ゆづ「トッドが教科書」& トッド「羽生がGOAT」、歴代ワールドメダル獲得数上位リスト
今日は米国のかつての名選手、トッド・エルドリッジ氏と結弦くんの関係について少し。
ニースワールドのときから、結弦くんのことをすごく気に入ってくれている人です。結弦くんの方も、過去にリスペクト対象として名前をあげていた人です。
話はここから始まります。
Henniさんの作ったリストに、トッドさんがこんな風に反応しました。
スポーツの歴史の中で、これほど多くの偉大なスケーターたちと一緒にこのリストに載ることができて、とても光栄です!
I am tremendously honored to be on this list with so many great skaters in the sport’s history! #skating @ISU_Figure @USFigureSkating #worldchampions https://t.co/RB043Zy7US
— Todd Eldredge (@toddeldredge) March 1, 2021
Henniさんは、メダルの色関係なく、過去のワールドメダリストのメダルの獲得回数のランキングをまとめました。以下、Henniさんの説明文です。
今の状況でこれを投稿するのは少し罪悪感がありますが、フィギュアスケートの歴史の中で面白いものを見つけたので、皆さんと共有したいと思います。
これは、世界選手権で最も多くのメダルを獲得した男子シングルスケーターの表です(合計6個以上)。
私が思うところ、このリストの中で唯一の現役スケーターであるゆづが、あと一枚(色を問わず)メダルを取れば戦後の全スケーターの中で最高位のスケーターになるということは、注目に値すると思います。
彼は世界選手権でそれほど多く優勝したわけではないかもしれませんが、その(メダルの)数の多さも彼の長寿の証です。
また、7回の出場で6個のメダルを獲得していることも、長寿スケーターとしての強さと一貫性を証明しています。
プルさんの名前がこのリストにありません。不思議に思って調べたら、プルさんは現役中6回しか世界選手権に出ていませんでした。6回出場中5回メダルを獲得しています(金3銀1銅1)。カートもたくさんワールドメダルとってる印象でしたが、同じく5回でした(金4銀1)。
結弦くんはあと1枚メダルをとると、戦後のフィギュアスケーターとしては獲得枚数トップになり、戦前戦後通じても歴代(同率)4位になります。たくさんワールドメダルがあることは、選手として長寿であり、それだけでなく長くトップスケーターであったという証拠です。一般的に選手寿命の短いフィギュアスケーターであるからこそ、この記録には大きな価値があるのです。
さらにリプ欄にトッドさんと(たぶん)奥様のリプ。
Todd, you absolutely deserve to be on this list!!!
— Ruth Eldredge (@Champskate) March 1, 2021
What an honor!!!❤️
I may be prejudiced but a lot of blood, sweat, and tears contributed to your achievement!!
Love you dearly,
Mom & Dad
ありがとう!そのリストに入るなんて、すごくクールなことだ。何人かの私の好きなスケーター、ユヅルやブライアンと一緒のリストに入ってると思うと凄いよね。なんてすごいチームだ!
トッド、あなたはこのリストに入るべき人よ!!!
なんて名誉なんでしょう!!!
私の偏見かもしれないけど、あなたの偉業はたくさんの血と汗と涙があってこそのもの!!
心から愛しています。
ママとパパ
I am so incredibly honored to be mentioned by 2X Olympic Champion #YuzuruHanyu as a “text book”. I knew several years ago sharing the ice with him for @starsonice in #japan that there was something special & great things were ahead. They sure were! #skating https://t.co/gpee9dnxRY
— Todd Eldredge (@toddeldredge) November 24, 2018
オリンピック二連覇チャンピオンの羽生結弦選手に「教科書」と言われたことをとても光栄に思っています。数年前にスターズオンアイスで、彼と共演していたことは知っていました。日本では、何か特別なことがあって、素晴らしいことが待ち受けている。確かにそうでした!
