2010年7月の読書メーター

7月の読書メーターをUPします。

内訳は、小説20冊、漫画11冊、雑誌1冊。

小説では、積読だった「華やかな迷宮」シリーズを読めたのが収穫。
2巻同時発売の「交渉人」シリーズは相変わらずの面白さ。今回は特にハラハラさせられました。
英田サキさんの新シリーズ「ダブル・バインド」は、まだ導入部といった感じ。続きが早く読みたいです。

漫画では、何と言っても「憂鬱の朝 (2) 初回限定版」ですね。文句なく素晴らしかった。
「幻月楼奇譚 (3)」と「恋する暴君 (6) 限定版」も安定した面白さでした。
あとは「幸運の理髪師」が拾いもの。これが初コミックスとは! 長門さんは今後注目していきたいです。


7月の読書メーター
読んだ本の数:32冊
読んだページ数:4655ページ

交渉人は諦めない (SHYノベルス)交渉人は諦めない (SHYノベルス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「交渉人」シリーズ5作目。「人を信じられない」環と芽吹のルーツは酷似している。でも、種が同じでも二人は正反対の花を咲かせた。「信じようとする自分を諦めない」芽吹という男を作り上げた全ての過去が今回明らかになった。次は兵頭の番かな。兵頭と芽吹・・・最大の危機を乗り越えた収穫は、芽吹が兵頭への執着を初めて自覚したこと。大きく前進した二人の今後が楽しみ。最後の種明かしは、細かいことを言えば、伏線に甘さがあり少し強引さを感じたが、途中辛い場面が多かったのでやはりホッとした
読了日:07月31日 著者:榎田 尤利
交渉人は嵌められる (SHYノベルス)交渉人は嵌められる (SHYノベルス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ 「交渉人」シリーズ4作目。何のかんの言いながら、順調に関係を深めてきた芽吹と兵頭の最大の危機。「信じようとする自分を諦めたくない」・・・ずっと謎だった芽吹の異常な程の拘り、そのルーツが明らかになる。今だ引きずる親友の死に対する罪悪感・・・それは芽吹に兵頭をも裏切らせる。何もかも失ってしまった芽吹だが、兵頭派の私としては兵頭の心中が気になって仕方がない。諸悪の根源の環はすごい悪党で、これはこれで見事だ。2冊同時刊行で待たされないのが有難い
読了日:07月30日 著者:榎田 尤利
影を抱きて (REIJIN NOVELS)影を抱きて (REIJIN NOVELS)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 表題作は明治初期の任侠もの。兄貴分×弟分。究極の男惚れが恋に変わる。血の兄弟盃は、この二人の場合は生涯連れ添う契り。出所後の二人が見たかったな。同時収録の「箱屋の指」は現代もの。花街が舞台のせいか、かなり古い作品のせいか、昭和の香りが漂う。これも始まったばかりの二人。松岡作品としては稀少な和ものの世界。どちらも雰囲気は好きだし、想像してたより面白かったが、もう少し先を読みたかったので★3。挿絵はお話にぴったり
読了日:07月29日 著者:松岡 なつき
ラッキーナンバー13 1 (バーズコミックス ルチルコレクション)ラッキーナンバー13 1 (バーズコミックス ルチルコレクション)
評価 ★★★★☆ 禍を呼ぶ不幸体質で、恋人ができるとそれが恋人に移る・・・というコメディなのにホラーな設定が面白かった。妻夫木の性格が男前なのでカッコ良く見えてくるよ。あの佐藤の容姿で暗黒パワーは詐欺だな(笑) 封じ込める方法はあるのか? 呪いより体質の方が厄介そう。でも体質改善の方法がないとエッチに辿りつく前に妻夫木の命が絶えそうだ(笑) 初めて同士+リスク負担付の前途多難な恋がどうなるのか楽しみ
読了日:07月28日 著者:山本 小鉄子
RuTiLe (ルチル) 2010年 09月号 [雑誌]RuTiLe (ルチル) 2010年 09月号 [雑誌]
