「怖さを乗り越えて…」 NHK杯2019 FS終了後一問一答 ~朝日新聞 & 時事通信 

朝日新聞から、フリー演技後の一問一答がきています。有料記事なのでベタ貼りします。



ファンの気遣い「とても嬉しかった」 羽生結弦一問一答(20191124 朝日新聞)

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦のNHK杯は23日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで、男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)が、フリーでもトップに立って優勝した。2位の選手に合計で55点以上の大差をつける圧勝だった。今季GPシリーズ2連勝で、12月に開催されるGPファイナル(イタリア・トリノ)への進出も決定。演技後の報道陣との主なやりとりは以下の通り。

失敗後の修正

――ジャンプを失敗した後の修正がすごかった。
 「ま、リカバリーはちょっとしたおまけという感じで。とにかく、今回の試合は(4回転)ループと(4回転)サルコーを決めたいという気持ちが強かったので。完璧な形ではないですけど、まず、このプログラムで降りたと判定して頂けたのは初めてなので。感覚として、やっと一つ課題をこえたかなと思います」

――滑り終えた時の気持ちは?
 「まだ、なんか余力はあるなという感じはしていた。もちろん、すぐは立てなかったんですけど、まだ精神的に余裕があるな、と。あとはけがなく最後まで滑り切れたというのがちょっとホッとしたところです」

GPファイナルに向けて

――GPファイナルへの気持ちが強かった?
 「やっと、ファイナルを戦える位置にきたなって、ちょっと思っています。かなりたまっていたので。ふふふ。気持ちが。やっと、いけるなって思ってうれしい。あとはやっぱり、こうやって日本の会場で滑るということがどれだけ特別かということを、ずっとそれこそ待ち望んでいたので。全日本(選手権)も含めて。だからこそ、こうやって、ここで得ることのできた皆さんのエネルギーをまたしっかりとファイナルにぶつけられたらいいなと思います」

――直前の6分間練習は、あまり良いイメージではなさそうだったが?
 「ま、6分間は6分間という気持ちはあったんですけど。4回転ループだけに集中しようと思ってやっていました。最後はパンクしてしまっているんですけど。でも、曲の入り方で1回パンクできたので、こういう間違えが出るなっていうのを確認できたのが良かったと思います」

――SPを終え、どんな気持ちでフリーに?
 「もうちょっと点数を出したいなと思っていたのですけど。『315から320点近くいけばいいかな』と思っていたんですけど、1個抜けちゃったんで仕方ないかなというのと、アンダー(回転不足)が刺さっているのでしょうがない。気持ちとしては、別にSPが良かったからという気持ちは特になく、むしろ、SPダメだったなってずっと思って、結構引きずっていたので。今度こそやってやるという気持ちがありつつ。ただ、今回の試合はここが最後じゃないぞっていう気持ちがすごくあったので。ファイナルに向けて、とにかくこのNHK杯にいくにあたって、最初の(4回転)ループを降りる、(4回転)サルコーをしっかり決めるというのが一番大事だと思ったので。その課題をクリアすることをすごく注意してやっていました」

――リカバリーは想定内だった?
 「ま、日頃から練習してなくはないです。でも、ま、ノーミスするまでなんとか通すということは結構しているので、あそこでミスっちゃった段階で切りたいなって思うくらいなんですけど。もう1回やりたいって思ったんですけど。今回の課題が、何より(4回転)ループと(4回転)サルコーだったので、もうNHK杯を楽しんでもいいかなって。お客さんの前でここまでできるんだぞってやっても良いかなって思って。ステップを抜いて、ブライアンを見て、やっていいかな?って、いきました」

