フィギュアとスピスケの収支決算 ~日本スケ連の闇

昨日の記事について、もう少し補足します。

スケ連の組織図や毎年度の予算・事業報告・JOC賞受賞者などは、こちらで参照できます。

日本スケート連盟について
https://www.skatingjapan.or.jp/jsf/


日本スケート連盟 平成30年度事業報告
https://www.skatingjapan.or.jp/assets/file/jsf/30jigyo+kessan.pdf

◆事業報告 20ページ参照
2018年度収支 (収入金額) ※単位:円
26,813,710   フィギュアNHK杯(417,824,554)
99,589,912  フィギュア全日本(236,067,726)
644,333,756   フィギュアワールド(1,929,369,646)
▲ 586,862    スピスケW杯帯広(83,138,059)
▲ 38,542,084  スピスケW杯苫小牧(52,805,610) ※入場料無料


スケート連盟のHPにあがっている一番新しい事業報告です。さいたまアリーナでの世界選手権の入場料収入は約15憶。グッズ販売や広告収入などを含めると収入金額は約20憶。経費を引いても6憶4千万円以上の黒字になっています。全日本やNHK杯も含めると、フィギュアは7憶7千万円の黒字です。一方、スピスケは4千万円近い赤字になっています。

それとは別に、それぞれ放映権収益があります。

◆事業報告 18ページ参照
フィギュア放映権収益  196,295,098 
スピスケ放映権収益  26,460,000


フィギュアの放映権収益は約2億。スピスケは2640万です。

北京五輪直後の世界選手権で、レスリング協会は日本テレビから1億円の放映権料を受け取ることになっていました。しかし、伊調姉妹がケガのため、栄氏や協会の説得に応じず欠場。これにより、放映権料は6000万円にまで減額されたとか。スター選手がでるかでないかで視聴率が変わる。減額はテレビ局側からすれば当然のことでしょう。結弦くんが引退した後、はたしてスケ連は現在の放映権料を維持できるのでしょうか。


このチケット代の差をみてください。(スピスケの苫小牧の大会は入場料無料)。
私たち、フィギュアファンは完全にカモにされています。しかもこの激安なチケット代にも関わらず、スピスケ会場はいつもガラガラです。そして、こういった大会だけでなく、フィギュアの選手はアイスショーの出演料やスポンサー料からもピンハネされ、スケ連に上納しています。

フィギュア たまアリワールドのチケット代(単日券)
Premium:25,000円  S:20,000円  A:17,000円  B:13,000円  C:10,000円  D:5,000円

スピスケ ワールドカップ帯広大会のチケット代(単日券)
スタンド席:1500円(前売 1000円)  立見席:500円(前売共通)



ソチ五輪のとき、スケ連傘下のメダリストは結弦くんだけでした。スピスケはメダルゼロの惨敗。スケ連はフィギュアからの潤沢な資金を湯水のように使って、海外合宿三昧で、平昌五輪にむけて必死で強化しました。たとえば、小平奈緒選手はオランダを拠点にして2年間スケート技術を磨いた。その結果、女子スピードスケートの金メダル×3、銀メダル×2、銅メダル×1というメダルラッシュに結び付いたのです。その成功体験で調子にのったか、今度はフィギュア資金を使って、国内にスピスケのエリートアカデミーを作ろうとしています。




次に、競技人口についてみてみます。

日本スケート連盟のサイトにある連盟90周年(2019年)の資料に日本とアメリカとオランダの連盟登録者数が載っています。
https://skatingjapan.or.jp/assets/file/jsf/jsf90th_r1.pdf

日本/人口12,700万人
日本スケート連盟 登録者数7,600人(スケート種目すべて)

アメリカ/人口38,800万人
全米フィギュアスケート協会 登録者数184,000人(フィギュアのみ)

オランダ/人口1,700万人
オランダスケート連盟 登録者数36,000人(スケート種目すべて)



スピスケを支援している日本電産サンキョースケート部のHPから。
https://www.nidec.com/jp/sustainability/social/community/topic006/topic005/

スピードスケート競技の課題
日本電産サンキョースケート部では、競技人口の少なさというスピードスケート競技そのものが持つ根本的な課題に正面から向き合っています。スピードスケートの日本での競技登録人口は2,280人と、人気のサッカー89万人、バスケットボール62万人などに比べ格段に少ない状態です。また地上波テレビでの競技放映状況などから観戦して楽しむ人の少なさも推察できます。競技をする人も見る人も少ない状況と相まって、スピードスケート競技者が学校卒業以降に選手として続けていくための受け皿も限られています。企業スポーツでいえば、現在日本でスピードスケートのチームを持つ企業はごく僅かです。日本電産サンキョースケート部では、手厚い支援で選手が安心してスピードスケートに打ち込むことができる環境を整えています。



競技人口増加で拍車 フィギュア選手たちが直面する「お金」の問題(2017/11/20 マネーポストWEB)
https://www.moneypost.jp/223788

今や野球やサッカーと並ぶ人気スポーツの代表格に成長したフィギュアスケート。日本スケート連盟によればその競技人口は約5300人。10年前と比べると2000人近く増えているそう。満員で入会を断られたり、退会待ちの予約まで一杯になっている教室もあるほどだ。

スケ連登録人数が7600人。スピスケが約2300人。フィギュアが約5300人…数的に合いますね。


スピスケを支援している日本電産サンキョーですら認める、スピスケの競技人口の少なさと人気の無さ。お金も稼げず、競技人口の増加も見込めないスピスケを、稼ぐフィギュアより優遇し続ける日本スケート連盟。

フィギュアの選手(というか、ほとんど結弦くんだけど)が稼いだお金はスピスケに投資され、フィギュアの選手は白岩さんやkoko組クラスの選手でさえ、クラウドファンディングで資金集めをしなければならない。どこかおかしくありませんか?


こういう話になると、いつも太田さんのこの言葉を思い出してしまうのです。
しつこいけど、また貼ります。


コロナ渦で、フィギュアの選手ですら、新規のスポンサーがつきにくい状況が予想されます。
「羽生後」、スケ連はスピスケ…いや、傘下の選手を強化し続けられるのでしょうか。


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タグ : 2020-2021_season

2020/08/10 10:50 | 問題提起COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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