「羽生結弦ほど競技場を埋めたフィギュア選手はこの惑星にいない」~IFSより、ロシア記事「ISUは損失をカバーするために250万ドル以上を確保した」、ほか

8月7日にいただいたコメントにレスいれました。よろしくお願いいたします。

昨日の宮川くんの記事ですが、彼のインタビュー記事を貼り忘れていました。このインタビュー読むと、なぜ結弦くんと意気投合したのかよくわかります。昨日の記事に追加で貼りましたので、興味ある方は読んでください。


中国記事。先日オーサーのインタビューを紹介した米スケート誌「International Figure Skating」10月号の内容を一部翻訳紹介してくれています。羽生結弦がフィギュア界に与えた影響にフォーカスしています。米誌にしてはストレートに彼の功績を讃えていますね。



「評価はどうあれ、この8年間に羽生結弦がフィギュアスケート界に与えた影響は否定できないものがある」

「彼が試合に登場するたびに、彼のファンがもたらす経済効果も開催国の大きな収入源になっている。毎年、何千人ものアイスファンが会場に殺到し、チケットは販売開始から数時間以内に売り切れてしまうことが多い。特に、国際スケート連盟(ISU)はテレビ放映権の販売を通じて、羽生から経済的な見返りを得ている」

「羽生結弦ほど競技場を満員にしたフィギュアスケート選手は、この惑星にはいない。日本のスーパースターと共に出場した選手たちも、その恩恵を多く受けている。満員のファンの前で演技をすることほど素晴らしいことはないとどの選手も語るだろうが、羽生がラインナップにいれば観客席に空席がないことはほぼ保証される」

「羽生の世界的なファンの規模も、その人気ぶりを裏付けている。今の時代では非常に珍しいことに、彼は自分や自分のブランドを宣伝するためのソーシャルメディアのアカウントを持っていない。実際には、彼がそうすれば数百万ドルを稼ぐことができるが、彼はそうする必要はないのだ」

「羽生は男子フィギュアスケートのキャリアの中で新たな基準を次々と打ち立ててきた。常に技術的な限界を突破し、他のアスリートが達成したいと願う“究極”の基準を高め続けてきた」

「羽生結弦が12年間のシニアキャリアの中でこのスポーツにもたらしたすべてのものは、将来の長い間、追い越される可能性は低く、彼がフィギュアスケートの技術面と芸術面の発展に貢献したことは、どのように強調したとしても言い過ぎではないのだ」



こちらはロシア記事です。


国際スケート連盟(ISU)は、財務報告書を発表した。それによると、組織は損失をカバーするために250万ドル以上を確保したという。

問題のある財務状況をカバーするための基金は、250万スイスフラン(258万ドル、259万ユーロ)にのぼった。
250万ドルという金額は予備費である--ISUは危機的状況においてこれを使用する予定である。つまり、組織が被る可能性のある損失の予測のようなものである。

ちなみに、国際スケート連盟は2018年から2022年にかけて290万ユーロの損失を出している。2019年だけが黒字だった--そのとき、組織は200万ユーロの利益を得た。ISUの主催するすべての競技会が中止となった2020年だけで、損失額は465万ユーロにのぼる。

今後3年間の組織の予算案から、毎年190万ユーロから490万ユーロの損失が出ることになる。

このように、ISUにとって積立金額は最大ではない。そして、組織はそのような損失に対して覚悟を決めている。ダボスにあるISU本部があった建物(127万ユーロ相当)を売る覚悟さえある。

そして、他のスポーツ団体と比較すると、その額はかなり小さいと思われる。例えば、英国ローンテニス協会(LTA)は2021年の営業損失が660万ユーロ(ウィンブルドン・ランキング・ポイントの損失前でも)であった。

そしてISU自体も、国際オリンピック委員会(IOC)からの資金提供が大幅に減ることで、約1000万ユーロの赤字になると見込んでいる。ISUのフレディ・シュミットCEOは6月、同組織の大会の中でこのように語っている。

