めなさい」と諭され、受け入れた格好だ。現役時代に4回転ジャンプが武器だった2002年ソルトレークシティー五輪男子4位の本田武史氏(36)は「治ってからも影響は出ると思うし、癖になる部分。しっかりと治すことを優先しないといけない」と指摘した。
羽生結弦、全日本欠場 平昌五輪団体戦回避の可能性も(20171219 スポーツ報知)
日本スケート連盟は18日、フィギュア男子14年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)=ANA=が右足首負傷のため、平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本選手権(21~24日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)を欠場すると発表。四大陸選手権(1月24~27日、台北)には出場しない方針を固めており、けがの回復を最優先に考えると五輪団体戦(2月9、12日)を回避せざるを得ない状況になってきた。ぶっつけ本番で同個人戦(同16、17日)で連覇に臨むことが可能性が出てきた。
負傷後は一度もリンクに上がれぬまま、羽生が苦渋の決断を下した。日本スケート連盟を通じてコメントを発表した。
「全日本に向け、治療とリハビリに取り組んでまいりましたが、断念せざるを得なくなりました。今後は一日も早く、ベストな状態で練習に専念できるよう頑張りたいと思います」
11月9日、NHK杯の前日練習で右足関節外側じん帯を損傷したが、回復が遅れていた。ギリギリまで出場へ意欲を見せながら拠点のカナダ・トロントで治療とリハビリに努めていたが、インフルエンザを発症した昨年に続いての欠場となった。
世界ランキング1位などの実績があり、選考基準で五輪代表入りは確実。ディック・バトン(米国)以来66年ぶりの連覇へ向け、1月の四大陸選手権には出場せず“五輪一本”に集中する。五輪は四大陸選手権の約2週後に開幕。ブライアン・オーサーコーチは「カナダに戻るには短すぎるし、日本で調整するには長すぎる」と話しており、出場しない意思を固めている。
まだ足に痛みが残り、故障から1か月以上が過ぎ五輪まで2か月を切った今も氷に上がれていない。右足の回復を最優先に考えた場合、五輪個人戦の前に行われる団体戦は回避せざるを得ない状況になってきた。団体戦ショートプログラム(SP)から個人SPまでは中6日。ソチ五輪では団体戦SPでトップの高得点を記録し、個人戦での金メダルにつなげた。しかし今の羽生にとっては、その1週間が貴重な調整の時間。ぶっつけ本番で個人戦を迎えることが濃厚になってきた。
当面はトロントに残り、医師と相談しながら本格的に練習が再開できる時を待つ。今季はオータムクラシックとロシア杯しか出場しておらず、前戦のロシア杯から五輪個人戦まで約4か月あく。大一番が復帰戦になる可能性が高いが、ここぞの勝負強さは誰もが認めるところ。これまで何度も逆境を乗り越えてきた経験を力に変える。
各社、いろいろな報道をしていますが、個人的には、NHKが、変な憶測もなく、事実だけが淡々と述べられていて、一番スッキリしたものだと感じました。スポーツ紙は、どこまで取材したものかわからない記述も多く、憶測混じりなので、あまり信用できません。
そもそも、サンスポの、”「諦めなさい」周囲に諭され”というソースはなんなのか。よくある”関係者”ですか? ソースがはっきりしない上に、書いた記者の署名すらない。「ホンマかいな」という印象を受けます。スケ連の発表した2度目の結弦くんのコメントも、「今後」というだけで、一言も「近日中に」とは言ってないのに、勝手に「羽生が近日中に練習再開 全日本出場へ最後まで調整」という見出しで報道したサンスポだからなあ(笑)
スポーツ報知の記事の、このくだりも、かなり憶測で飛ばしてますよね。
けがの回復を最優先に考えると五輪団体戦(2月9、12日)を回避せざるを得ない状況になってきた・・・これは、本人もスケ連も何にも言ってないので、完全に憶測ですね。取材したわけでもなさそう。
ブライアン・オーサーコーチは「カナダに戻るには短すぎるし、日本で調整するには長すぎる」と話しており、出場しない意思を固めている・・・これは、確かにオーサーが言いましたが、負傷直後の談話。あれから1ヶ月以上たっているので、ソースとしては古すぎますね。100%方針が変わってないとはいえない。
ぶっつけ本番を危惧する声もありますが、私は、ショートについてはあまり心配していません。
今年のオータムクラシックで、ショートで世界最高得点をだしましたが、あれは試合勘のないシーズン第一戦でした。4T-3Tと4Sと3A、得意のジャンプだけを組み入れたあの構成であれば、試合勘は関係ないと思うのです。
