「羽生結弦が天才である理由」 ~マッシ氏、エルスキン氏、田村氏、山口氏より
結弦くんがギフテッドの特徴をあまねく備えているという記事をあげました。それに少し関連して、おなじみマッシさん、映画「ジョン・カリー」の監督・エルスキンさん、田村岳斗さん、3人の羽生評を紹介します。おのおの言い方は違いますが、結弦くんが「天才」といわれる存在だと指摘されています。
トゥトベリーゼ・チームのようなルールと得点の綿密な研究と分析を行っているのはただ一人、羽生だけだ。
— みずほ (@traveler_mizuho) September 17, 2020
彼はこれを自分一人で勝手にやっている。
なぜなら彼が天才で、他の人々より圧倒的に優れた人間だからだ。https://t.co/iY1VK24z5r
羽生はずっと前から自分で決めている。
これは今に始まったことではない。
羽生が話す時、人々は彼を囲んで座り、何かを学び取ろうと沈黙して聞いている。
羽生はフィギュアスケートのマエストロだ。
羽生はフィギュアスケートの天才だ。
あらゆる詳細について360度の知識がある。
羽生は自分がやるべきことを他人から教えてもらう必要はない。
羽生は自分で構成を決める。彼自身の計算に基づいて
しかも彼はこのジャンプを完璧に音ハメして跳ぶことに固執する。
トゥトベリーゼ・チームのようなルールと得点の綿密な研究と分析を行っているのはただ一人、羽生だけだ。
彼はこれを自分一人で勝手にやっている。
なぜなら彼が天才で、他の人々より圧倒的に優れた人間だからだ。
スポーツの世界にはメッシのように天才と言える存在がいます。ただすごいだけではなくて本当に惹き込まれるものを持っている選手。観てただ楽しむだけではなく、より迫力があって人物に感情移入したくなるものをもっている選手。羽生さんもそうですねhttps://t.co/O0jqDZYfMs #フィギュアスケート
— みずほ (@traveler_mizuho) September 17, 2020
カリーの映画の制作を始めるまで、フィギュアスケートに対する関心はあまりなかったと明かすエルスキンだが、制作を終えた今、現在のスケート界にカリーに近しい印象を抱くスケーターがいるか尋ねた。
すると、間を置かず答えた。
「ユヅル・ハニュウさんがいちばんジョンに近い存在ではないかと思います。技術も高いものをお持ちですし、芸術面でも素晴らしい、卓越したものがあると思います。他の選手と比べると抜きん出ていると感じます」
「スポーツの世界には、例えばサッカーで言えばメッシのように、天才と言える存在がいます。ここで言う天才とは、ただすごいだけではなくて、ほんとうに惹き込まれるものを持っている選手を指しています。観てただ楽しむだけではなく、より迫力があって人物に感情移入したくなるものをもっている選手。ハニュウさんもそうですね」
「そしてフィギュアスケートは、美しいスポーツです。ジョンにしてもハニュウさんにしても、1人の中にアーティストの部分とスポーツ選手としての部分が共存しているのが面白いと思います」
「僕の中では、ジョーダン、タイソン、ロナウド、イチローさんと同じ並びの中に羽生選手がいます」
— みずほ (@traveler_mizuho) September 17, 2020
田村岳斗コーチ特別インタビュー ジュニア新時代~羽生選手の最優秀選手賞受賞まで19/20シーズン振り返り | J SPORTS
https://t.co/JjlADeHhOV
J SPORTS:羽生選手は第一回ISUスケーティングアワードで最優秀選手に選ばれました。
田村:それに関しては納得の受賞ですね。羽生選手は、昨シーズン、4大陸選手権も勝って、スーパースラムを達成。オリンピックも2連覇。それでもなお上手くなりたい、強くなりたいと進化を続ける精神力は、ただただすごいと言うしかありません。僕の中では、ジョーダン、タイソン、ロナウド、イチローさんと同じ並びの中に羽生選手がいます。何年もトップの座にいて、そこから上を目指して自分で目標を見つけて、努力をできるからこそ、今回の最優秀選手というのも納得です。これまで多くのライバル選手がいたのも、羽生選手にとって大きかったでしょう。今はネイサン・チェン選手がいますし、国内には宇野選手がいます。それ以前にはハビエル・フェルナンデス選手やパトリック・チャン選手。ジュニア時代も常に競って追いつき、追い越して、今度は自分より年下の選手とも戦っている。これからは鍵山優真選手や佐藤駿選手もライバルになっていくかもしれません。これだけ長きに渡ってトップにいるからこそ、うまくいかなかったことも含めて彼だけが経験してきたことがたくさんあります。そんな彼がこの先どこまで行くのか?何をやってくれるのか?ちょっと想像がつきません(笑)。
最後に、「フィギュアスケートマガジン2017-2018 オリンピック開幕号」より。
平田誠さんは、2016年当時、トロント在住のフォトグラファーでした。山口さんは、平田さんと、直接会い、あるいは電話やメールで、あきることなく羽生結弦について語り合ったそうです。以下は、マガジンからの抜粋です。
その1ヶ月前、クリケット・クラブの公式練習には平田さん単独で取材に行っていただいたのだが、そこでトレーシー・ウイルソンコーチが「彼(羽生)はギフテッド」と言っていたのが印象深かったらしく、白ワインと生牡蠣をいただきながら、たしか4時間28分ほど「ギフテッド羽生結弦」について語り合った。
きわめて特別な才能を持つ子どもを、天からの授かりもの「ギフテッド」と呼ぶらしいが、この言葉にはそれ以外にも「才能があるがゆえに扱いが難しい」という意味が含まれるという。
