「結弦から世界選手権の金メダルを奪ったのは喘息の発作だった」~ロシア・中国記事より
結弦くんの喘息の発作について、ロシアと中国の記事より。
ロシアの大手ブログ記事。
— みずほ (@traveler_mizuho) March 31, 2021
羽生ファンブログではないので、中立性のある記事だと思います。
「羽生結弦選手から世界選手権の金メダルを奪ったのは、喘息の発作だった」https://t.co/73MGzOSSTs
羽生結弦選手がショートプログラムで自信に満ちた素晴らしい演技を披露したことで、日本のスケーターはついに世界タイトルを取り戻すのではないかと思われました。ネイサン・チェンがフリーで素晴らしい演技を見せた後でも、ユヅルはショートプログラムのリードにより、金メダルを獲得するチャンスがありました。しかし、彼のパフォーマンスは、プログラムの重要な要素である4回転ループという最初のジャンプから失敗してしまいました。多くのファンは、スケーターが迷っているように見え、彼のジャンプは自信がなく、そわそわしていると指摘しました。2回目のジャンプの時点で、すでに1位を獲得できないことが明らかになり、あとはプログラムを完成させるだけとなりました。
「ジャンプではバランスを崩してしまい、自分のものではないような感覚に陥りました。目をつぶっても跳べるはずのトリプルアクセルもダメで、バランス感覚はあるのに軸が安定せず、混乱していました。最初からミスがあった。冒頭の4回転ループで氷に手をついてしまい、次の4回転サルコウも乱れた。その後、トリプルアクセルで失敗し、予定していたダブルトゥからのループも断念せざるえませんでした」 日本のメディアとのインタビューで、ユヅルはこう語っています。
後でわかったことだが、このスケートの失敗は、ユヅルの突然の喘息発作が原因だったようです。そのスケーターは、フリースケーティングの前のウォーミングアップを終えてウォーミングアップエリアに戻ると、体調が悪くなりました。キーガン・メッシングが氷上に登場したアナウンス中に、日本人スケーターは呼吸困難に陥りました。
体調を崩しながらも氷上に出て、最後まで戦い続けたユヅル。
もちろん、羽生結弦は演技前に体調不良であったことをメディアに伝えず、攻めの敗北を正当化しました。今、彼はオリンピックシーズンを楽しみにしながら、4回転半ジャンプを跳ぶことを夢見続けているフィギュアスケーターです。
「オリンピックを楽しみにしています。一日も早く4回転半(4A)に取り組みたいです。私の一番の目標は、氷上に着地して、試合で使えるようにすることです」
ユヅルの幸運を祈りましょう。彼の野心的な計画が実現することを願っています。
この記事に寄せられたコメント例。
Svetlana Zenkova
目撃者によると、彼が窒息しているように見え、吸入器を使用し、ウォームアップに遅れたそうです。さらにこのビデオとウォームアップゾーンからの写真。繰り返しになりますが、彼がロシアの医師に助けられたという噂があり、それが喘息発作のニュースがロシアメディアからでた理由です。ユヅル自身は、喘息で失敗を正当化したくないだろうから、それを認める可能性は低いけど。
現地ボランティアさんが、彼の発作を目撃し、ロシアのチームドクターを呼び、それをインスタに投稿したことで噂が広まったとか、色々言われているようです。ただ、彼の体調がフリーの前から悪かったのは、バックヤードの様子からもわかります。
この記事にはコメントが200以上ついてますので、大手ブロガーであるにしろ、反響の大きさがわかります。

フィギュアスケートの世界というブログで、自己紹介は「フィギュアスケート、フィギュアスケーター、およびそれらに関連するすべてのものに関する記事。私のチャンネルでは、この美しいスポーツに関する最新の興味深い情報を読むことができますし、歴史の知識を広げることもできます」となっています。フィギュアスケート全般を扱うブログで、羽生ファンブログではないので、記事の中立性はあると思います。
こちらは中国記事です。
羽生結弦、ぜんそくの発作だった!演技前の「異様さ」指摘=ファン「明らかに様子が…」「おバカさん」
— レコードチャイナ【記事紹介】 (@recordchina) March 29, 2021
【 ↓ その他の写真はこちら ↓ 】https://t.co/AOaxDySqtS https://t.co/AOaxDySqtS
フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)男子シングルで銅メダルを獲得した羽生結弦(26)が、持病であるぜんそくの発作を起こしていたことが分かり、中国のファンから心配する声が上がっている。
羽生は25日のショートプログラム(SP)で106.98点をマークしてトップに立ったが、27日のフリーではジャンプにミスが相次ぐなど精彩を欠き182.20点。トータル289.18点でネイサン・チェン(320.88点)、鍵山優真(291.77点)に次ぐ銅メダルだった。