調べたら、トッドさんは確かに2011年と2012年のスターズオンアイス日本ツアーで、結弦くんと共演してました。研究熱心な結弦くんは、トッドさんのことガン見してたかも。
結弦くんのリスペクト対象はこういう区分(?)がされていたのね。
プルさん → ヒーロー
ジョニー → アイドル
トッドさん → 教科書
パトリック → お手本
WIKIから少し抜粋 → トッド・エルドリッジ
清潔感あるスケーティングにはファンも多く、4回転は跳べないながらもその風格は偉大な王者の名に相応しいものであった。「4回転を跳ばない最後の世界王者」とも言われていた(2008年世界選手権でのジェフリー・バトルの優勝により最後ではなくなった)。またスピンの際、氷に対し体の軸が垂直に伸び、またスピンをしていても、スピンをしている位置が殆ど移動しないため、「フィギュアスケートの教科書のような演技をする選手」として、現在でも非常に高い評価を得ている。
「教科書」ってそこから? トッドさんは結弦くんより23歳も年上。プルさんとでも10歳以上違う。ロシアのインターネットサイトのファン投票でジュニア部門優勝したときの記事だから、ジュニア終盤かシニアデビューくらいの時の答え。すごいな、結弦くんのスケオタ度。研究熱心さの年季が違うわ。そりゃ、どの選手も勝てねーわ…(笑)
ちなみに、全日本選手権の結弦くんのSPみたときのトッドさんの反応。
Me too! It’s a really fun song to skate to. Brings back memories of when I skated to it in Stars on Ice back in the day. @starsonice #yuzuruhanyu @robbiewilliams #japan #skating #brianorser #tracywilson https://t.co/kW4m5hMKp8
— Todd Eldredge (@toddeldredge) December 26, 2020
私もだよ!スケートするのが本当に楽しい曲です。昔、スターズ・オン・アイスでこの曲で滑った時の記憶がよみがえってきます。
トッドさんは、過去にスターズオンアイスで、レミエンの曲で滑ったことがあったのね。同名の曲ならクィーンの方が有名みたいですが、ウィリアムズのレミエンを選んだということは、曲の好みも二人は似てるのかしら。
トッドさんは、カリフォルニアのラファチームのコーチの一人です。そして、ISUアワードの審査員の一人でした。なので、あちら側の人なのだろうなと思ってましたが、堂々?と結弦くんやブライアンを好きなスケーターとしてあげてくれているので、変な忖度はあまりしない人なのかもしれません。アメリカ人スケオタによればですが、「トッドはニースの頃から羽生が大好き。アワードのMVSでは羽生に投票したはずだよ」とのことでした。
あと、ハーシュが仕掛けた「男子スケーターのGOATは誰だ?」という論争でも、トッドさんは「ユヅル」と答えています。その記事はまた機会があれば紹介します。
※参考 トッドさんがコーチをしているグレイトパークアイス。ラファがヘッドコーチです。
https://www.greatparkice.com/figure-skating/instructors-private-lessons/
参加してます。よろしければ、ポチっと応援お願いします♪
フィギュアスケートランキング
- 関連記事
タグ : 2020-2021_season
2021/03/02 10:50 | 雑談 | COMMENT(6) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
うふふ
トッドさん、存じあげませんでした(/_・)
国籍や所属で判断してはいけないって事ですね。
まあ、ラファもハニューのファンだと言ってはいましたから…
ネイサンにもう少しフィギュア愛と信念があったら、
繋ぎや芸術性をもっと追求させていたかもですが、
それが出来ない選手である以上コーチとしては、
好みがどうであれ選手を勝たせるための選択をするしかない…
って事でしょうかね?
