「怪物かなと思った」 ~高橋大輔、羽生結弦を語る

5月4日『パトリック・チャン「ユヅルが切り拓いた新時代」感想』という記事で、「パトリックよりずっと前から、結弦くんを脅威に感じていた日本人選手について記事にする予定」と書きながら、長らく放置プレイしてしまいました。宿題を消化します(汗)

パトリックの記事で思い出したのが2017年9月3日、BSフジで放送された「アキレアの橋」(ツイではアキレスの橋と書いてますが間違いです。訂正します)。柔道の野村さんと高橋さんの対談でした。そこで、結弦くんとライバル煽りされていた頃のことを語っています。パトリックが結弦くんを意識するよりずっと前から、高橋さんが結弦くんを脅威に感じていたことがわかる対談です。








私が落ちた、あの2012年の伝説のニース。あのワールドで、パトリックが優勝。高橋さんが2位。そして結弦くんが3位でした。高橋さんが「でも、やってることは彼の方が上だった」と言ってますね。ニースのフリーのプロトコルはこちらです。
→ http://www.isuresults.com/results/wc2012/WC2012_Men_FS_Scores.pdf

パトリックチャン TES 90.56 PCS 90.14 TOTAL 176.70(Ded-2.00)
羽生結弦 TES 91.99 PCS 83.00 TOTAL 173.99(Ded-1.00)
高橋大輔 TES 88.76 PCS 85.78 TOTAL 173.94


結弦くんは、ショートでミスしたので最終グループに入れませんでした。しかし、フリーで怒涛の追い上げをして総合で3位に入りました。驚くのは、フリーだけなら、高橋さんより上。TESだけなら、パトリックより上なのです。

本当なら、パトリックはこのときに結弦くんをマークすべきだったのです。しかし、当時のインタでの発言などからみて、パトリックは結弦くんの銅メダルを「まぐれ」だと考えていたようです。実際、運よくまぐれでワールドメダルをとったけれど、そのあと鳴かず飛ばずになる選手もけっこういます。パトリックの言葉がどこまで本心かわかりませんが、結弦くんのことを自分の地位を脅かす存在とまではこの時点では思っていなかったでしょう。でも、パトリックより先に、高橋さんの方が結弦くんの潜在能力に危機感をもっていたのです。

自分でも満足する演技ができてもパトリックに勝てず、下からは結弦くんが突き上げてくる。そして、クリケットに移籍してからの、結弦くんの急成長。高橋さんの性格からして、怖くて仕方なかっただろうと思います。「本当はやめたかったけど、仕方なくやっていた」とか「結弦に負けると思っていたけど、トップにしがみつきたいという思いで続けていた」は、彼の正直な心情でしょうね。「もう勝てない」とわかってるから嫌で仕方ないのに、本当は逃げたいのに、それでも続けざるえない状況だったならば、「スケートが嫌いだった」としても、そりゃそうだろうなとは思います。

自分の悪質オタの結弦くんへの悪行を見て見ぬふりしてたこととか、むしろ煽っていた形跡があることについてはちょっと置いとくとして・・・パトリックと同じような焦燥を、パトリックより1年以上早く感じ、かなり精神的に追いこまれていた心情は理解できなくはありません。ただ、パトリックと大きな違いがあります。セカンドキャリアで迷走しまくってること。今だに、自分より9歳も下の結弦くんへの嫉妬から解放されていないことでしょう。パトリックがソチでの敗北を吹っ切って、むしろそれを今は前向きに捉えることができているのに・・・です。


下からの突き上げに恐怖を感じるのは、トップであればあるほど普通の感覚なのだろうと思います。だから、ほとんどのスケーターは五輪金をとると、さっさと引退してしまうのです。しかし、結弦くんはそうではない。「プレッシャーは原動力」「逆境は快感」と言いはなち、「壁の先にまた壁」があってもそれを自分の成長の糧だととらえられる結弦くんのメンタルがいかに異次元がわかりますね。

彼が年下の選手の突き上げを喜ぶのは、自分を成長させてくれる栄養源だとわかっているからです。結弦くんにとっては、今のネイサンは、さぞかし魅力ある「ご馳走」なのだろうなと思います。ワールドのプレカンのときも、ネイサンをみる結弦くん、すごく「美味しそう」って顔にみえたもの(笑) 


高橋さんは、一度引退したあとアメリカ語学&ダンス留学やらキャスターなどで自分探しをされ、「勝たなくてもいい」&国内限定のお気楽な立場で昨年現役復帰されました。それなら以前と違って、楽しくスケートができるでしょう。最近のAERAのインタでこんなことをおっしゃってますね。


高橋:プロフィギュア界をどう変えていくかは、僕にとって大きなテーマです。プロのスケーターが引退後に就職する場所、ちゃんと職業として食べていける場所が、いまは残念ながらほとんどない。日本のスケーターの引退後の選択肢が変わるような、劇団四季のようなスケート舞台のカンパニーをつくれたらいいなと思っています。

