ラファ「私達は抜け穴を利用して最大限に前進する」~ラファのルール無視発言振り返り

おそらく、スケアメ後にロシアメディアから受けたものだと思われるラファのインタが話題になっています。かなり悪い意味で。



記者:現時点では、チェンはすべてのライバルよりも強く見え、プログラムの技術的な豊かさにおいて、間違いなく彼らよりも進んでいます。 オリンピックシーズンのジャンプのセットを今決定し、実験なしでそれをロールアップして、最大の安定性を達成することは、より論理的ではありませんか?

ラファ:チェンが最強であるという事実は神話です。 彼が腫れるほど、彼を信じることはより危険になります。ライバルがいないことはスポーツでは起こりません。 後ろから飛び出すことができる人は常にいます。では、なぜ停止するのでしょうか。 遅れている人が近づくように?
正直にいうと、ネイサンがオリンピックで対等な立場で誰かと競争することは私の計画にはまったくありません。したがって、私たちはあらゆる機会と抜け穴を利用して、進歩を最大化し、はるかに前進します。そして、減速するのに遅すぎることは決してありません。



正直といえば、大変正直なオヤジです。本心から悪いとは思ってないんですよ。

ラファと私達の共通点を見つけました。それは、ルールブックを信用していないこと。ジャッジをアホだと思っていること。それがラファのいうところの「抜け穴」なのかもしれません。

ただ、思っていることは同じだけど、私達はその「抜け穴」を埋めてほしいと訴え、ジャッジ教育や、カメラの増設や、AIの導入を切望している。ラファは、その(ジャッジの未熟さ、大国の政治力などの)フィギュアの「抜け穴」を確信犯で最大限に利用している。そこが大きな違いです。彼にとっては「選手を勝たせる」という自分の仕事をしているだけ…という感覚でしょう。


ラファの「ルール無視上等」の発言はこれが初めてではありません。
こちらは2019年3月末のインタ。埼玉ワールド後のものです。
機械翻訳+意訳ですが、だいたいとお考えください。



ルールについて考えたり、必要と思うことを行うべきではないと思います。ルールは破られるように作られています。あなたがそれらを壊さないと、あなたは他の人と同じようになるでしょう。なぜ私は私の選手が他の人のようになるように教える必要がありますか? また、ルールは、常に私たちのビジネスの複雑さを理解していない人々によって作られています。ネイサンと私はかなり長い間批判されました, 例えば, フリープログラムでは、私達にはジャンプだけ、トランジションがないと。だから私は反論をした。私は尋ねましたよ「チェンはすべての四回転を綺麗に跳びながら、審査員にウィンクしてほしいんですか?」と。ショートプログラムではそれをほとんどやりました。プログラムがとても短いですから、非常に高い信頼性のあるジャンプを跳びながらでも余裕があります。


以前にも紹介してますが、もう一度貼っておきますね。2016年のインタのようです。


ここでもはっきりいってますね。これだけブレないのはある意味すごい。

ルールは違反するためにある。
トランジションって何? 
ジャッジが気に入らなければ、点数が低くなるだけ。



しかし、コーチが「つなぎ、何それ美味しいの?」とかいっちゃうネイサンのTRがなぜか年々爆上がりしているのです。な~んにも変わっていないにも関わらず…です。フィギュアの採点って不思議ね~(棒)。




ラファの発言に、da5daniさんが「みなさん、これが大国アメリカの力ですよ~」と揶揄されてますが、今回、da5aniさんはこうも言っておられました。

Raf from 2016 vs raf in 2020, nothing has changed. Except he’s even more powerful now, with GOE +5 system there are more “opportunities” for his backing powers to find “loopholes”, right?

2016年のラファと2020年のラファ、何も変わっていません。彼が今さらに強力になっていることを除けば。GOE +5システムでは、彼のバックの力が「抜け穴」を見つけるためのより多くの「機会」がありますよね?



