「どうして誰もが羽生結弦を好きになるのか?」~中国記者が羽生結弦の魅力を解説 Part.2
遅くなりましたが、「どうして誰もが羽生結弦を好きになるのか?」の2回目です。
GPF後の2019年12月21日の体育大生意の記事。
— みずほ (@traveler_mizuho) August 12, 2020
現地で取材した記者によって綴られた長文記事の翻訳だそうです。その2回目。
どうして誰もが羽生結弦を好きになるのか?
「熱血アニメのようなフィギュアスケート人生 困難を恐れず追求する究極の美」https://t.co/KY21YOtyjW
羽生の外見はアニメの主人公のようで、生き方はまるで熱血アニメのようだ
「外見は少女漫画、中身は少年ジャンプ」ともいわれていますね。
彼がある意味過度とも言える程に究極の美を追求し続けるのは、彼の性格の特徴でもあり、骨の髄からフィギュアスケートを深く愛する故でもある。彼はその身体と心の全てをフィギュアスケートに捧げているのだ。
彼ほどフィギュアスケート競技に「究極の美」を追求し続けている選手はいません。おそらく古今東西見渡してもいなかったでしょう。そこまでこだわっても、追求しても、採点にはなんら影響しない。機械で大量生産されたような汎用品も、一つ一つ職人が匠の技で手作りで作りあげた高級品も、クオリティの区別がつかないレベルの低いジャッジばかり。ジャッジの評価だけを意識するのなら、まさに豚に真珠、猫に小判。採点だけを基準にしたら、彼は無駄な努力をしているように見える。にもかかわらず、勝負にこだわる気持ち以上に、彼は自分の理想のフィギュアスケート道を追求している。それは、彼がこの世の誰よりもフィギュアスケートというスポーツを愛してるからだと思います。
平昌オリンピックで連覇を成し遂げ、羽生は既にこの上ない栄誉と称号を手に入れた。フィギュアスケート界では羽生はもう十分に偉大な存在で、これ以上懸命に挑戦せねばならないようなことなど何もないように見える。しかし彼は自分は今を生きているのだと言う。「オリンピックチャンピオンだとか、世界チャンピオンだとか、それは何の関係もない。自分のモチベーションは全く失われていない。もっと強くなりたい。自分の新たな敵は自分だ。」羽生はそう語り、その言葉の通りに行動している。彼はこの「新たな敵」に向き合い、たゆまず自分の技を磨く終わりなき道を歩んでいる。
「どうして誰もが羽生結弦を好きになるのか?」がこのコラムのテーマですが、ここに書かれていることを、ISUや日米スケ連は100回くらい読んでほしいと思います。試合のたびに物議を醸すようなうさん臭い採点でスターは作れません。「イェール大学と両立してる文武両道スケーター」や「ゲーマーとも対戦できるほどのゲームプロ級の腕前のスケーター」をいくらアピールしても人の心は動かせません。
以下のお二人の意見に完全に同意。フィギュアだけです。滅茶苦茶なジャッジをしていても、批判をすると「ジャッジを批判するな」という風紀委員が飛んでくる。本当に不思議な業界だ。
フィギュアのジャッジは、元々は底辺スケーターばかり。超一流のスケーターの生殺を握っている万能感はさぞや気持ちがよいことでしょう。本当にフィギュアを愛していて、その発展を願っているのであれば、あんな採点ができるはずがない。手弁当といいながら、本当のフィギュア愛もないくせに、彼らがジャッジを続けているのは、おそらくその優越感のためなのだろうと、私は思っている。
手弁当だろうが、スポーツにおいてジャッジは権力なのだ。チャレンジシステムも導入しないフィギュアスケートという採点競技において、不勉強なジャッジほど「政治的」に動いてもチェックされないから、権力を行使したくなるだろう。公正さを求めないスポーツは見世物に過ぎない。
— MayakoMuto 武藤真也子 (@wienerwalz) September 13, 2019
ルールがあってこそのスポーツ
— こまつだこ (@yuzu_matsubarko) August 17, 2020
ルールから外れると途端に面白くなくなる
だから中東の笛とか呼ばれる試合は興醒めしてモヤモヤだけが残る
採点競技こそ徹底的にルールに添わなければ一気に醒める
自分が一生懸命覚えたルールとは何だったのか…と
彼はフィギュアの面白さを教えてくれたのに…
数日前に、Jsportsで2012年~2013年頃の男子シングルのアーカイブみてた。で、つくづく思った。
あの頃は、技術も採点はなんだかんだいってもずっとマトモだったと。だから、今よりジャンプ構成は低いんだけど、結弦くん以外の選手見ていても面白い。今は本当に男子シングルは面白くない。こんな男子シングルに誰がした。
メダリスト全員が明確な踏み切りが出来ていたソチ五輪男子シングルの時代が懐かしい。
まだ続きます。少し後になるかもですが。
8月9月発売の羽生本。
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2020/08/18 10:35 | コラム・雑誌記事 | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
こんにちは
みずほさん、沢山の記事をありがとうございます。
どうして誰もが羽生結弦を好きになるのか。美しき求道者。上の上を目指し、更なる高みを目指す。そして、たぐいまれな音楽性と学究精神。
美しい、スタイルがいい。それも天から与えられただけではないですよね。日々の鍛練と研究で筋肉を如何に付けるかを考えて、出来上がったもの。
ファンが増えたのを見るにつけ、やはり皆さん本物に魅せられているんだなと思っています。様々に発信してくださる方々の力も本当に大きい。
対してジャッジ。ローザンヌやショパンコンクールを一般人が審査しているように見えます。
技の見分けが本当につくのか、ずっと使われていたフィギュア曲以外に音楽を知っているのか。今はそこまで疑っています。
No:13596 2020/08/18 16:09 | monaka #- URL [ 編集 ]
monaka 様
monakaさん、こんにちは。
>それも天から与えられただけではないですよね
ボディラインが10代の頃よりはるかに美しくなっています。元々スタイルはよかったけど、あの肉体美は日々の鍛錬によるものなのは明らか。
>対してジャッジ
ラファがジャッジのことを「別に本業をもってる、ルールを知らない高齢者集団」と言っていたとか。たぶんその通りなのでしょう。
ルールが毎年のようにコロコロ変わる。他に職業をもっていて、単に趣味でやってる高齢者たちがルールについていけるわけがありません。スケートの経験者といっても元々が底辺ばかりだから、難しいことをやっていてもその難度は理解できてないだろうし、楽曲の素養もあまりないような気がしますね。機械に判定させた方がバイアスないだけまだマシ。
それでも、今思えば、2015年くらいまではもう少しジャッジもマトモでした。最近のレベルの低さは目も覆うばかりです。
コメント、どうもありがとう♪
No:13598 2020/08/19 03:48 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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