評価 ★★★☆☆ 全サ小冊子応募用紙目当て。「花は咲くか」「ラッキーナンバー13」は1巻目を購入済。「花は咲くか」の続きが待ち遠しい。それ以外では・・・面白かったもの「奥様は18歳!」「薔薇とライオン」。これはコミックス買うかも。まあまあ面白かったもの「恋と誘惑のレシピ」「非常階段」「隣にいるのに、遠い」。「隣のラプンツェル」は絵が綺麗。「引きこもり見聞録」可笑しかった。玉石混交だけど、全体的にまずまず
読了日:07月28日 著者:
子供はドアの前で (キャラコミックス)子供はドアの前で (キャラコミックス)
評価 ★★★★☆ 高校生×美容師、大学生同士、留学生×大学生の3カップル。初読み作家。キャラBDフェア絡みでの購入だが面白かった。絵も話も新人としてはわりとレベルが高いのでは。中編2篇。年下ワンコは大好物だし、セフレから始まる二人の方も恋に移行する過程が納得できた。短編の内気な大学生の話もよく纏まっていた。絵はまだ少し固いけれど、わりと好み(他の漫画家さんに絵が似てるらしいが) デビューコミックスも読みたくなった
読了日:07月28日 著者:黒沢 椎
幸運の理髪師 (キャラコミックス)幸運の理髪師 (キャラコミックス)
評価 ★★★★★ キャラBDフェア絡みで購入したが大当たり! フェアもたまにこういうラッキーな買物があるのだ。俳優×理髪師。なんて可愛い大型年下ワンコなんだろう・・・。普段の硬派っぽい色香漂う風情と、那智を前にしたときに尻尾ブンブンのギャップにも?萌え萌え!那智も優しくて男前で好みの受で、正にナイスカップル。「那智さんの最後の男になりたい」・・・健気な名セリフだなあ。二人の味方じーさまコンビも良い味をだしてる。同時収録の「SSS]もナイスだった。続編を楽しみに待とう
読了日:07月27日 著者:長門 サイチ
華やかな迷宮〈5〉 (新書館ディアプラス文庫)華やかな迷宮〈5〉 (新書館ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ 前半は4巻目より5年後のギーズ公とアンリ3世の暗殺事件。後半はアンリ4世即位後の二人。宮廷公認の仲になり夫婦同然なのに、今だ恋の病が重症化してるベルナール。どこまでも頼りになる男で、ベルナールを永遠の目標とするガブリエルだけど、恋の道だけはベルナールがずっとガブリエルを追い続けそう。エペルノンは最後までド悪党だった・・・実在の人物だけに都合よく殺せないのが残念(笑) 勧善懲悪とはいかない部分に鬱々としながらも、最後二人が幸せになれたので良かった
読了日:07月26日 著者:松岡 なつき
華やかな迷宮 (4) (ディアプラス文庫)華やかな迷宮 (4) (ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ ガブリエルの無鉄砲さや度を過ぎた潔さにハラハラドキドキさせられる。ベルナールに同情してしまうよ。公爵夫人もそうだが、自分が悪いとは絶対思わなくて、己が感情だけで動いていて、しかも憎しみの連鎖に無頓着な人が多いなあ。クロードとの悪夢も乗り越えた二人の絆は尚更深まった。でも、アンジュー公の死によって、国の混乱は増すばかり。あと1巻だが、どういう形で完結するのか楽しみ
読了日:07月25日 著者:松岡 なつき
大江戸オトコ花嵐 (キャラコミックス)大江戸オトコ花嵐 (キャラコミックス)
評価 ★★★☆☆ キャラ小冊子フェアで購入。町人(実は旗本の次男)×下級武士の次男。なんちゃって江戸ものコメディ。『男色家だけが住む長屋』というせっかく美味しい設定が生かしきれてないような。主人公二人のエッチもちゃんと描いてほしかった。兄探しをしてる受と、旗本の家に生まれながら家を飛び出し、兄に戻ることを請われる攻。兄弟話もいいけれど、そこに比重のほとんどがかかってしまった。『特殊長屋』らしいエロももっとあればなあ。絵も話作りも丁寧で好感が持てたし、楽しめただけに惜しい
読了日:07月24日 著者:津賀みこと
華やかな迷宮 (3) (新書館ディアプラス文庫 (128))華やかな迷宮 (3) (新書館ディアプラス文庫 (128))