ミーシンがGOEが7段階から11段階に変更されるとき、「審査の恣意性」を警告していました。危惧が当たってしまった。まさしく、大きな「抜け穴」だったのです。

これらの変更は、判断の客観性に大きな打撃を与えると思います」とミーシン氏は警告した。「プラス、3またはプラス4またはプラス5 –違いを生むことは不可能です。基準はなく、技術委員会のメンバーだけが紙にそれらを書き留めますが、基本的にジャンプはすべての人によって同じ方法で行われるため、それほど区別することはできません」1994年のオリンピックチャンピオンのアレクセイウルマノフや2015年の世界チャンピオンのエリザヴェタツクタミシェバなど、他の多くのスケーターの称号やメダルも指導したミーシン氏は、次のように付け加えた。「友だちにプラス5、敵にプラス1またはマイナス1を与える。そして、このプラス5が決定的です


その「抜け穴」をラファはこれからも最大限に利用し、北京五輪では「対等な立場で戦う者などいない」レベルにまで、ネイサンの点数を押し上げていくつもりなのでしょう。

アメリカとラファに唯一の誤算があるとすれば、どれだけ勝たせても(平昌五輪の5位以降は国際大会負け知らずの9戦全勝)、一向にネイサン人気が上がらないことでしょうか。ネイサンが優勝したさいたまワールドで、その大会で同門のベルとウンスのトラブルがありました。「ネイサンがオリンピック二連覇のレジェンドを敵地の日本で破ったのに、マスコミはそのことには一切触れず、ウンスとベルのトラブルのことばかりを訊いてきた、なんと馬鹿げたことか!」と、怒っていたとか(8月10日Ice Time Podcast、ジャック・ギャラガー氏によるラファの電話インタにて)。


いくら勝っても、汚い勝ち方したら、そりゃ人気はでないわよ。そもそもアメリカでフィギュア人気がなくなったのは、採点疑惑があったことも大きな原因。それでも懲りずにやるところがアメリカ様なんだろうな。まあ、日本の同じ道を辿っているような気がするけど。


フィギュア界の悪代官と越後屋には、この言葉を贈りたい。
「憲政の神様」「議会政治の父」と呼ばれた尾崎行雄御大の言葉です。


勝てばよろしい
利益になればよろしい
成功すればよろしい
正邪は問わない
善悪にも重きをおかぬ



ルールを無視しはじめると、歯止めはきかなくなる。それでも、以前はまだギリギリのところでなんとかスポーツの体裁を整えていた、2015-2016シーズンあたりまでは。今やルールは形骸化を極め、実質スポーツでなくなってしまったフィギュアは、公平性を求めるスケートファンを引き止めておくことは、いずれできなくなると思う。マイナースポーツがさらにマイナーになっていく未来しか見えない。


時代劇専門チャンネルの若様キャラクターですが、何気にゆづ殿様に似てるような…。

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2020/10/30 13:15 | 問題提起COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

こんばんは

みずほさん こんばんは

ラファもぶれませんね。それに乗っかるネイサンもぶれない。
ラファは金メダリストのコーチになれればいいし、ネイサンは金メダル取って箔つけてステップアップすることしか考えてないように感じます。北京でフィギュア止めれば、もう関係ないですものね。
ここまでなりふり構わないのも珍しい気がします。大国アメリカが抜け穴、手段選ばすとか、すごいですね。

一方では、日本人ジャッジのナショナルマイナスもあからさま。自分の懐と絡んでるところが違いでしょうか。せこいですね。

No:14061 2020/10/30 19:31 | monaka #- URL [ 編集 ]

みずほさん、こんばんは。

ラファの発言は英語と違ってロシア語はさっぱり分からないので今のところ少し距離を置いて見ていますが、結弦くんのコーチがブライアンで良かったなぁとつくづく思います。

確か去年だったかブライアンがミズノのスポーツメントール賞ゴールドを受賞した時のコメントで、自分が目指しているのは、
「スポーツで成功するだけでなく、それぞれの社会でリーダーとなれる人材を育成することです。それはすなわち、自ら道を切り開き、次の世代のためにその道を示すアスリートを育てるということです。」と言っています。