「IOCは、北京からの予備データに基づいて、利害関係者に分配される収入が少なくなると知らせてきた。最終的にどのように収益が発生するのか、正確にはわからない。現在の収入を確保し、新たな収入を開拓する努力が続けられていますが、この予算案に含まれている以上の追加的なコスト削減策が必要です」とシュミッド氏は述べた。

全体として、ロシアとベラルーシの選手の出場停止によるISUの損失に敏感だが、全体的な背景を考えると破滅的なものではない。

ISUの新しいルールは、弱いスケーターを奨励するものだ。これで、難しい技の連続を準備する意味がなくなったのだろうか?

国際スケート連盟が倹約しているなら、まだ頭を抱えるほどのことではないが、ロシア側は、この組織の収益がさらに大きく落ち込むと予想している。

ロシアの振付師で名誉コーチであるアレクサンダー・シューリン氏は、ISUの赤字のニュースを妥当とした。

「朗報ではないが、合理的なニュースです。ベストをとって、完全に削除してしまうようなものです。当然、フィギュアスケートへの関心も下がります。もしかしたら、考えてくれるかもしれない。3月に比べて、フィギュアスケートに復帰する可能性は高くなったでしょうか?いいえ、それはありません」

サンボ70の代表であるレナト・レイシェフ氏は、ISUの損失は論理的で公平なものだと考えている。

「誰もがすぐにロシアの下に屈するだろう。これは、すべての領域に関わることです。それは、論理的で、合理的で、公平なことです。問題はタイミングだけです。そして、私たちは皆、ロシアを信じているのです!」

オリンピックに2度出場したエフゲニー・プルシェンコの妻でプロデューサーのヤナ・ルドコフスカヤは、スポンサーが去り、フィギュアスケートへの関心が低下することを予想している。

「それは理解できる。今までは理解できたが、これからは収益が下がるだけでなく、広告主が皆離れていくだろう。誰が見るんです?見る人がいませんよ。羽生結弦がいなくなり、ネイサン・チェンがいなくなり、世界の半分が応援していた少女たちも演技をしなくなった。これは、このスポーツ、そして世界のフィギュアスケートにとって、非常に深刻な打撃です。関心は薄れ、スポンサーは去り、大会の扱いはまったく変わってしまいます。大会のチケットも今までのようには買われなくなる。危機が訪れます。彼らはその結果をよく理解している。どんなスポーツでも、ロシアがなければ苦しくなるのです」



五輪直後はトップ層の引退や休養が相次ぐものですが、これほどの人材難は過去にもなかったのでは?と思うほどのスカスカ状態で、競技としてのレベルダウンは著しいものがあります。USクラシックがあったようですが、ショートの順位みたら、男子はクワド跳ばなかったエイモズがトップで、クワドジャンパーは皆さん転倒祭でグダグダだった模様。シーズン初戦とはいえ、う~んって感じですね。

羽生結弦のプロ転向が一番影響が大きいのはもちろんですが、ロシア不在も追い打ちをかけています。女子シングルだけでなく、ペアやダンスへの影響は甚大です。これまでロシアの唯一の弱点だった男子シングルにも、有望な若手がでてきた矢先だったので、プーチンのやらかしは、ロシアのフィギュア界にとっても、ISUにとっても大きなマイナスでした。

ISUの新しいルールは、弱いスケーターを奨励するもの…音楽の解釈や繋ぎの項目がなくなったし、「できない子に合わせた」ルールにはなっています。南米や東南アジアなどのフィギュア後進国を開拓する狙いもあるのかもしれません。でも「できない子に合わせて」できない子ばかりになった競技を、わざわざお金と時間をかけて見たいか?ということですよ…。