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ 騎士×伯爵。恋人同士になった二人。今まで不足してた甘さを補って余りあるほどラブラブな毎日。宮廷の腐り具合に、スペインやイングランドとつい比較してしまう。エペルノンに比べるとウォルシンガムさえマシに見えてくるな(笑) クロードやモンパンシェ公夫人が今後どうでてくるのか。暗愚な国王にハイエナのような側近達、王位を狙う敵対勢力に、宗教戦争・・・フランスがグダグダの中、二人の今後がどうなるのかすごく気になる
読了日:07月23日 著者:松岡 なつき
華やかな迷宮〈2〉 (新書館ディアプラス文庫)華やかな迷宮〈2〉 (新書館ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ ベルナールの息子と妹が登場。家族の絆が強いのはいかにもイタリア系らしい。息子の早熟さに驚いた。7歳でガブリエルを口説くとは。ベルナールが宮廷人故の枷で苦しむところが見ていて辛かった。ガブリエルが伯爵夫人に食われるのかと、ベルナールと一緒にハラハラしたよ。ベルナールがガブリエルの中で失えない存在に格上げされた。強い友情以上恋心未満でも、ガブリエルが自ら抱かれたことの意味は大きい。後継ぎ問題はどうするのか・・・これも心配
読了日:07月22日 著者:松岡 なつき
華やかな迷宮 (1) (ディアプラス文庫)華やかな迷宮 (1) (ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 騎士×伯爵。アンリ3世治世のフランス。最初の40?50Pくらいで、歴史上の人物名が10人以上でてきた。ややこしいので、名前と相関関係をメモりながら読み進める。どうなることかと思ったが、その内BL的展開になってホッとした(笑) 「F&B」のようなファンタジー要素や活劇部分はなく、そのまんま時代物。西洋史に興味がないと辛いかも。反対にあれば、歴史小説+BL小説の見事な融合に至福の読書ができそう。よしなが氏の挿絵は、仏貴族もの漫画で慣れがあったので違和感なし
読了日:07月21日 著者:松岡 なつき
あの角を曲がったところ (ビーボーイコミックス)あの角を曲がったところ (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★★☆ 高校生×臨時講師。クールビューティーだけれど脆さのある受と、一途な10歳年下の攻。未成年と大人、生徒と先生という厳しいハードルを超えて一生懸命に愛し合ってる二人に萌えた。最初は行きずりでそのままセフレになり、生徒と先生と立場が変わって、今度は二人を引き裂く運命が・・・かなり波乱万丈の二人。その末にもう一度繋がった赤い糸。大人の恋人を持ち、自分が子供であることにもどかしさを感じる攻。その気持ちがある限り、攻は必ずイイ男になりそう。設定がとても好みで、絵も綺麗。面白かった
読了日:07月21日 著者:川唯 東子
フラチな彼のしつけ方 (あすかコミックスCL-DX)フラチな彼のしつけ方 (あすかコミックスCL-DX)
評価 ★★★★☆ 表題作は大学生×リーマン。年下ワンコ攻が、いつもは忠犬はち公なのに、突然オオカミモードに切り替わるギャップが良い。絵が綺麗で、エロもたっぷり。軽めで可愛くて甘?いラブ&エッチを楽しむのに丁度いい感じ。他は短編2篇。リーマン×カフェバイト&大富豪留学生×大学生。こちらも楽しく読めた。※レンタル本
読了日:07月20日 著者:みなみ 遥
恋する暴君 (6) 限定版 (GUSH COMICS)恋する暴君 (6) 限定版 (GUSH COMICS)
評価 ★★★★★ 宗一がカナダから帰国。弟(巴)夫婦も里帰り。妹・かなこに父・宗仁に磯貝と、巽家とそれを取り囲む愉快な仲間達勢ぞろい。それぞれの思いが交差した居間での雑魚寝が、なんとも賑やかで楽しい。宗一の動揺は、森永への気持ちの変化を示すものだが、最強のツンデレ故になかなか手強い。でも、森永の本懐は7、8合目くらいまではきたのかな。あの森永の背中の爪痕は相当なもの。森永頑張れ、あと一息(笑) 表紙は通常版のより色っぽさUPで好き
読了日:07月19日 著者:高永 ひなこ
