NHK杯にみるメディアのスポーツ軽視と忖度報道

クソ記事ついでに、NHK杯でダンスデビューした某復帰選手の持ち上げ記事をみてみます。
記事の一部抜粋します(それだけで十分かと思いますので)。

村元哉中&高橋大輔は「オリンピックでメダルが取れる逸材」
ズエヴァコーチ「カナとダイスケの進歩の速さは、驚異的でした」(2020月11月30日 朝日新聞WEBRONZA 田村明子)


 大阪で開催されたフィギュアスケート2020年NHK杯。アナウンスと共に高橋大輔が、村元哉中(かな)の手を取って氷の上に出てきた。

 頭では理解してはいるものの、何ともシュールな光景に見える。「あの」高橋大輔。男子シングル選手として一時代を築き上げた彼が、村元哉中のパートナーとしてアイスダンサーに転向。ファンにとって夢のような展開で、にわかには信じがたかった。

 2019年の9月に発表されてから、二人の活動状況は定期的に報道されていた。とはいえ、やはり彼がシングルの選手として5回タイトルを取ったこのNHK杯に、アイスダンサーとして登場したのを実際に見ると、まるでマンガの中での物語のような、不思議な光景だった。

―(中略)―

 笑顔で何やら言葉を交わした後、二人は観客席に向かって艶やかに礼をしてから演技を開始した。最初にミッドラインステップシークエンスから演技を開始。このステップシークエンスでは、腕2本分以上の距離が離れてはならないというルールがあるが、驚いたのは二人のブレードの位置がきれいに揃っていて、距離が近いこと。しっかりしたスケーティング技術の基礎があったからこそ、短期間で形にするのが可能だったのに違いない。

 今年のリズムダンスに組み込まれているパターンダンス・エレメンツは、フィンステップ。フィンランドのスザナ・ラコモ&ペトリ・コッコが1995年に演じたクイックステップを基にして、ISUのパターンダンス(旧コンパルソリーダンス)に取り入れられた。上半身は組んだまま、早いテンポでの細かい軽やかな足さばきが要求される。歴史は新しいが、現在30種類以上あるパターンダンスの中でも1、2を争う難易度の高さと言われる。だがシングル時代に、足さばきでは世界一と言われた高橋は難なく軽やかなステップを見せた。



オリンピックメダルがとれる逸材

ここ、笑うとこですか? 全部は読んでいないので(有料記事なので、WEBRONZAの会員でないと全部は読めない)、誰の言葉かわかりませんが、おそらくズエワの言葉なのでしょう。デーオタライターで有名な田村氏が捏造したのでなければ…ですが。コーチなので、自分の弟子は誉めるのは当たり前としても、ここまでくると褒め殺しですね。

まるで漫画の中での物語のよう

これも笑っていいですか? 「漫画の主人公のよう」と散々言われている誰かの後追いでしょうか。

私の知る範囲では、「スピードもなくヨレヨレ」という感想の人が多かったですが、田村さんには素晴らしい演技に見えたようです。


こんな気持ちの悪い記事もありました。別名JカスともいわれているJcastです。

羽生結弦「NHK杯」欠場だけど 「彼」が出るから フィギュアファンに救世主(2020年11月27日 Jcastニュース)

羽生結弦欠場――。「2020 NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」が2020年11月27日に開幕した。ただ、冬季五輪2連覇の羽生選手は出場しない。

ファンには悲しい知らせだが、代わりにあの日本人選手の「帰還」に胸を躍らせている。2010年のバンクーバー五輪銅メダリスト・高橋大輔選手だ。

アイスダンスも地上波で放送
高橋選手は高いスケーティング技術を持ち、ステップの腕前は「世界一」と言われてきた人気選手だ。

2014年のソチ冬季五輪を最後に現役引退するも18年7月に復帰し、フィギュアファンを喜ばせた。20年12月の「全日本選手権」の後に、男子シングルからアイスダンスに転向。村元哉中選手とペアを組んで練習に励み、今回のNHK杯がデビュー戦となる。

日本のファン間ではこれまで、フィギュアスケートの競技スタイルの中で、メインで注目が集まってきたのは男子・女子のシングルだ。NHK杯のアイスダンスは例年、総合テレビではなくBSで放送という扱いだった。

