ISUベストコスチューム賞ページに伊藤さんインタ & ワールドチケット発売情報更新
アワードのベストコスチューム賞の候補者の紹介がUSUのサイトにUPされています。
https://www.isu.org/figure-skating/isu-skating-awards/best-costume
羽生結弦の長年の衣装デザイナー、伊藤聡美は、2019/20のISUグランプリシリーズなどで演じた「オリジン」の衣装を制作しました。デザイナーは、1911年に初演されたバレエ「ル・スペクター・ド・ラ・ローズ」(「バラの精神」)のヴァツラフ・ニジンスキーの衣装に触発されました。羽生のプログラム「オリジン」はエフゲニー・プルシェンコと「ニジンスキー」フリープログラム(2003/2004年シーズン)へのオマージュになっています。
「ニジンスキーがいなかったら、プルシェンコは『ヴァツラフ・ニジンスキーへのオマージュ』に滑らなかった。結弦の「オリジン(起源)」も生まれなかったと思う。だから、出発点であるニジンスキーに敬意を表して、彼の傑作「薔薇の精神」から「オリジン」の衣装デザインのアイデアを得ました」と、伊藤はISUに語りました。
「通常、スケーターからリクエストを受け、デザインの図面を作成します。音楽や振り付けのビデオを送ってくれる人もいましたが、そこから想像力を広げる人もいました。旅で見た風景、絵画、映画、演劇、音楽など、デザインのインスピレーションはさまざまですが、特に花の自然な色や形に惹かれています」とデザイナーは説明します。
「オリジンの衣装について、結弦は音楽のイメージに基づいたデザインを提案するように頼みました。全部で3つのデザインを描いたと思います。
「結弦の中性的なイメージに合った神秘的なイメージを持つ衣装を作りたかったのです」と、伊藤は言いました。彼女は日本では「高貴な色」と見なされる紫色を選んだ。
「既製の紫色の衣装の多くは赤と青に着色されていたので、私はこの衣装の紫色を自分で染めました。多くの時間を作成に費やしました。この衣装を作るのに合計1ヶ月くらいかかったと思います。これには、バスティングとその後の変更が含まれます。6日ほどでデコレーションを終えました」と、伊藤は振り返る。
「スワロフスキーの石の正確な数は分かりませんが、2000~3000個だと思います。私は、衣装が重くなりすぎないように小さな石を使います。一番大変だったのは薔薇でした。熱カットを使ってバラの花びらを1つずつ切り始め、約80枚の花びらを作りました。その後、私は手でバラを取り付けました。衣装には約15本のバラが入っていると思います。また、この衣装には3つの蝶があります。私はクチュール刺繍職人に、この衣装のためだけに作られた蝶をゼロからこれらの蝶を作るように頼みました」
羽生は、このプログラムを滑った前年に黒い衣装を着ていたので、黒い衣装は欲しくないとデザイナーに話しました。新しい紫の衣装は、これまでの中でも伊藤のお気に入りの作品です。
「去年は羽をテーマに黒い「オリジン」の衣装を作りました。黒い「オリジン」が完成したとき、私は自分自身に「この衣装は史上最高です」と思ったので、同じ曲の新しい衣装を作り始めたとき、私はより良いものを作ることができるとは確信できませんでした。しかし、結弦も新しい衣装を気に入ってくれたので、うれしかったです」とデザイナーは指摘しました。
「先ほども言いましたが、紫の「オリジン」衣装のデザインに多くの努力を注ぎましたが、この衣装が以前の衣装よりも軽いことも注目に値します。紫色の「オリジン」の重量は620gです。5年前に初めて結弦の衣装を作り、当時は850gの衣装を作りました。素材や装飾の面で独創性と創意工夫をして、高品質のデザインを保ちながら、この衣装を軽くすることができました。この衣装はビジュアルデザインと機能性のバランスが良く、結弦しか着ることができないと思います。これは確かに私のお気に入りであり、私がこれまで作ることができた最高の作品です」と、彼女は結論づけました。
最初から最後まで伊藤さんのインタビュー。本来、ベストコスチューム賞というのならば、スケーターではなく衣装デザイナーがもらうべき賞です。たとえその衣装が伊藤さん曰く「結弦しか着ることができない」ものであったとしても。
OBOG、振付師、デザイナー、コーチなど、裏方でサポートしている、普段スポットライトの当たらない人達をアワードで称えるのならば、まだ意味もあると思うのです。スケーターにとっては、メダルが最大のご褒美。こんな賞で箔付けする意味がありません。どこまで迷走を続けるんでしょうかね、この競技団体は。