──劇団四季のスケート版ですか。すてきですね。

高橋:劇団四季は、特定の出演者のファンだけでなく、「劇団四季だから見に行く」という人も多く、どの舞台も人気です。バレエの熊川哲也さんのKバレエカンパニーも同様に、Kバレエカンパニーだから見に行くファンがたくさんいます。

高橋:スケートでも、様々なアイスショーが多く開催されるようになりましたが、僕はそれよりも舞台色の強いもの、たとえば「ロミオとジュリエット」をスケートミュージカル化するように、ひとつのストーリーを皆で演じるものをつくってみたい。わかりやすく言えば、Dカンパニー(大輔カンパニー)をつくりたい(笑)。



以前、テレビでの真央さんとの対談で、真央さんに「一緒にアイスショーやろうよ、カンパニー作ろうよ」と誘っておられましたっけ。しかし、真央さんは、引退後、とっとと自分の「サンクスツアー」をたちあげて、現在全国を精力的に回っておられます。高橋さんは、「自分はトップ向きじゃない。片腕の方がいい」みたいなことを言ってたこともありましたが、トップよりむしろ片腕や番頭さんの方が実務能力が必要です。2017年のミヤケンさんとの雑誌の対談で、ミヤケンさんに「賢二先生にはいろんな人とのコネを作ってもらって、『こんな人いるよ』って紹介してもらって」と頼んでるのを読んで、ちょっと呆れました。コネ作りも人頼みなの?と。コネくらい自分で作りましょう。それではトップどころか片腕も無理ですよ。Dカンパニーも周囲にお膳だてしてもらって神輿に乗るだけ・・・というつもりなのでしょうね。

引退後、何が一番大変だったかということで、雑誌のインタでこんなことを言っておられました。インタの時期は昨年の8月24日です。


「しゃべりの才能がないことはわかっていたんですけど、大変でした。これが結構トラウマで、今、人前でしゃべるの超苦手で、今でもすごく超緊張します。現役のときはまだもうちょっとしゃべれた気がするんですけど」

ーしゃべる仕事の時は手汗がすごいと言っていましたね。

「もう、今も本当に拭いきれていないです(笑)」

ーじゃあ囲みもつらいですね。

「慣れてなくて、慣れてないというか、前以上に無理。それくらい、とっても苦手になってます。プライベートでも大勢の人がいる中でしゃべるのもダメになったりするので」



事務所も、これだけしゃべるの苦手だ苦手だといってる人をなんでバラエティー番組にだしたりしたのでしょう。日テレなので「氷艶」の宣伝をかねていたのでしょうけど、むしろマイナスだったのでは・・・。

いつも鋭い分析をされるshinさんの記事です。高橋さんの某番組について。全面的に同意です。
→ https://ameblo.jp/shinibuki-blog/entry-12461568179.html


今年は国際大会に出場されるのでしょうか。しないのなら、早めに特強を辞退されることを願います。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2019/05/17 13:10 | 羽生結弦以外COMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

カンパニー立ち上げ?!

みずほさんこんにちは。

D君アレルギーがひどくて見てませんでした。ご紹介ありがとうございます。

私はバレエが好きで、Kカンパニーも観ていました。今は羽生ファン活と両立できないのでお休み中です。
熊川さんはすごい才能の持ち主です。ダンサーとしても、ディレクターとしても、舞台装置のイメージまでも。そして若干26才でカンパニーを作り、発展させてきた経営手腕もすごい。

ご自分が熊川さんと並ぶ才能の持ち主だと思っているのでしょうか。
みずほさんのおっしゃるように誰かに持ち上げてもらって、てっぺんで美味しい思いをしたいのか、その場で適当に喋っただけなのか。
てっぺんに立つ覚悟もなさそうですね。

No:10620 2019/05/17 14:25 | monaka #- URL [ 編集 ]

monaka 様

monakaさん、こんにちは。

>ご紹介ありがとうございます。

高橋さんに関するニュースをわざわざあげることは普段はないのですが、今日のブログ記事が高橋さん関連なのでついでに抜粋して貼っておきました。

>その場で適当に喋っただけなのか。

真央さんにもそれとなく誘っていたので、カンパニーについては色気はあるのだと思います。ただ、自分一人ではできそうもないので、スポンサーを多くもってる真央さんを引き入れたいとか、誰かにお膳立てしてもらいたいとか、そんなところではないでしょうか。三十路男にしては限りなく妄想に近い夢だと思います。

荒川さんもアラフォーで2児の母です。そろそろFOIの次期座長としての勉強をするとか、もっと地道にすることはあるはずです。FOIみたいな小規模なショーすら仕切れなさそうなのに、どうやって会社を作るつもりなのでしょうか。迷走するのは自由ですが、周囲を巻き込まないでほしいですね。

