プルシェンコ「アイスショーと現状」について語る
プルさん、最近おうちでのパフォーマンス動画をインスタに投稿されたりして、自主隔離生活ながら、お元気そうでなによりです。そんなプルさんのインタの翻訳をUPしてくださいました。このコロナ禍に対するプルさんの考え方がよくわかるインタなので、紹介します。
プルシェンコ アイスショーについて①
— 🇯🇵ゆら🇷🇺 (@tamayura_yura) April 11, 2020
-アベルブフは現状ではアイスショーにも国の支援が必要だと言っていたが?
「今は一般の人々に支援が必要だ。ショーのことは忘れるべきだ。個人事業主であるアベルブフが国に支援を求める理由が分からない。これは馬鹿げてると思う」https://t.co/nUQI5TWJXP
②「今必要なのは祖父母や高齢者を援助するボランティア。医師も支援せねば。8万ルーブルの手当が出るらしいがもっと増やすべき。もう一度言う、僕は内側から全て知っている。どれだけの人が困っているか、大量の人が殺到し医師がどんなルーティンで働いているか。それが今、支援を必要とする人だ」
③「そしてショーは今、誰も必要としていない。僕のショーはストップした。全てそうなった。今後とても大変になりそうで、何をしたらいいか。諦めてもいいけど、僕はそんな人間じゃない。むしろ今後どうやって生きるか、この状況からどうやって抜け出すか考えなきゃいけない」
④ -事業主として国の支援策は充分と思う?
「僕の学校は私立なので、僕も困ってる。リンクを借りていて、毎月数百万ルーブルもかかる。それに解散したコーチ陣もいるから、僕もどうしたらいいか分からない。でも政府に駆け込んで金をくれ!と言うべきなのか?」
⑤「自分で事業をやると決めたなら、困難な状況から抜け出すのも自分自身でやるべきだと僕は思う。政府はどこかのレストランでも援助してくれたらいい。馬鹿げてると思うよ。でもこれが僕の在り方だ。できないなら国営のところで働いて保険に入ればいい。だから個人事業主は全て自分に責任がある」
プルシェンコ 現状について抄訳①
— 🇯🇵ゆら🇷🇺 (@tamayura_yura) April 11, 2020
「家にいないといけないので、もう20日ほど出かけていない。人々にもこれを呼びかけている。今、多くの人が感染し病院に行っているから。
全医師たちに負担がかかっている。自分や大事な人々、医師らを大切にしよう」https://t.co/nUQI5TWJXP
②「もちろん、少しでも前進したいしリンクで滑りたい。だがロシアのスポーツ学校は僕のところも含め、全て閉鎖されたのは分かっている。だからウイルス終息の朗報を待っている。アスリートや親たちから僕のところで練習したいと電話があるが、現状ではあり得ない」
③ -模範的な自己隔離ですね。
「友人や知人が感染してコムナルカ(モスクワのコロナウイルス患者治療病院)に入院してしまっただけだ。すでに人工呼吸器に繋がれている人も多い。だから当初言われていたほど簡単な状況ではない。わずか数週間で状況はすっかり変わってしまった」
④「だからこれは非常に深刻に受け止めなければいけない。妻ヤナの母親も同居していて、彼女はリスクの高い年齢。一般的には高齢者が重症化すると言われていても、今や子供や中年層も感染している。これは誰でも感染するかも知れない。なので3月21日にモスクワ市長令が出てから自宅にいる」
⑤ -ワールド中止で選手は何をすれば?