ただチャンピオンになれば良いわけではないですよね。
ラファとは視点の高さも器も違うようです。

私は結弦くんの演技後キスクラでブライアンやジスランと屈託なく話したり笑ったりするのを見るのが凄く好きなのですが、一方、ラファとネイサンは何時も耳元でひそひそ話してて感じ悪いなぁと思います。音声を拾われるのを警戒してるみたい。人に聞かれると何かまずい事でもあるんですか~?って思っちゃいますよ。

いつも正々堂々真っ向勝負の結弦くんが誇らしいし、ファンでいられて本当に幸せだなぁと思います。

No:14062 2020/10/30 20:42 | もも太 #- URL [ 編集 ]

ラファの舌禍?

みずほさんこんばんは
ラファは、あまり喋らない方がいいのかも…( ̄▽ ̄;)
抜け穴・逃げ道とか、それ指導者が言う言葉だろうか?
ジュニアの子ども達にも、不正や抜け穴を教えるのだろうか…

ネイサン本来なら、ノーカンだったスピン。点数が出ないはずが、レベル4で加点も付くと。
ここまで来ると、もう滅茶苦茶です。

よく「悪いのはジャッジ、選手は悪くない」とか言ってる人が居ますが。
いやいや、それを甘んじて受けている選手。しれっと不正に乗ってる時点で、同罪なのでは?一度や二度じゃないし。悪質ジャッジは勿論だけど。

いくら爆盛りして勝たせても、人気は出ないはずですわ。ファンの目は節穴ではない。
日本はまだぬるく見てるけど、海外ファンは辛辣ですよね。

ファンに対しても競技に対しても、舐めていると思います。
ラファといい、アリ氏といい、アルメニアの印象は悪いです。
(人種の違いとはいえ、勝手が過ぎる)



No:14063 2020/10/30 22:35 | てるこ #- URL [ 編集 ]

monaka 様

monakaさん、こんにちは。

>ラファは金メダリストのコーチになれればいい

ラファは63歳ですが、2年ほど前のインタで「私はもう61歳なので引退を考えている」と言ってました。北京が終わったら引退するつもりじゃないかと。ラファは金メダリストのコーチになるチャンスはネイサンしかない。なので必死なのだと思います。

>ネイサンは金メダル取って箔つけてステップアップ

平昌で金とってたら引退してたでしょう。五輪金メダリストになれていたら、第一希望のハーバード大学に入れていたかもだし。SPの自爆ですべての計画が狂ったのだろうと思います。

>自分の懐と絡んでるところが違いでしょうか

日本のスケ連幹部は自分の懐に入るか否かが基準なのですごくわかりやすいのです。でもアメリカのスケ連幹部の基準はなんなのかわかりません。アイビーとフィギュアの両立ならゾウもやってる。でもゾウは全然優遇されていませんね。中国でもゾウの方が人気あるのに。ラファとゾウのコーチの力の差でしょうか。

コメント、どうもありがとう♪

No:14064 2020/10/31 17:00 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

もも太 様

もも太さん、こんにちは。

>ただチャンピオンになれば良いわけではないですよね

ブライアンはクリケットを人間教育の場だと考えてます。「チームブライアン」でもそんな風に書かれていたと思います。そういう視点で選手を育てているから、トップ同士を同時に指導するという、普通なら極めて難しいかじ取りもできたのだと思います(結弦くんとハビの相性の良さもあったにしろ)。

ただ、ブライアンも、キム・ヨナのときはもう少しガツガツしてたように感じます。年々丸くなってきてるような…これもコーチとして五輪三連覇の余裕でしょうかね(笑) それにひきかえラファは五輪金メダリストを育てていませんからね。