この愛にひざまずけ (ダリア文庫)この愛にひざまずけ (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ 初読み作家。新装版。組長×弁護士。ヤクザ、幼馴染み、拉致監禁、執着攻の10年愛・・・お馴染みのパーツを組み合わせた幕の内弁当を食べてる感じの作品だが、味付けは好みだった。定番は料理の仕方が大事で、そこがOKなら、目新しさはなくても、だからこそ安心して読めるのがいい。傲慢強引攻に意外と可愛げがあったし、無理矢理攻のものにされながらも、受がすごく男前だったのもGOOD。既に「姐さん」の貫禄で、これから攻を尻に敷きそう。2ヶ月連続刊行のシリーズで続編も楽しみ
読了日:07月19日 著者:早水 しほり
法医学者と刑事の相性 (キャラ文庫 し 3-18)法医学者と刑事の相性 (キャラ文庫 し 3-18)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 刑事×法医学者。キャラBDフェアの小冊子の為に購入。お馴染み「綺麗」な受キャラ、火サス風の事件、ストーリー構成、エロ・・・いつもの愁堂作品という感じ。目新しさはゼロなので、正直さほど面白くはなかった。恋愛部分も雑だし、サスペンス部分も盛り上がりが乏しい。これはズバリジャケ買いで、話は期待してなかったので、不満もなし。軽く読む分にはいいかと。とにかく、イラストのチョイ悪オヤジ風の攻がカッコ良い、受が美しい・・・イラストの方は期待以上
読了日:07月18日 著者:愁堂 れな
うちの巫女、知りませんか? (幻冬舎ルチル文庫)うちの巫女、知りませんか? (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 「うち巫子」シリーズ2作目。2時間サスペンスBL、今回は木陰が誘拐される。1作目より「巫子」が前面にでて、ブログ、オタクなど身近な話題と絡んで面白かった。前作で恋人になった葵と冬真の間にも信頼関係が増し、愛情と絆が一層強くなってきた。甘さも前より増量されて、少し物足りなかった恋愛部分も今回は満足。巻末の短編で、島と矢吹の関係に益々興味が湧いてきた。続編も期待
読了日:07月18日 著者:神奈木 智
うちの巫女が言うことには (幻冬舎ルチル文庫)うちの巫女が言うことには (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ キャリア刑事×神社の禰宜。濃い脇役が多いため、主役二人が喰われた感が否めない。受攻ともにある心の傷も恋愛部分も、さらりと描かれ少し物足りなさも。ノンケ同士で惹かれあう動機も少し弱いかな。でも事件部分は面白く、2時間サスペンスものBLとして楽しめた。神事や弓道のコスチュームも萌え(攻はコスプレ趣味ではない)  受がもっとツンデレでも良かったかも。むしろ矢吹と島の仲が気になる(受=矢吹希望) この二人の話の方が萌えそうだ。挿絵は期待通り良かった
読了日:07月15日 著者:神奈木 智
散る散る、満ちる (ショコラノベルス)散る散る、満ちる (ショコラノベルス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 部下×上司。白凪良でも黒凪良でもない王道路線。お人好しすぎる如月と少し鈍感な里見。途中、里見の無神経さに腹がたったが、如月も本当に恋愛下手。榎本がすごく良い奴だ。口は悪いけど、如月のことを心底心配している。無自覚ゲイなら、もっと早く自分の心に気付いていればと惜しい。今となっては知らぬままの方が平和だが(笑) 片恋の切なさに胸がキュンと痛いけど、登場人物が善人ばかりで安心して読める。キンピラ(アイボかな?)もいい仕事をしていた。榎本(榎本は攻に一票)にも春がくるといいね
読了日:07月13日 著者:凪良 ゆう