心配があるとすれば、フリーの方。2分半と4分半では、やはり負担が違う。でも、こちらも「2015年の構成なら、いつでもノーミスできる」と本人が言っていたし、理想としていたMAXは難しくても、”今できる構成”で本人が納得できるなら大丈夫だと思う。いざとなれば、2種クワドでも勝負できるのが、彼の強みですから。
「覚書あれこれ」のモモ博士の記事の、このくだりには、なんども頷いてしまいました。
全文はこちら https://ameblo.jp/mkp2012/entry-12336695782.html
一部抜粋させていただきます。
有名人の中には「今からお風呂入ります」「この店でこれ食べました」「誰それさんとミーティング」など、自分の生活を実況中継する人もいますが、我らが羽生選手は昔からそういうことを一切、しない。お布団だとかチョコレートだとかのキャンペーンやコマーシャルを通しての露出度は(少なくともフィギュアスケート界においては)類をみないほどだけれど、それはあくまでも「セレブリティ・羽生結弦」としてのこと。それに比べて「アスリート・羽生結弦」に関する情報は、大会中や公開練習に取材できるものを除けば、案外、少ない。(年がら年中、色んな雑誌に掲載されている割には、情報の種類は限られている、ということです)
私も、「ゆづ情報が激流のように流れてくる」とよく書いていますが、実際、羽生ファンブロガーは、ウィンタースポーツ選手のブログでありながら、春夏秋冬、1年中、ブログのネタに困ることはありません。そういう意味でも、まさに稀有なアスリートです。
自分のブログを振り返ってみても、「クリアファイル、ゲットしたわ~♪」とか、「仙台の写真展が素敵~♪」とか、「この雑誌がゆづ率高いわ~♪」とか、「P&GのCM始まったわ~♪」とか・・・そういうお花畑な萌え記事の方が多くて、競技会関係の純粋に”アスリート”部分の記事は、案外少なかったりする。特に、今シーズンのように欠場が多いと。
実際、結弦くんは取材のガードは固くて、テレビ局は別として、新聞社や雑誌社の単独取材は、トロント公開練習のときに設けられる5分間の個別インタビュータイム以外は、ほとんどできない。拠点がカナダということもあるけど、おそらく受け始めたら、キリがないからだと思う。
といって、新聞社もなにか書かなきゃいけないし、見出しや内容がセンセーショナルな方が注目されるから、飛ばしちゃうのかもしれないけど、報道ひとつひとつに一喜一憂せず、モモ博士のおっしゃるように、ファンが賢くなって、「我慢して時を待つ」姿勢が大事なのだろうなと思います。
今年の四大陸選手権、結弦くんは、平昌会場の写真を撮っていました。
そのとき撮った写真を励みに、復帰に向かって、懸命に頑張っているのだろうなと想像しています。
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2017/12/19 10:55 | 全日本・チャンピンシップ(2017-2018) | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
団体戦
五輪団体戦回避?
私は、出た方がいいかと。
試合ずっとしてないし、個人戦のリハ―サルと思えばいいかな。
日本は、団体戦重視してないし、気楽にのぞめばいいのかなと。
とにかく、日本はカップル競技をもっと強くしてほしいですね。
外国のペアの選手と、戦えるレベルではないですね。
羽生選手不在の全日本始まりますね。
女子は、面白くなりそうですね。
ソチ五輪の前の全日本で、高橋選手の名が代表に読み上げられた時の、会場のすごい歓声。
今回、羽生選手の名で、それ以上の歓声があがりそうですね。
No:7823 2017/12/20 10:20 | ミッチー #uzkSLSUE URL [ 編集 ]
ミッチー 様
ミッチーさん、こんにちは。
>五輪団体戦回避?
誰も回避だといっていませんので、報知のただの憶測だと思います。
>日本はカップル競技をもっと強くしてほしいですね
カップル競技は、日本人男性の体格や国民性からも向いてないのだと思います。だいたい、日本人で180センチ以上あってガッシリしてるような男子は、フィギュアやらずに他の競技をするでしょうし。
>女子は、面白くなりそうですね
男子はどうでもいいので(笑)、女子しか見ないつもりです。
コメント、どうもありがとう♪
No:7825 2017/12/20 22:39 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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