高橋選手が出場する今回のNHK杯は、アイスダンスも地上波で放送される。ツイッターには「大ちゃんがアイスダンスに転向してくれたおかげで、アイスダンスも地上波で見られる」、「アイスダンスが地上波で観られる日が来るとはなあ...」など、感動の声があがっている。

「心の中で羽生さん応援しつつ高橋大輔を」
羽生結弦選手のファンも、高橋選手に期待を寄せる。ツイッターには

「心の中で羽生さん応援しつつ高橋大輔を見るんだ」
「NHK杯始まるけど羽生くんも宇野くんも出てないけあんま見る気起きん、、でも田中デカ出るしアイスダンス高橋大輔出るけ見ようかなぁ」
などの書き込みがあった。

中には「今回は羽生くんも宇野くんも出ないので舐めてたら、急に大ちゃんの参戦が決まって一気に倍率が跳ね上がってしまった。。」と、チケットの人気急騰に言及する投稿も。

なお、複数の報道によると、羽生選手は日本スケート連盟が2020年11月25日に発表した「全日本選手権」にエントリーをした。大会は12月24日から開催される。出場判断は今後、慎重に行う方針というが、もしかしたら今シーズンも演技をする姿が見られるかもしれない。


 
「心の中で羽生さん応援しつつ高橋大輔を見るんだ」

少なくとも、私が見てる限り、こんなつぶやきをしてる羽生ファンはただの一人もいませんでした。欠片も関係ないのに、無理矢理に結弦くんや羽生ファンを絡めるのは本当にやめてほしい。羽生ファンとしても巻き込まれるのは大変迷惑です。


昔からよくNHK杯はDHK杯と言われたものですが、まさにDHK杯でした。
ポプラさんの書いておられることは、多くの人が感じたことではないでしょうか。



私は先日、採点についても疑問を呈した。確かに私は素人であり、専門家である審査員たちの付けた点数に文句を言う筋合いはないかもしれない。 しかし、今回の村元・高橋組のリズムダンスの演技が、今年初めの4CCで小松原・コレトの出したパーソナルベストをとった演技よりスコアが上であるはずがないのだ。 

小松原・コレト組の今回の演技が、今年の2月から飛躍的にうまくなり、当時の彼らが今の村元・高橋組よりも低い演技だった、と証明できる人がいるなら別だが。 そして、「試合によって採点はバラバラだから」という意見は、議論にならない。 なぜなら、そのこと自体を私は問題にしているのだから。

今回彼らの演技を始めて見たかもしれない人たちにとっても、二組のカップルのレベルの違いは明白だったのではないだろうか。

スポーツ競技の採点は、「公平、公正、どの競技会でも同じスタンダードで採点」というのを理想にしなくてはいけない。 そうでなければ選手は「高いスコアを出してくれそうな競技会」だけを選んで出るようになるだろうし、選手によってルッツのエッジエラーを見逃してもらったり、コーチの権力によってジャンプのGOEが高くつけられたりするようでは、スポーツ自体の審査の信頼性が揺らぐのである。いわゆる、八百長と思われても仕方がない。

そんなことをするぐらいなら、審査なんてもう辞めてしまえば良いのだ。そして、いっそ審査員の好き嫌いで決めたらいいじゃないか。「私はこの選手、セクシーで好きだから〇をつけるわ! この選手は顔が嫌いだから✖!」ってやった方がまだスッキリする。 あるいは、偉い人に頼まれたから、こっちの選手に高い点をつけよう、ってね。 実際それに近いことをしている審査員は現にいるようだし。

スポーツ放送もたいがい、ひどいと思うが、恣意的に採点を盛ったり削ったりする方が、実害があるから許しがたい。 そういうことがない、とは言わせない。 平昌オリンピックでも行われ、罰を受けたジャッジもいるんだから、これまでもあったことだし、そういうことに腹を立てて統計をとって調べている人までいる。 しかも、実際には罰を受けたひとりふたりではない。



スポーツ放送は見たくなければ見なければいいし、選手に実害があるわけではないから、まだ許せるのですが、問題は採点ですよね。選手の一生に影響する。すでに「オリンピックでメダルが取れる逸材」などというプロパガンダまで始まっている。実際の実力とは関係ない。五輪やワールドの代表を選ぶ大会は依怙贔屓渦巻く全日本選手権。KOKO組が犠牲者にならないことを願っています…。