雫花びら林檎の香り (ビーボーイコミックス)雫花びら林檎の香り (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★★☆ 初読み作家。蔵元の孫(SE)×営業マン。明るく賑やかではっきり物を言う榛名のキャラが良かった。酒を扱う営業マンなのに下戸で酒の知識も少なく、なのに仕事がデキる七不思議(笑) ゲイでも恋にポジティブなとこがいい。無愛想な秋作の何事も中途半端は嫌いという面倒くさい性格も好き。ノンケとゲイでも恋がゆっくり育っていくので違和感なかった。妹の春菜も頑固な蔵元も温かな人達で長閑な雰囲気。描き下ろしで甘さも補充できた
読了日:07月12日 著者:川唯 東子
幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス)幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス)
評価 ★★★★☆ 4話構成。3巻目は、表紙、カラー口絵には二人の色っぽい雰囲気が滲みでてきたような気がする。与三郎の若旦那生殺し状態は相変わらずだが、待ち合いで逢引の約束をするなど少し進展は見える(与三郎すっぽかし) 幻月楼の女将が見抜いてるように与三郎も若旦那に惚れてるのは確か。でも、拒む理由がまたひとつ見えたような気がした。話も難しいけど、与三郎も一筋縄ではいかない男。心の中は小出しにしか見せてくれない。あとがきの怖い話も面白かった
読了日:07月11日 著者:今市子
黒い傷痕 (プラチナ文庫)黒い傷痕 (プラチナ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 作家×内科医。攻は受の妹の婚約者であり、受にも別に恋人がいる。復讐劇。八方丸く収まるはずのない設定なので、どうなるのかとワクワクしつつ読み、途中まではとても面白かったが、ラストは拍子抜け。何となくモヤモヤ感が残る。ブラックに徹したというにはラストを丸く納めすぎだし、ハッピーエンドと言うには前途多難。登場人物が皆、ドロドロ情念の人達ばかり。受の元カレだけが唯一マトモだった。しかし、やっぱり兄妹どんぶりは後味が良くないな。※レンタル本(友人より)
読了日:07月09日 著者:丸木文華
絵になる大人になれなくても (幻冬舎ルチル文庫)絵になる大人になれなくても (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 短期バイト(劇団員)×会社員。元高校時代の親友。8年ぶりの再会。心情描写は丁寧。イジイジしてた受も開き直ると潔かった。攻の過去の行為は、自己完結型の一人芝居のよう・・・普通にヒドイ。他にやり方があるでしょ。それで初エッチはまた一人で暴走だし?。好きな想いは理屈では止められないもの。社会にもまれた受は純粋な部分は残しながらも昔より強くなってるから、今なら十分攻との関係を受け止められる。エロは回数は多くないけど濃い目。途中少し冗長に感じたかな(約350Pあるので)
読了日:07月08日 著者:崎谷 はるひ
決別の塔 (ダリア文庫)決別の塔 (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 内科医×外科医。陥れられ、象牙の塔を追われた白鷺は、救急医療の申し子のような逞しい黒河と無医村で出会う。自分の知らない厳しい医療現場、必要最低限のものしかない不便な環境で、医師として、人間として、何が大切なのか肌で学んでいく白鷺の「自立編」。黒河への尊敬が恋に変わり、黒河や患者に求められる歓びを知り、白鷺は逞しく成長していく。医師として男として惹かれあう二人の関係がとても良い。お似合いの男夫婦だ。黒河の過去もまだ謎が多いので、続編が楽しみ。挿絵も綺麗
読了日:07月07日 著者:剛 しいら
憂鬱な朝 2 初回限定版 (キャラコミックス)憂鬱な朝 2 初回限定版 (キャラコミックス)
評価 ★★★★★ 子爵家当主×家令。1巻目ラストで、二人の関係は新たな局面に入った。桂木を傍に置くために陞爵を目指す暁人。反対に、先代の命を守ることを第一義にしてきた桂木に揺れが見え始める。二人の恋の行方、陞爵問題、そして桂木の出生の秘密・・・益々複雑に絡んできた糸が次くらいには解れるのだろうか。エッチがあっても二人の間に甘さがないのが見ててやるせない。旧き華族社会を舞台にした壮大な人間ドラマ。絵の美しさ、スケールの大きさ、先の見えないワクワク感・・・もう完璧! あとは、気持ちが通じ合った二人を早く見たい