試合後、ロシアの大会ボランティアがSNSで羽生がフリーの前にぜんそくの発作を起こしてロシアのチームドクターに助けを求めていたとの内容を投稿。その情報を基にロシアのMatchTVが「羽生はぜんそくの発作を起こしていた」と報じた。その後に行われたインタビューで羽生も「ぜんそくの発作自体は、フリーの後にちょっと感じたかなと思った。終わってみたらちょっと苦しかったかなと思うくらい」と認めた。
中国のネットユーザーからは「やっぱりそうだったんだ」「登場した時から具合が悪そうだったよね。全日本の時とは全く違った」「自国の五輪出場枠のため、フィギュアスケート界のため、あらゆる苦しみを背負っている」「心が痛む。早く家に帰ってゆっくり休んでほしい。もう十分すごいよ」といった声のほか、「(演技に影響したということを)どうしても認めないおバカさん(泣)」「本当は試合前に発作が起きていたんだと思う。(羽生のコメントは)自分に言い訳しない姿勢の表れ」「(演技後に感じたという)あなたのコメントを疑うことを許してください。演技の前から明らかに様子がおかしかったもの。言い訳したくないのは分かるよ。あなたをとてもリスペクトしています」など、実際は試合前に発作が出ていたのではとの声も多く上がっている。
中国のポータルサイト・網易に掲載された記事は、「大逆転が起きた原因が判明した」として羽生のぜんそくの発作について伝えた。また、「会場入りが遅くなり、急いでウォーミングアップをこなした」こと、「ジャージではなく衣装のままでウォーミングアップをした」こと、「非常にいらいらしたような様子でマスクを外した」こと、「演技に合わせて頭髪をセットしていなかった」ことなどは、いずれもいつもの羽生のルーティーンではなかったと指摘。「試合前の異様さを振り返ると、その一つ一つが(ぜんそくの発作を起こしていたという理由と)合致する」とした。
さらに、羽生が大っぴらにこのことを言わなかった理由について、「こうした外的な要因を言えば、すべて『言い訳』になるという彼の信念からだろう。どんなミスも(羽生にとっては)『自分のせい』なのである」と分析。「羽生は血が流れる傷に包帯を巻き、鎮痛剤を飲んですべての試合に挑む戦士。真のヒーローに『かわいそう』という言葉はいらない」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
ぜんそくやケガなど体調を言い訳にしないのが、羽生選手のカッコいいところです。
— 中島賢人 操身術 (@nakajima_kn) March 29, 2021
でも、そもそも、ぜんそくやケガなど体調不良を言い訳と取る人がいなくなるといいなと思います。
体調を正確に申告できる風潮をつくることは、選手の健康を守るために絶対必要です。
結弦くんは否定してますが、フリーの演技のミスが喘息の発作が原因なのは、諸々の状況証拠や目撃談からも間違いないと思います。ただ、彼はそれをフリーのミスの言い訳にしたくなかったのでしょう。それが「羽生結弦の美学」なのだと思います。
ジュニアの頃に、腰痛を訴えたところ、記者に「言い訳をするな」と怒られたそうです。それ以来、彼は身体の不調を口にしなくなりました。平昌五輪で金メダルをとったとき、彼は怪我の状況を説明していましたが、あれは優勝したからだと思います。もし優勝を逃していたら、それが怪我の影響だとしても、彼は「怪我の影響はなかった」で通していたと思います。今回も、もし優勝していたら、彼は喘息の発作があったことを認めたのではないかなという気がします。
日本では、結弦くんの否定でそのままスルーされましたが、中国やロシアでは、フリーの演技の原因は間違いなく喘息の発作であり、それが原因ではないと否定したのは、言い訳したくなかったからだというのが定説になっています。
いつも思うのですが、日本のメディア関係者より、ロシアや中国の方が「羽生結弦」の人となりを理解しているなと。同じ日本語を話すことは、彼を理解する大きな力だと思っていましたが、グローバル社会になり、彼の言葉がその日のうちに世界中に翻訳されて発信される世の中になった今、それはそんなに重要なことではないのかもしれません。
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タグ : 2020-2021_season
2021/03/31 14:00 | 世界選手権 | COMMENT(6) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
明らかに様子が違っていた
みずほさんこんにちは
結弦くんが体調不良なのは明らかでしたね。
顔色がよくなく、苦しそうな呼吸。油汗のような感じでしたし、髪型もセットしてなかったし。
それでも転倒せず、よく最後まで滑り抜いたと思います!