フィギュア関係者の誰もアワードに疑問を呈さないのも不気味。結弦くんがローレウス賞の候補になったときは「受賞者は羽生以外にはいない!」と鼻息荒かったマッシさんが、このアワードに関しては完全に沈黙してるんですよね…。要は、このガンスルーがマッシさんの意思表示なのだと思います。最大の否定は「無視」ってことね…。
独自路線による感染爆発で、北欧3国からもご近所付き合いを敬遠されてるスウェーデン。
ストックホルムワールドのチケット情報が更新されたようです。単日券は延期ですね。
<ストックホルムワールドチケット発売時期>
・オールイベントチケット →: 夏の終わり
・単日券: → 11月(※5月段階では発売予定は秋口となってたらしい)
11月なんて、第2波がきている未来しか見えない…。
もうこのシーズンは諦めようよ。正直、推しにスウェーデンに行ってほしくないわ。
参加してます。よろしければ、ポチっと応援お願いします♪
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タグ : 2019-2020_season
2020/06/28 16:00 | ISU/JSF/IOC/JOC | COMMENT(4) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
こんにちは
みずほさん、伊藤さんの記事をありがとうございます。
講座を聞いた時、この方は本当は人前で話すより作品で語りたい方なんだなと思いました。
こんな風に話すなんて本当に嬉しかったのでしょう。
みずほさんのおっしゃるように、衣装ならデザイナーを表彰してくれればいいのに。晴れがましいですよね。
振付け師
コーチ
衣装デザイナー
演技の音楽
なんでしたら製氷や研磨の方も。
そんな表彰なら心からお祝いしたい。
選手が目指すのはオリンピック金メダルでしょう。それを派手に宣伝する方が目的合理的だと思います。
やはり、ずれたイベントですね。
No:13250 2020/06/29 17:31 | monaka #- URL [ 編集 ]
monaka 様
monakaさん、こんにちは。
>衣装ならデザイナーを表彰してくれればいいのに
本家のアカデミー賞にも衣装賞がありますが、デザイナーを表彰します。オスカーをまねてるくせに、なんでフィギュアは衣装賞がスケーター表彰なのか意味不明です。
エキシビションを30分に削ってまでモントリオールアワードでパフォーマンスをする予定だったシルクも破産申請しているし本当にケチがつきまくり。ISUも引っ込みがつかなくなってるようですが、撤退する勇気もときには必要です。アワードはもうやめるべきです。
コメント、どうもありがとう♪
No:13256 2020/06/30 16:27 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
コメ返お疲れさまです
みずほさんは深い記事を書いている分コメントもイロイロで、
その全てにちゃんとコメントしてくれるって大変だと思いますが、
コメ返してのもらう方は嬉しいしコメ返にも情報が満載なので、
コメント欄にみづほさんの名前をみつけるとチェックしています(笑)
撤退する勇気…ISUには元々勇気が無いと思うのですが、
登山では「引き返す勇気」と良く言われますが、
その勇気がないと遭難するし最悪の場合は命に関わる事に…
って事で、ISUは衣装にゆづMVPにねい3にするつもりかな?
ファンがそれで納得するとでも思っているのなら完全に遭難ですねw
No:13259 2020/06/30 20:31 | あんり #- URL [ 編集 ]
あんり 様
あんりさん、こんにちは。
>登山では「引き返す勇気」と良く言われますが
実は私も登山での「引き返す勇気」が頭に浮かびました。これ以上深入りすると遭難必至です。しかし登山ガイドが最悪のアリなので、間違った判断をすると思います。
>ISUは衣装にゆづMVPにねい3にするつもりかな?
MVSをネイサンにするのは自由です。でも私がネイサンなら辞退したいですね。確実にピエロですよ。
ネイサンをMVSにしたら、逆にISUは残酷なことするなと思いますね。
コメント、どうもありがとう♪
No:13263 2020/07/01 10:52 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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