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タグ : 2020-2021_season

2020/12/02 15:45 | 問題提起COMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

みずほさんこんばんは
リアルタイム検索話題のキーワード
現在トップがstap細胞で 
stap細胞の年(2014)のお騒がせカレンダー今見ても笑える・・・Yahooおすすめと対比して笑えます
目立つ目立つNHK一押しのアイスダンスのかた(嗤っちゃう)
結局NHK他マスメデアがいくら忖度しても、聖子会長との一件こそがカナダイの男性の記憶なんですよね

No:14206 2020/12/02 19:36 | 白秋 #- URL [ 編集 ]

クソ記事

こんばんは。いつもありがとうございます。

世界のアイスダンスの選手に土下座して謝りたいです。

No:14207 2020/12/02 21:49 | tiamisu #- URL [ 編集 ]

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No:14208 2020/12/02 23:43 | # [ 編集 ]

おはようございます

みずほさん、いつもありがとうございます、

今年のNHK杯の視聴率はどのくらいだったのでしょうね。
私はダンスは一応見ました。
足元が覚束ない、リフトが低い、重そう。そして、Dさんはダンス下手だなと思いました。ダンスは足元と体幹から始まるのに、基礎の段階で今一つ。

30代半ばは、トップバレエダンサーでも引退が視野に入ってくる年齢。リフトとジャンプがきつくなってくる。

他の2組が気の毒でした。

No:14209 2020/12/03 11:04 | monaka #- URL [ 編集 ]

白秋 様

白秋さん、こんにちは。

>Yahooおすすめ

Yahooはどことどういう繋がりがあるのかわかりませんが、「おすすめ」に疑問があることが多いです。

コメント、どうもありがとう♪

No:14216 2020/12/03 21:44 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

tiamisu 様

tiamisuさん、こんにちは。

他のアイスダンスカップルにぜひ頑張ってほしいですね。

コメント、どうもありがとう♪

No:14217 2020/12/03 21:45 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

a〇〇〇 様

a〇〇〇さん、こんにちは。

全文転記してくださりありがとうございました。
私は2015年くらいまでは論座の会員してたのですがね。結弦くんの記事読むために(2015年くらいまではまだギリギリ青〇もマシだったのです)。

オリンピックで表彰台に上がることも可能…これ、ズエワコーチはパパシゼやテサモエの前でも言えるんでしょうか?(笑)

田村さんがDさんを過剰に持ち上げるのは通常運転ですが、今日の記事でNHK杯で優勝した男子を異様に持ち上げてました。気持ち悪いくらいでした(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:14218 2020/12/03 21:53 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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No:14219 2020/12/03 22:49 | # [ 編集 ]

monaka 様

monakaさん、こんにちは。

>Dさんはダンス下手だなと思いました

2018年大阪開催のMOIに行けなくなった知人からチケットを譲られていきました。Dさんは群舞で若いスケーターに全然ついていけないおじさんでした(笑) 引退後ずっと遊んでいたから貯金がない。急に練習を始めてもダメ。引退後何をやってもダメだったから、どんな形でも現役でいるしかないのでしょう。村主さんみたいに若手に迷惑をかけない形で続けるのならいくつまで続けても本人の自由ですが、彼の場合はただの老害です。

>30代半ば

テサモエは30歳前後、メリチャリは20代で引退してます。パパシゼもたぶん北京まで。なのに素人が30代半ばでダンスデビュー。ダンスをバカにしてますよね。

コメント、どうもありがとう♪

No:14220 2020/12/04 12:40 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

p〇〇〇〇 様

p〇〇〇〇さん、こんにちは。

ヤフーは一応トップページにしてますが、胡散臭いとは思っていました。トヨタのイメージもどんどん悪くなっています(笑)

>Twitterのトレンド

バイデン氏の不正選挙についてのつぶやきが実際にいくつかtwitter社に消されているのを見て闇を感じました。既存のメディアだけでなくSNSも信用できないのだなと。

コメント、どうもありがとう♪

No:14222 2020/12/05 01:26 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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