ラファはネイサンは、あくまでもビジネスライクな師弟関係なのではないかなという気がします。そこはブライアンとの違いでしょうね。

>ラファとネイサンは何時も耳元でひそひそ話してて感じ悪い

クリケットみたいな和気あいあいとした感じはないですね。ゴゴレフくんのときも雰囲気あまりよくないし。

結弦くんは、敵は多いけど、サポートしてくれる人達にはすごく恵まれていると思います。それも彼の人徳でしょう。

コメント、どうもありがとう♪

No:14065 2020/10/31 17:31 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

てるこ 様

てるこさん、こんにちは。

>「悪いのはジャッジ、選手は悪くない」

採点してるのはジャッジですが、なぜジャッジがそういう偏向採点してるのか?となると、そこには国のロビーが作用してるから…と考えるのが自然です。過去にもそういう歴史が繰り返されてきた競技ですから。

となると、アメスケがネイサンの爆上げに動き、その恩恵をネイサンが受けており、それに胡坐をかいて、スピンも手抜きするわ、繋ぎはスカスカ、ジャンプの前にステップも相変わらず抜いたまま…と、自分のパフォーマンスのレベルアップに努力しないのであれば、批判されても仕方ないと思いますよ。それが露骨なだけにね。

>海外ファンは辛辣ですよね。

スケアメの検証動画作ったのも中国ファン。中国ファンは若いから本当に行動的。日本の羽生ファンはお花畑が多いから、なんだかんだぬるいけど。

>ファンに対しても競技に対しても、舐めている

競技や真面目にとりくんでる選手に対する冒とくだし、お金を落とすファンをなめ腐ってるのが腹がたちます。ここまでファンを愚弄してる競技は他にないでしょう。

コメント、どうもありがとう♪

No:14066 2020/10/31 17:47 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

これも活用?

こんにちは

スケアメの練習でネイサンが4Aトライしていたと聞きました。
そう言えば、スケアメのショートかフリーかどちらか忘れましたが
「ハニューが4Aと言ってるが、ネイサンの方が先に成功しそうだ」とか何とか、解説のジョニーが言ってなかったですか?
あの時、私は「なんで唐突に4Aの話になるんだろう、羽生君の名前を出してほしくないわ」と思って酷く気分が悪くなりました。
でも、これで繋がった気がしました。スケアメの練習で4Aトライしていたのをジョニーも見たということですかね?

TSLでも、ネイサンの方が4A成功に近いとか言ってますね。
ネイサンの動画も見ましたが、どう見ても3A失敗にしか見えなかったです。でも、これが4Aにトライした時のものかどうかは不明ですし。

とにかく、今回のジョニーやTSLの「ネイサン4A成功近し」発言は、世論か何かを誘導しようとしているのかもという気がしてきました。すべての機会を活用して、ネイサン凄いアピールしているんじゃないですか。

No:14079 2020/11/03 11:58 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]

あお 様

あおさん、こんにちは。

アワードのときもそうですが、アメリカメディアはネイサンの援護射撃をしてるようで、いつも背後からネイサン自身を撃つ結果になってるように感じて仕方ありません。あの動画も結局削除されたとか。ネイサンが嫌がったようですね。

件の動画が世界中に拡散され、海外のスケオタに「なんじゃこりゃ」と失笑を買い、ネイサンが恥をかいただけでした。

それにしても、平昌五輪以降は結弦くんに2戦2勝。平昌の5位以降は国際試合負け知らずです。ジャッジはすでにお買い上げずみで、ノーカンスピンでもレベル4くれるし、けつまずいてもステップは満点。ジャンプはエッジが怪しかろうが少々不足してようが目をつぶってくれる。着氷すればすべてOK。北京の金はよほどやらかさない限り既定路線でしょう。

結弦くん本人は今シーズンは全休濃厚だし、練習動画すら公開されてない。プログラムすらわからない。なのに、アメリカは何を焦っているんでしょうか? やることなすこと裏目にでてる感じしかない。

どうせできもしない4A練習するより、スピン練習した方がいいんじゃないの?と思いました(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:14082 2020/11/04 00:55 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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