春先は喘息持ちの人は、アレルギー症状や発作が出やすくなりますね。
私の家族も、夜間など喘息の発作が出たことがありました。吸入器で収まらない時は、救急病院に駆け込んで点滴治療で収まるのです。 それまで普通に過ごしていても急遽、発作が出ることも。
呼吸困難になり、咳で肺への負担は相当なものです。
春先や秋口など、季節の変わり目に特に出やすくなります。
今回、ロシアのドクターが診察してくれて良かったです。
日本はケチって、医師を帯同してなかったのかしら?これは問題ですよ。
コロナ禍のなか、スウェーデンまで選手を派遣させてさ。
連盟は説明しろと言いたいです!
結弦くん今回、新幹線や飛行機も急遽変更になったり…
出掛けに大きな地震あったり。大変でしたね。
ワールドは男女ともに、採点も露骨な偏向採点だった。
ISUはどうしようもない組織だわ。
(そしてSOIのIMGの往生際の悪さも、ファン無視の愚行ですよね)
No:14730 2021/03/31 14:40 | てるこ #- URL [ 編集 ]
医師
みずほさん、詳しい記事をありがとうございます。
ロシアも中国も、男子でオリンピック金を狙えるほどの選手は少ないので、羽生君を客観的に見られるのだと思います。
今回のも、喘鳴音、チアノーゼではっきりしてます。マスクを外すやり方も。経験上、呼吸が本当に苦しくなると、顔に触れるものが嫌で、とにかく外したくなるんです。
日本にはワクチンすらない。この状況でスウェーデンに行こうというドクターはなかなかいないでしょう。気持ちはよくわかります。
でも、それなら選手も派遣してはいけない。ことは人命に関わります。
ロシア、アメリカはワクチン接種済みでしょう。おそらく。加えてドクターもいた。
でも、日本にはスポンサーがある。日本が抵抗するカードは十分ありました。
日本スケート連盟はフィギュア選手の人命を軽視した。これは記録に残すべきスキャンダルだと思います。
トップが重度の喘息を持つことも承知の上だったでしょうから。
No:14732 2021/03/31 15:21 | monaka #- URL [ 編集 ]
言えない事だらけですよね・・・
みずほさん、いつもファンが知るべき情報を発信して下さり、ありがとうございます。「日本のメディア関係者より、ロシアや中国の方が『羽生結弦』の人となりを理解している・・」、そう思います。
今回日本のファンやブロガーさんも、最初は心配していても、羽生選手がそう言ったのだから、試合後の事だし、大丈夫だったんだね、良かったね、その言葉を信じましょう(暗には、もう言うのはやめましょう)、という方向性をとる方がいました。
ですが、事実であっても、言えない事がある。採点にしても、体調不良、怪我にしても、実際には多々起こっているだろう、様々な理不尽な事にしても、その殆どについて、彼は言えないし、言わないのです。(杉田さんも仰られていますよね)
ファンであったら、羽生君が口に出せない、また言ったとしても、さらにその奥にある、本当の気持ちこそ、慮るべきではないかと思い、歯痒く思っていました。ボストンの時の事なかれ・・を少し思い出しました。
勿論騒ぐのではなく、記事のネットユーザーの様に、~だったかもしれない、という推論でいいのです。あの当日の映像を見た人はそれがこじつけで無い事は分かるはずですし、その推論から自分なりに考え直す事もできます。羽生君も万一目にしたら、ああ、自分の本当の気持ちや状況を汲み取ろう、分かろうとしてくれる人もいるんだな、と救われる事もあるかと思うのです。
FS前に、「ちょっとしたトラブルがちょっとずつ続いていって」、という事も、私は結構気になっています。試合直前に一体どんな事がいくつもあったのだろうかと・・・喘息はそのトラブルの一つなのか、結果なのか・・・
recoadchinaのこの記事こそ、日本のネットユーザーの声であって、日本のメディアが書いたものであって欲しかったですよね・・・。この問題について取り上げて下さり、ありがとうございました!