――フリーは緊張感があった?
 「今日はわりと落ち着いていました。昨日思ったんですけど、その点数を超えないといけないとか、スケートカナダはそこそこ良かったので、それを超えなきゃいけないというプレッシャーがある中でやったんだなってすごく思って。体もやっぱりガチガチに固まっていましたし、そういう意味でひとつ、チームとして、壁をこえることができたな、課題が見つかったなというのがあって。あとは、ま、公式練習は緊張したんですけど、けがしないで(練習を)終えられたっていうので、ちょっとホッとして、今回、本番はある意味リラックスして、ま、とりあえずけがしないように、最初の(4回転)ループと(4回転)サルコーだけしっかりきめようと思って集中できたかなと思います」

――今大会を振り返ってみると?
 「まず今大会、まだ明日が残っていますが、とにかく健康で、どこも痛くなることなく、大きなけがをすることなく、無事にフリーまで滑り終えたことがとても良かったなと思います。ファイナルも決まったので、ファイナルに向けてしっかりと回復をして、またしっかり調整をしてファイナルに向けて頑張りたいなっていうふうに思えた試合でした」

――GPファイナルの会場は、2006年トリノ五輪の会場。何か思い出は?
 「ちょっと定かじゃないんですけど……、たしかジョニー・ウィアー選手があそこで(今季自分がSPで演じている)『オートナル』をやっているんじゃなかったかなって思っているんですけど。4回転を入れて、ちょっと何かグチャグチャになっちゃって、『すごく悔しかった』って言っている記憶がすごくあって。僕にとってはやっぱりジョニー・ウィアー選手のあの演技はものすごく特別で。SPで2位になって、すごく『やっぱりこの選手に憧れてよかったな』って思って見ていました。やっぱり、ジョニー・ウィアー選手の素晴らしさっていうのを改めて感じた試合の一つだったと思っています。また、トリノと言えばやっぱり、プルシェンコ選手が(五輪)金メダルを取った場所でもあるので、そういう意味でも『オートナル』も『オリジン』も両方ともリスペクトをすごく掲げているプログラムなので、そういう意味であのプログラムたちと共に良い演技をして、僕自身もそこで金メダルを取れたらいいなと思っています」



フリーの目標は、冒頭の4Loと次の4Sを成功させること。
ワールドで4Loは成功させたけど、4Sは失敗してしまった。
そして何よりも、怪我なくグランプリシリーズを終えること。
昨年も一昨年もGPSの第2戦の公式練習中に大きな怪我をしてしまった。
彼の中で大きなトラウマになっていたことは想像に難くありません。
2014年の中国杯の衝突事故後、しばらくは6分間練習が怖かったと言ってましたね。

彼は焦っていない。目標に向かってひとつひとつクリアしていければいい。




ループとサルコー。ともに加点を引き出した。昨季からのフリー「Origin」ではずっと苦しんでいただけに「やっと課題を一つ、越えたかな」。気持ちが晴れた。

 ループは鬼門だった。昨年11月のロシア杯、フリー当日の公式練習で転倒して右足首をひどくひねった。「曲がかかって跳ぶループは怖い。少しでも不安があったらやめる」と言うほど。けがなく得点源の1本を決めたことに意義があった。

 GP連勝でファイナルへ向かう。スケートカナダでは世界歴代最高点に近づいたが、けがを再発させないように気を配りながら2戦をこなした印象。ファイナルでは昨季の世界選手権で大敗を喫したネーサン・チェン(米国)との再戦が待つ。「どんな相手にどんな演技をされても勝てる、という自信を持った状態にしたい」と意気込んだ。

 コーチのブライアン・オーサー氏が「ここからだ。真っ向勝負をしていく」と教え子の心境を代弁した。2週間後、今季最初のピークがくる。







結弦くんの恐怖心をオーサーもジスランも理解していて、それを乗り越えたことを喜んでくれていたのね。最近日本のモラハラコーチの話題が表にでたけれど、クリケットはモラハラとは無縁。弟子をコントロールする対象としてでなく、ちゃんと一人の人間としてむきあってくれる。彼の強さも弱さも理解して支えてくれる。クリケットのコーチ達には本当に感謝。


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タグ : 2019-2020_season

2019/11/24 10:55 | グランプリシリーズCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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