「彼らの気持ちは分かる。シーズンの重要な試合に向け準備していて、それが中止。深刻な理由で中止されたのは当然だが、それで人生も止まるわけじゃない。未来を見据え、練習し続けなければいけない。ワールドは今後もある。つまり、思い通りにはならない」
プルさんの発言は、こんなモスクワの医療の現実をよくわかってるから。
救急車が数珠つなぎになってますよね。
モスクワの現在の状況が簡単にわかる写真。
— Никита 🇷🇺 (@Nikky89_ru) April 11, 2020
モスクワの病院は限界まで働いています。 pic.twitter.com/w1xSiuWPjM
ロシア全土がこういう状況というわけではなく、主にモスクワ、サンクトペテルブルク、およびその他のいくつかの大都市に当てはまります。大都市に感染者が集中しているのは日本と同じですね。
ロシアではコロナウイルスによる死亡率は感染者数の0.8%ほどだそうですが、モスクワ市長は、次の2週間が最も難しいと語っているとか。現状はそれほど死亡率は高くないですが、医療崩壊がおこると、0.8%の死亡率が上昇する懸念があります。
ショーは今、誰も必要としていない…これが、フィギュアスケートに人生を捧げてきた人の言葉です。彼は優先順位をよくわかっているのです。そして、現状リンク閉鎖を余儀なくされ、経済的な打撃が大きくても、「自分で事業をやると決めたなら、困難な状況から抜け出すのも自分自身でやるべき」「個人事業主は全て自分に責任がある」と言いきっている。さすが結弦くんが一番リスペクトする人。たぶん、結弦くんが同じ状況におかれても、プルさんと同じことを言うのではないでしょうか。
こういう発言読むと、プルさんは、自分が出演予定のFaOIもほぼ100%開催不可能だと考えてるのだろうなと推察できます。
正直なところ、アイスショーも競技会も、向こう1年くらいは開催無理じゃないか…と覚悟してます。来年のストックホルムの世界選手権のチケットの発売も延期されたという話を目にしたし、それが本当なら、ISUは来年のワールド開催も不透明と考えているということ。
でも、世界が健全な状態に戻れば、競技会もショーも、また再開できる。
だから、結弦くんとの再会は、それまでのお楽しみにとっておきます。
こういう明るいニュースもあります。ぜひ実用化に成功してほしいですね。
『英オックスフォード大学の研究チームは新型コロナのワクチンを早ければ9月にも実用化する』
— Chieko Nagayama (@RibbonChieko) April 14, 2020
『4月中に臨床試験開始』
『8割の確率で新型コロナに効く』
『日米の主要7カ国G7はワクチン開発を共同支援することで合意してる』
これは明るいニュース
ワクチンができれば安心 https://t.co/9E9wuGwnam
自粛に必要なのは、高齢者への思いやり。
国内の新型コロナウイルスの感染者のうち、死亡が確認されたのは1.43%。年代別で最も高かったのは80代の9.57%で、次いで90代以上の9.17%、70代の5.7%。厚労省が年代別の感染者数と死者数を初めて公表しました。https://t.co/tLOatfIobN
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) April 13, 2020
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タグ : 2019-2020_season
2020/04/14 12:15 | 海外情報 | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
こんにちは
みずほさん、記事をありがとうございます。
さすがプルシェンコさんだなと思いました。
ショーは誰も必要としていない。潔いですね。実力で今の地位を築いた人だけあります。
音響など、ショーや演劇に携わる大勢の方達、下積みの方達を思うと忸怩たるものがありますが、今はどうにもならない。
ただ、人間には希望も必要です。コロナが収束したら、また華やかなショー、舞台を観たいと私自身も思っています。
羽生君が健康に過ごしていますように。
No:12605 2020/04/14 13:44 | monaka #- URL [ 編集 ]
monaka 様
monakaさん、こんにちは。
>今はどうにもならない。
コロナが終息するまでどうにもなりません。FIFAが年内の国際試合をすべて断念するというニュースもありました。ほかの競技団体もそれに倣うのではないでしょうか。屋外のサッカーが無理なら、3密屋内競技のフィギュアなんてもっと無理。屋内濃厚接触競技の格闘技なんて絶対無理。観客入れるとか入れないとか以前の問題。
>人間には希望も必要です
健康でさえあれば、また試合もショーも見ることができます。プルさんがいうとおり「それで人生も止まるわけじゃない」のです。でも、死んで人生が止まってしまったら、元も子もないのですから。今は優先順位を考えて我慢のときですね。
コメント、どうもありがとう♪
No:12609 2020/04/15 11:41 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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