(長文すみません、夜中で文章もおかしいかもです💦)
No:14738 2021/04/01 00:28 | yu-yu #- URL [ 編集 ]
てるこ 様
てるこさん、こんにちは。
>春先や秋口など、季節の変わり目に特に出やすくなります。
うちにも元喘息患者がいます。今はでなくなってますが、それでも吸入器は今でもお守りでもっています。万が一出たらと思うと手放せないそうです。結弦くんは今だに朝晩薬を飲んでいるとも聞きますし、お母様も帯同できない中不安だったと思います。発作がでたとき一人では対処できないですから。
2ヶ月前に地震で家の中がぐちゃぐちゃになりリンクが数日閉鎖、出発直前に地震で出発便変更、現地で喘息の発作に見舞われる…それでも3位(本当は2位)にはなるのが羽生結弦の地力ですよね。
コメント、どうもありがとう♪
No:14790 2021/04/03 17:43 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
monaka 様
monakaさん、こんにちは。
>日本スケート連盟はフィギュア選手の人命を軽視した。
実質フィギュア部門のトップは伊東です。この人は結弦くんのこと嫌いですから、結弦くんの身体のことなんてなんとも思ってはいません。そして伊東に意見できる人はスケ連内部にはいない。
私は記事を読んでないのですが、以下は、ツイ友が教えてくれた鍵山選手の記事の抜粋です。
正和氏も愛息のために腹を決めた。
まだ患う前のような歩行は困難だが、車いすを使ってでも同行する、と。
コロナ禍で従来より厳しい使用申請を、日本スケート連盟が航空各社と交渉し、まとめたことも後押しになった。
スケ連は推し選手のことなら積極的に動きます。結弦君のことは指ひとつ動かしたくないようですが。
五輪銀選手の世界初の4Fも本当はISUは認定するつもりなかったのに、スケ連が強引に頼み込んで認定させた。その選手が「5回転跳びたい」発言すれば、ISUに5回転の基礎点がどうなるか早速問い合わせていた。
推し選手が喘息の持病だったらドクター帯同させたでしょう。まあ要はそういうことですわ。
コメント、どうもありがとう♪
No:14791 2021/04/03 17:55 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
yu-yu 様
yu-yuさん、こんにちは。
お返事が遅くなり申し訳ありません。
>暗には、もう言うのはやめましょう
>ボストンの時の事なかれ・・を少し思い出しました
日本人特有のことなかれ主義。「もういいじゃん。終わったことだし。本人が否定してるんだし」みたいな。国民性かな。特に羽生ファンはとても「日本人的」な人が多い印象です。良い意味でも悪い意味でも。
海外のファンやメディアの方が真相を知ろうとする。日本は「フリー失敗の原因は体調不良じゃないなら緊張じゃないの」ということにしてしまう。日本は「羽生はもうネイサンの敵ではない」ということにしたい勢が多いですからなおさら。ワールドくらいで緊張してあれだけ乱れるような選手だったら五輪二連覇などできません。二連覇当時よりさらにメンタルが強くなっているのにね。
>ちょっとしたトラブルがちょっとずつ続いていって
私もそちらの方が気になりました。喘息以外にもまだ何かあったのかと。
コメント、ありがとうございました♪
No:14796 2021/04/03 23:37 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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