読了日:07月05日 著者:日高ショーコ
ノルマは彼次第 (クロスノベルス)ノルマは彼次第 (クロスノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 不動産会社社長×証券マン。この作者ならではのトンキワコメディ。外見と性格を裏切る意外なオチが楽しい。BLの固定観念を捨てて、素直に楽しむのが正解。主人公は風俗好きのとんでもない男に見えたけど、わりと骨がある奴だったのが救いかな。受・攻ともキャラは個性的で面白い。お金を巡る修羅ばった内容のわりに、お話自体はあっさりした印象
読了日:07月05日 著者:樹生かなめ
みづいろとぴんく、それからだいだい。 (ショコラコミックス)みづいろとぴんく、それからだいだい。 (ショコラコミックス)
評価 ★★★★☆ 小椋ワールド全開の作品集。バスケ部後輩×先輩、高校生×男娼、幼馴染み2組、会社員×男娼、保父同士。絵もお話も可愛くてホノボノ癒しの世界。エロはあったりなかったり。でも十分満足感が得られる。表題作の攻と受の初エッチが何とも初々しいなあ。胸がキュンとする。可愛いさだけを箱詰めしたみたいな、読んで幸せな気分になれる1冊
読了日:07月04日 著者:小椋 ムク
深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫)深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 近親相姦ものであり、家族崩壊ものでもあるが、雅紀を中心とした新たな形の家族の再生物語にもなりつつある。既成概念に捕われず、自分にとって失えないものと捨てれるものを潔く選別した雅紀。胡散臭い人情論でフォローしないところが、この作品の小気味よいところだ。そして、女性陣への容赦ない切り捨て視線。徹底した女性=悪役の嵌り具合もいつも以上に徹底してる。父の暴露本以上のスキャンダルを予想させるラストで、このシリーズの終着点が益々見えなくなってきた(笑)
読了日:07月04日 著者:吉原 理恵子
ダブル・バインド (キャラ文庫)ダブル・バインド (キャラ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ 刑事×クリニカル・サイコロジスト。新シリーズ。1話完結じゃないのか・・・。登場人物も個性が豊かで面白そうだし、猟奇連続殺人事件も興味深い。多重人格の少年、ヤクザ等、パーツは盛り沢山で、魅力的なシリーズになる予感はバシバシするが、「ええ?っ」というところで続きで、次がいつ出るのかとても心配。瀬名のツンデレぶりが可愛い。まだキス止まりの上條との関係が次巻でどう発展するのか楽しみ。挿絵は、ハードな内容のわりに少し迫力に欠けるかな
読了日:07月03日 著者:英田 サキ
グレイ・ゾーングレイ・ゾーン
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 長らく積読本だったが、文庫版発売で思いだして読んでみた。予想以上の面白さ。元警視×警部補。正義感の強い正統派攻と強気な美人受。譲のポジティブな行動力がいい。亜久利を手に入れるために手段を選ばないとこも。警察官としての男らしい硬質な部分と、亜久利に対する湿った執着のギャップが魅力だった。事件の縦軸と恋愛の横軸、上手く交差して上質のハードボイルドBLになってると思う。個性的な由利が目立ってしまって、少し亜久利が喰われてたかな。ハードカバーで2段組も長さを感じない
読了日:07月02日 著者:久能 千明

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2010/08/01 08:30 | 読書メーターCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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