クリケット・クラブのスタッフにとって、羽生は日本からやってきた「特別な才能」だった。彼を世界のトップに育てることがスタッフの使命で、失敗は許されない。
クリケットに来た当初、羽生のストイックさが彼らには奇異に映ったかもしれないし、その後、実際に世界王者になってからも、次から次に難題が押し寄せた。最近で言えば、「4回転ルッツは必要ない。これまでの構成の精度を上げればいいんだ」とブライアンが言っても、「難しい構成にしなければ試合の意味がない」と羽生は引かない。特別な才能があるからこそ訪れる、苦悩と試練。それはスタッフだけでなく、羽生自身が今秋から闘ってきた右足首のケガにもつながっていく。
羽生が常に勝つことにこだわってきた…だからと言って必ずしも勝つための最短距離を選ぶわけではない。だからこそ彼は「ギフテッド」であり、世界王者にまでのぼり詰めた。一般論や常識を超える、ひらめきやアイデア。例えばジャンプミスの後のリカバリーに表われる様に、おそらく彼の眼と頭は、常人には見えないものが見え、常人が思いつかないことを思いつく。
おそらく彼の眼と頭は、常人には見えないものが見え、常人が思いつかないことを思いつく。
「真・4回転時代」を、ソチ五輪で金メダルをとった直後から、彼はすでに予測していました。
ルッツより前、オーサーはループすら必要ないと反対していた時期がありました。でも、結弦くんは反対を押し切ってループをプログラムに入れた。結果的にそれが功を奏した。結弦くんにはオーサーにも見えない「未来」が見えていたのです。
彼がギフテッドでなければ、あの選手生命にも関わるほどの大怪我を抱えて、平昌五輪で金メダルを捕るという離れ業をやってのけることはできなかったでしょう。常人ではないからこそ起こすことができた奇跡でした。
「有言実行」の人と言われますが、それは彼には自分がそれをできる未来が「見えている」からだと思います。恐ろしいほどに自分を俯瞰的に見ることができる人。だから、彼が4回転アクセルを「跳べる」というのであれば、いつか必ず跳べる日がきます。彼が将来的なAIの導入を念頭に、あの卒論を書き上げたのであれば、今は必死で導入を拒んでいるISUですが、彼の眼にはAIでジャッジされる未来が見えているのかもしれません。
評価の高いフィギュアスケーターは古今東西いますが、「天才」と称されるスケーターは滅多に現れない。それどころか、結弦くんは、史上最高のスケーターと呼ばれる存在。結弦くんはたくさんの”ギフト”を神様から与えられた人だけれど、彼の存在そのものが、私達にとっては、神様からの最高の”ギフト”なのかもしれません。
紫オリジンっぽいスマホケース。
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タグ : 2020-2021_season
2020/09/20 09:00 | コラム・雑誌記事 | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
こんにちは。
紹介してくださってありがとうございます。
「ギフテッド」知らなかったです…が、特徴見たら本当そうですねっ。
努力を正しい方向に導かせることの出来る知力。
これもほんとにそうだ!って。納得です。
繊細で傷つき易いところもでしょうか…
結弦くんのようにマッシさんが言う「天才」で「圧倒的に優れた人間」
でありながら、人の心にそっと寄り添えたり、
周りをよく見ていて色んなものを感じていて、
優しさ思いやり・気遣い気配りと出来る人はいないと思います。
今もそうですが、これから先も「羽生結弦」のような人は
フィギュア界に現れないって思います。
結弦くんを見る時、何だかものすごく特別なものを見ている、
見せてもらっているような…自然と涙が出ていたり、
とても幸せな気持ちになってしまうからほんと不思議です。
プラス。結弦くんはかっこよすぎる、かっこいい、
美しい、かわいいと幅がありすぎて∞!!
そしてみずほさんの文章も素敵でジーンときました。
ありがとうございましたっ。
No:13850 2020/09/20 12:07 | しょうこ。 #- URL [ 編集 ]
しょうこ 様
しょうこさん、こんにちは。
>努力を正しい方向に導かせることの出来る知力
やはりトレイシーですが、こんなことを言っていました。
才能のある選手はいるが、その才能を生かせる選手は少ない。ゆづは神様から与えられたギフトを最大限に生かすことができる。それが彼の最大の才能。
優れた身体能力などを神様からもらっていても、それを生かす知力と情熱がないと宝の持ち腐れ。その知力と情熱を合わせもってこそ真のギフテッドなのだと思います。スポーツじゃないけど、将棋の藤井くんや羽生さんなんかもそうなのかなと思います(特に羽生さんは美男ですし)。
>プラス。結弦くんはかっこよすぎる、かっこいい、美しい、かわいいと幅がありすぎて∞!!
それも彼の大きな魅力ですね。本人も「ふり幅で売ってる」と言ってましたが、作ってやってるんでなくて、ナチュラルにやってるから生来の魔性の男なのです(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:13859 2020/09/21 12:47 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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