NBC記者「羽生は米国で最も有名な日本人五輪選手」~米国の五輪至上主義とネイサンインタ
4/18のGoing!が、NBCスポーツの記事「日本の偉大な五輪選手は誰ですか?」をとりあげました。
アメリカのTV局NBCが選んだ日本の偉大な五輪選手 羽生結弦 yuzuru hanyu
アメリカのオリンピック放映権を独占するNBCが日本の偉大な6人の五輪選手を選出。
アメリカは五輪至上主義
羽生結弦は最もアメリカで知名度が高い日本人五輪選手
英語も話せるし、アメリカでも有名人
だいぶ前の話題で申し訳ないですが、1月のネイサンのインタ記事を思いだしました。
「#羽生結弦 が僕を高みに連れていく」日本が誇る絶対王者の最大のライバル、 #ネイサン・チェン の告白。
— 文藝春秋digital|教養メディア (@gekkan_bunshun) January 9, 2020
〈ユヅが出場したことによって、大会全体のレベルが上がったのは間違いないでしょう。ユヅがいるだけで、会場の空気が変わるんです〉https://t.co/TrrbVbxUcc
部分的に抜粋します。
スケートより重要なこと
イェール大学で勉強をしはじめてから、新しい世界が開けました。世の中はスケートが全てではないという当たり前の現実を実感し、気持ちが楽になった部分もあります。学生のおよそ80%はフィギュアスケートがどういうスポーツなのか全く知らない。当然僕のことも知らないし、オリンピックを連覇したあのユヅのことすら知らない学生も多い。
スケートは長い間自分の人生の中心にあったことなのに、世の中の人々の多くは興味がないという現実に、最初はちょっとびっくりしました。大学がある種の社会の縮図だとすれば、アメリカ社会全体の平均も大体そんなものですよね。でもだからといって、自分の中でスケートに対する想いが小さくなったわけではありません。
世の中にはスケートよりももっと重要なことに取り組んで、大変な苦労を日々している人も大勢いるという現実を改めて実感したんです。自分ももっと人間的に幅広く成長したい。そして将来的には、広い意味で社会に貢献したいという気持ちを持つようになりました。
ユヅのようにはできない
そういう変化のためかもしれませんが、フィギュアの試合に向かう気持ちも以前とは少し変わってきました。もちろんベストな演技を見せたいと常に思っていますが、たとえミスをしてしまっても「この世の終わりではない」という気持ちが根底に芽生えるようになったのです。
以前はもっと、絶対に勝ちたいという気持ちを前面に出して試合に向かっていました。ユヅはまさにそういうタイプの選手で「絶対に勝ちたい」という気持ちを前面に出すことで驚くような力を出すことができるのです。
しかし、僕はそうやって自分を奮い立たせるということが、性格的に向いていないと最近わかってきたのです(笑)。闘志を前面に出せば出すほど、気持ちが空回りして身体をうまくコントロールすることが難しくなるのです。だから氷の上で演技をしている間は、その一瞬、一瞬を存分に味わって、何が起きようとも楽しむ気持ちを忘れないように滑るようにしました。僕の場合はそれで大体うまくいくようになりました。
人生全体から見れば、アスリートが競技に出場できる期間というのは限られたものです。だからこそ、一つ一つを大事な体験として楽しみ、自分が成長していく糧に使いたいと思うようになったのです。
アメリカが五輪史上主義なのであれば、66年ぶりの五輪二連覇を達成し、冬季五輪1000個目の金メダリストである羽生結弦は、アメリカ人からみても、一目置く存在なのだと思います。だからこそ、スポーツ界のアカデミー賞といわれるローレウススポーツ賞にノミネートされたり、Googleの検索数で世界のHERO認定されて、ニューヨークタイムススクエアの看板に登場したりするのです(しかもGoolgeなので、中国人の検索は入ってない)。
アメリカもソルトレイク五輪あたりまではフィギュアは人気があり、アイスショーも盛り上がっていたらしい。凋落はその後なので、アメリカのスケ連も、ネイサンを五輪チャンピオンにして「夢をもう一度」なのかもしれないけれど、ライサチェックやメリチャリが金をとっても人気回復は実現しなかったことを思い出せば、アジア系移民のネイサンではさらに難しいのは自明の理なのです。
誰だったか、ネイサンを知ってるアメリカ人は100人に聞いても1人いるかいないかだと言っていた。「えっ? ワールド二連覇なのにそんなもの?」と思ったけど、アメリカが五輪史上主義ならそれも納得。
ただでさえ、アメリカは五輪メダリストが多い。銀や銅では埋もれてしまう。たぶん金しか注目されない。ネイサンが平昌五輪で金メダルをとっていたら、大学で彼のことを知ってる学生はもう少しいただろうけど、アジア系移民で、マイナー競技の選手で、しかも五輪台落ちときたら、いくら世界選手権で二連覇しても、歯牙にもかけてもらえないのは仕方ないのだろう。
ネイサンは、「自分だけじゃなく、アメリカでは、結弦だって知名度も人気もほとんどない」と言いたかったのでしょう。しかし、結弦くんとネイサンがNHK杯とスケアメを交換して、結弦くんがスケアメにエントリーしたと想像してみたら? たぶん、結弦くんなら、あのガラガラのスケアメを満席にすることができると思いますよ(笑)
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2020/04/19 20:05 | コラム・雑誌記事 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP
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