ステキなお話をありがとうございました。
今夜は幸せに眠れそうです(笑)
No:14599 2021/03/02 23:51 | あんり #- URL [ 編集 ]
初ライブ♪
こんにちは
記事のアップ有難うございます‼
私が初めて羽生君をライブで観たのは、2011年1月なみはやのSOIでした☆
羽生君にハマる前は、ゆる~くスケートを見ていましたから、エルドリッジさんの顔と名前は存じておりました。現地で見るエルドリッジさんは、シュッとしたスタイルの持ち主で、とても姿勢が美しいスケーターでしたね。
この時は、カートも出演していたし、コーエンとコメディっぽいナンバーも滑って、北米風味満載のショーという印象でした。大トリがライサチェックだったような。
この年は、綺羅、星のごとく物凄い豪華メンバーでしたが、その中でも羽生君は全く引けを取らず、キレッキレのchangeで瑞々しさが際立っていましたね☆
翌年2012年1月のSOIは、悲しいくらいにガラガラだったんですよ。(羽生君の悲愴は素敵だったけど)ニースの前ですしね。
WFS記事紹介ツイを貼っていただきありがとうございます。大変面白いインタで、ここでエルドリッジさん教科書説が出たんですね♫
No:14601 2021/03/03 10:34 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]
あんり 様
あんりさん、こんにちは。
>ラファもハニューのファンだと言ってはいましたから
ラファが「羽生が理想。ネイサンが羽生のようなスケーターになってくれたら」と言っていたのは嘘ではないと思います。でもラファはネイサンが羽生結弦に技術的にも人気的にもなれないと、今はわかっていると思います。ラファは性格に難あれど、バカではありませんから。
コーチである以上ネイサンに勝たせるのが仕事です。ビジネスと好みはまた別のもの。ラファはアメリカ優遇のルールとジャッジを最大限に利用して勝たせることに徹しています。だからワグナーもネイサンもベルもゴゴレフも、ラファが教える生徒はみな繋ぎが薄くなってしまう。
そういう意味では、オーサーはとても幸せなコーチだと思いますよ。ヨナにしろハビにしろ結弦くんにしろ、自分の生徒の演技を心から「素晴らしい」と思えるのだから。ネイサンに「君の演技はつまらない」といったラファは、どんな気持ちで全日本の結弦くんの演技みたのかな、と思いました。
コメント、どうもありがとう♪
No:14604 2021/03/04 10:17 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
あお 様
あおさん、こんにちは。
>北米風味満載のショーという印象
SOIは元々そういうコンセプトのショーで、最低でもワールドメダルもってないと出演できないエリートスケーターのショーだったはず。いつのまにか誰でも出れるショーになり、格落ち感ハンパないです。
>2012年1月のSOIは、悲しいくらいにガラガラだったんですよ
ニース前といっても、2012年のSOIって、荒川さん、真央さん、安藤さん、高橋さんと、当時の日本のスター選手勢ぞろい。すでにトリノやバンクーバーの盛り上がりの余韻はなかったということでしょうか? となると、今の羽生人気の異常さがよくわかりますね。
>WFS記事紹介ツイを貼っていただきありがとうございます
楽しんでいただけてよかったです。私も自分の資料ファイル探しましたら、このWFSのインタのコピーがみつかりました。すっかり忘れていましたが(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:14605 2021/03/04 10:58 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
追記
こんばんは
いつもご丁寧なお返事有難うございます!
みずほさんのブログは、記事も勿論ですが、コメント欄のやりとりが大変魅力的だと常々感じています。
2012年のSOIですが、大阪公演に浅田さんは出場していなかったんです。2011年と違ってガラガラだった原因はそこにあるのかと思いました。
私は彼女の演技は全く好みじゃありませんが、確かに当時人気はありましたね。
2012年はDさんが2プロ滑るから~ってやたら宣伝していましたが、効果なく、彼ではハコを一杯にできなかった訳です。
それにしても、昨今の羽生君人気はおっしゃるように異常としか思えないです。年々沸騰していますものね。ショーでもチケが取りにくくて困ります。
No:14609 2021/03/04 20:23 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]
あお 様
あおさん、こんにちは。
>大阪公演に浅田さんは出場していなかった
東京公演には出てたそうですが、大阪はでてなかったんですね。
Dさん一人ではなみはやくらいの大きさになると埋めることはできません。新横くらいの箱ならなんとか埋められるんですけどね。
その当時はSOIは動員はしなかったのかな。それとも動員しても埋まらなかったか。木下やIMGは売れないと客席埋めるために動員しますよね。真壁さんはチケット売れなくても動員しない主義みたいですが。
>年々沸騰していますものね
アメリカのBTSオタにまで人気がでてきてるみたいです。どこまでファン層を広げるのかしら(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:14614 2021/03/05 22:56 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)