コメント、どうもありがとう♪

No:10621 2019/05/17 16:47 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

Dアレルギー

Dアレルギーを抑えて、対談映像、観てみました。素直な心情を話されていますね。
でも、Dカンパニーできたとしても観に行くことはないでしょう。

shin さんのブログ、わたしも読みました。全面同意しました。
スポーツ中継のひとつとしてフィギュアスケートのテレビ中継を観ていた頃、バンクーバー五輪の頃はD先輩を応援していたのですが、徐々にアレルギー反応がひどくなって、「メレンゲ」事件でトドメです。番組は観ていませんでしたが、詳細なレポで知りました。

京都での伊藤聡美さんの講演会、わたしも行きました。
もう後ろでいいと開場後に入りましたが、設備の整ったいい会場でしたね。
実際に衣装を作っている人が多くて製作の実際に関心が高いようで、キャーワー度は低めで、落ち着いた講演会でした。
展示衣装の写真撮影ができて、ありがたかったのですが、4名1組、1分間ということでしたが、後ろにいくに従って、1分が短くなった? と邪推しました。
衣装のヒントは海外旅行、ということで、風景、建物の写真が紹介されていて、興味深かったです。本にしていただきたいです。

講義内容についてSNSに書かないように、という指示は、わたしも聞かなかったように思います。講師の写真はあげないように、とは言われましたが。
みずほさんの詳しいレポート、もう一度読もうと思って来たのですが、短縮版になっていて、ちょっとがっかり。機会があったらまたご紹介いただけるとうれしいです。

No:10622 2019/05/17 19:10 | 京にんじん #- URL [ 編集 ]

京にんじん 様

京にんじんさん、こんにちは。

>バンクーバー五輪の頃はD先輩を応援していたのですが

バンクーバー五輪は見ていたと思うのですが、Dさんの演技は実はあまり記憶に残っていません。あの五輪で一番印象に残ったのはキム・ヨナのボンドガールでした(笑) Dさんのカメレンゴのプロではバンク五輪のプロよりむしろブルースの方が好きでしたね。今振り返ると、あのブルースあたりがDさんの選手としてのピークだったように思います。

>キャーワー度は低め

田中さんの講座と違って(笑)、落ち着いてましたね。でも能登さんの講座は、田中さんよりは落ち着いてるように思います。田中さんが煽ってる感じです(笑)

>後ろにいくに従って、1分が短くなった?

私もそう思いました。1分がメチャクチャ短かったです。「あと10秒です」と言われたときは「うっそー!」と焦りまくりました(笑)

>SNSに書かないように、という指示は、わたしも聞かなかったように思います

やっぱりなかったですよね。私も聞いた記憶がないのでおかしいな~とは思ったのですが。

>機会があったらまたご紹介いただけるとうれしいです

そうですね。毎日更新してると過去記事は振り返る暇がなかなかないのですが(笑)、京にんじんさんのコメントで「なかった」という確信をさらに強めたので、できるだけ近日中に修正したいと思います。最新記事としてあげるのではなく過去記事をそのまま修正する形になると思いますが。

コメント、どうもありがとう♪

No:10623 2019/05/17 21:27 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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No:10624 2019/05/19 02:55 | # [ 編集 ]

k〇〇〇〇〇 様

k〇〇〇〇〇さん、こんにちは。

>メレンゲの発言

掲示板やツイでは叩かれてるけど、Jcastなどのネットメディアやバラエティでは「セクハラ問題」としてほとんどとりあげていませんよね。100%ありえませんが、結弦くんが同じような発言したらどんな騒ぎになったか。さすが事務所の力は偉大ですね。まあ、あの5年前のスキャンダルを乗り越えたら、なんでも乗り越えられると思いますよね(笑)

見てませんが、メレンゲのあとも中居さんの番組にでて、ブラックアウトするほど飲んでるみたいな話をしてたとか。shinさんが書かれている通り、酒とポーチとエロ話しか引き出しがないのでしょうね。でも氷艶の宣伝には逆効果ではないかしら。5月25日には志村けんさんの番組にも出るようですが、そこまで宣伝に必死なのはチケット売れてないのですかね。

>普段良識的なデーオタさん

そんな人いるんですか?(笑) でも今でもオタを続けているということは、あのスキャンダルをなんとも思わなかったということなので、その時点ですでにマトモではありません。あのときも「聖子裏山そこかわれ」と言ってた人達ですよ(笑) オタのモラルも低いから今回のことも「たいしたことでもないのに大袈裟にしてる」と思っているのでしょう。

ご紹介してくださったブログ読みました。珍しくわりとマトモな感性の人でしたね(笑)

ご連絡ですが、昨夜、伊藤さんのレポをもとに戻しました。お暇なときにのぞいてみてください。

コメント、どうもありがとう♪

No:10625 2019/05/19 07:28 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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