天才肌はコーチに向かないのか ~コストルナヤ、エテリチームに復帰?

今日は、結弦くんが四大陸準優勝して、知事を表敬訪問した日です。



お家騒動はロシアのお家芸ですが、またひと騒動おこっています。
コストルナヤが、プルさんを離れて、エテリのところに戻るのではないかと噂されているのです。

噂は本当みたいです。サンボとしては受け入れてもいいと。あとはエテリの腹次第。


ぶっちゃけトランコフ(笑) コスの母親はエテリを離れるのは反対だったそう。


ロザノフまでエテリチームへの復帰を打診したという噂が…。本人は否定。


エテリに拒否されたともいわれてますが。元々ロザノフがエテリから離れた理由は「功績のわりにキスクラにも座らせてもらえず、冷遇されていたから」ともいわれていました。いまさら戻れば、さらに冷遇されるのは火を見るよりも明らかで、ロザノフにとっても得にはならないと思います。もし本当なら、プルさんとの関係がよほどギクシャクしだしているとかでしょうか。


リンクサイドでの派手なリアクションで、名物コーチになるかと思っていたイリニフも実質エンジェル離脱。「子供が小さいから」などは最初からわかっていたことで、やはり何かあったのかなと勘繰られても仕方ない。トゥルソワに最近モロゾフがつくことになったのは、こういう理由もあったのかな。




こうなってくると、思い出すのがこの記事。


今年の2月16日付けの記事です。プルさんを擁護すると、プルさんは選手としてはレジェンドでも、コーチとしてはまだまだ駆け出しの初心者マークだということです。最初から結果を望むのは酷です。ただ、競争激しいロシアのトップ層の選手のコーチを引き受ければ、周囲は待ってはくれません。オーサーやラファのように「結果をだすには2年くらいかかるからね~」なんて悠長なことは、ロシアでは通用しない。2年も待ってたら、女子は賞味期限が過ぎてしまう。


天才肌はコーチに向かないのか
 
一説には、オリンピックで優勝する選手には天才肌が多く、自分ほどの才能がない選手を引っ張り上げる忍耐がない、という。

 1994年と1998年のオリンピックをパートナーのオクサナ・グリシュークと連覇した、アイスダンサーのエフゲニー・プラトフに、これに関して質問したことがある。現在フロリダで指導をするプラトフは、一時はタチアナ・タラソワのアシスタントとして荒川静香や高橋大輔など、日本の選手の指導にも関わってきた。

「あなたのような才能のある人がコーチとして生徒を指導しながら、なぜこんなことができないのだろう、と思うことはありませんか?」

 プラトフは一瞬沈黙し、静かな声でこう答えた。

「ありますよ。毎日です」

 地に足がついた温厚な彼でも、やはり心の中の葛藤はあるという。



本田武史さんは、今から20年も昔に、練習では4A以外の全ての4回転ジャンプを跳べたというジャンプの天才でした。雑誌のインタビューで、本田さんは自分は簡単にできてしまったので、「なんでこんな簡単なこともできないんだ」と生徒に言ってしまうことがあると答えていました。天才肌のコーチにとっては、「できない」生徒の目線にたって指導することはかなりの忍耐がいるということなのでしょう。

ただ、コスに限っていうと、体調が戻ってないのにSPFSとも新プロにしたりと、プルさんの戦略の迷走はありますが、コロナ禍で余儀なくされた休養と年齢的にやってきた体型変化とコロナ感染による後遺症のトリプルパンチによるものの方が大きいと思います。エテリに戻ったとしても、はたして以前のコスに戻れるかどうか。

タラソワさんが「天才中の天才」と絶賛する結弦くん。将来コーチになるかどうかはわかりませんが、彼は天才であっても、もって生まれた才能だけに頼ってきた人ではありません。想像を絶するような研究熱心さで、神様から与えられた「ギフト」を究極まで磨き上げてきた人です。そのメソッドは、コーチになったときにも大きな力になることでしょう。

彼は「名選手必ずしも名監督ならず」のジンクスを打ち破れる人だと思います。ただ、フィギュア界のドロドロした闇を見るにつけ、フィギュア界にこだわらず、もっと大きな視野からスポーツ界全体に関わる仕事をした方がいいような気がしています。


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2021/03/04 10:05 | 海外情報COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

イリニフ

イリニフとポルーニンのインスタを見てると、最近しょっちゅう
アメリカ国籍を取らせるため息子を出産したフロリダマイアミとロシアを
往復しているので、移住の準備でもしてるのかも?

でも今のアメリカは土地と教育費の高騰に悩まされていて
フィギュア人口が激減しているし、クリロワだってモントリオールに惨敗して
ロシアに戻ったしで
決して甘くはないと思うんですけどね
かつてのようにアメリカは稼げる場所ではなくなってるし、生活コストは上がってるしで。

ポルーニンだって世界のあちこちを回るにはマイアミはアクセス良くないし。

暖かい場所に憧れる気持ちは分からなくもないですけど

No:14607 2021/03/04 14:39 | ゆきっちょ #- URL [ 編集 ]

天才と凡人

ちばてつやさんが宇都宮の方で教授をされているのですが、
やはり「何で描けないのか解らない」と仰っていたそうです(笑)

最初から出来る人は出来ない理由が解らないのでしょうね。
良い先生は失敗して努力して苦労して出来るようになった人で、
できない理由が解って解るように説明できる人なんですよね。
理論と理解と忍耐が必要なんだと思います。

ゆづは最初3Aが出来無くて苦労したそうですし、
会見で4回転の説明が上手く出来無くて、
後日解りやすい説明を考え出していたし、
ゆづが天才だとするなら、
努力の仕方が天才だと言われていましたし。

出来ない人の気持ちも解るし、説明も解りやすくできるし、
なにより理想の技術と愛があるので、
最高のコーチになれると思いますが、
それだけではもったいないですよね(笑)


No:14610 2021/03/04 22:43 | あんり #- URL [ 編集 ]

ゆきっちょ 様

ゆきっちょさん、こんにちは。

>決して甘くはないと思うんですけどね

ヤグディンもアメリカに骨をうずめるつもりだったようだけど、ロシアに戻りました。ましてや今はフィギュアでアメリカンドリームを夢見れるような時代ではない。アリはラスベガスに住んでいますが、あまりうまくいっていません。

>暖かい場所に憧れる気持ちは分からなくもないですけど

シェイですら、カナダは寒いから暖かいところで子育てしたいとカリフォルニアに移住したので、慣れていたも寒さは辛いのかもしれませんね。

コメント、どうもありがとう♪

No:14611 2021/03/05 17:22 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

あんり 様

あんりさん、こんにちは。

>やはり「何で描けないのか解らない」と仰っていたそうです

ネイサンはイエールの秀才ウリですが、実際はあまり大学の成績はよくないらしく「勉強が大変」だと家族に愚痴ると、兄弟から「なんで大変なのかわからない」と言われたとか。兄弟は優秀なのでしょう(笑)

>最高のコーチになれると思いますが

ランビがキスクラやリンクサイドで弟子より目立っているので、結弦くんがコーチになったらどうなっちゃうんだろうと思います。NBCやロシアみたいにコーチカメラがあったら、演技中でも皆、選手の演技よりコーチみてそう(笑) 

ただ本当にコーチやらせるの勿体ない人材です。もっと広い世界で活躍できる人なので。大学の教授になっても講堂満員になるでしょうしねえ。それも抽選になったりして(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:14615 2021/03/06 00:14 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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