IFSにも書かれていたように、ISUは結弦くんから大きな経済的な見返りをえていました。収入の減少で本部の売却すら覚悟しているというISU。なら、なぜありがたい金の卵を産む鵞鳥を殺そうとしたのか?という疑問はありますが、そうしてでも守りたい何かがあったのでしょう…組織として。


2022/8 SkatingScores ページビュー数でのランク付け



ところで、グランプリシリーズのスケアメの地上波放送の予定がでたみたいです。


男女ショートと男子フリーは、日曜の昼間。女子フリーは関東ローカルで深夜。

男子は鍵山選手と三浦選手が出るので、オリエンタルバイオさんがスポンサーにつきましたかね? かなだいも出ますね。マリニンも出るので、4Aで煽ることはできるでしょう。女子の方がメンバー的に弱いのでローカル深夜送りになったのでしょうが、とりあえずテレ朝さん、営業頑張ったようです。


古い資料だし、既出かもですが、参考までに。


放映権料が入るかどうかは、スケ連にとっては重大問題。ただ、スター選手がいるかどうかで放映権料が変わってくるし、地上波か、BSか、CSかでも違ってくるだろうし、放送する時間帯でも違うでしょう。スケ連はテレ朝がGPSの放送を続行してくれてホッとしたのではないだろうか。以前より収入は減るにしろ。


ところで、USクラシックですが、相変わらず採点は滅茶苦茶なようで…。
日米同盟続行みたいですね。海外のスケオタが指摘してる。


私が最初に指摘したわけではないが、あからさまに買収されたジャッジがいるようでは、もうオリンピックにFSが参加するのはスポーツの面目丸つぶれだと思う。

この日本のジャッジのように、どうしてこんなことが起こるのか調査されるべきだが、もちろん何も起こらないだろう。このスポーツはとても小さいので、ISUは何でも許されると思っているし、どんな大きな組織もISUを拘束することはないだろう。



USクラシック2022ジャッジパネル

この悪目立ちしてる日本のジャッジは誰かと思ったら、下出さんですか。ダグ・ウィリアムまでいるわ。

ドノバンへの極端な塩採点でも悪目立ちしてます。日本ジャッジの露骨なアメリカ上げと、弱小国下げ…なんだかなあ。それにしても、スピンひとつとっても、+4~-3まで幅があるって、採点崩壊しすぎでしょう。上下はカットされるからいいとかいう問題ではない。

日本のスケ連犬ジャッジというと、下出彩子、前田真美、久保田雅子、東悦子、小塚あゆみあたりが有名ですが、やはりスケ連からすると、組織のいうがままに手を汚してくれるジャッジは重宝するということですね。本当によく派遣されてるもの。

なんだかんだ言っても、日本はまだ深夜であれローカルであれ地上波放送する程度には人気があるからピンとこないけど、世界的にみたらマイナースポーツもいいとこなわけで。ちっさな村の中でやってる競技で、世間的にも注目度が低いから、これだけやりたい放題できてしまう。メジャー競技だったら、こんなことやってたら大騒ぎになるけど、マイナー競技の、さらにその一部のファンが騒いでるだけだから、ISUも高を括って無視している。限りなく黒に近いグレーでも、ソルトレイク五輪みたいに決定的な証拠がでない限り罰せられることはない。


ルールが変わろうが、組織の役員が変わろうが、本質は変わることなない。

だめだこりゃ😩 とあらためて痛感いたしました。

もう競技は関係ないから、いいけどさ…。




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2022/09/15 10:00 | 海外情報COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

日米互助会は継続ねー

こんにちは ガラガラのB級大会やってるんですね
岡部と下出、ダグウィリアムズと悪質トリオが派遣されてるのですね( ̄^ ̄)
せいぜいロシアン・デコッパチ選手の、スキッドジャンプをヨイショすればいいわ(呆)

日本のゴリ押し選手達にも、見返りは約束されているんでしょうね。バレバレだっつーの!
JOもSOIもチケット苦戦してるようで…
企業の社員さんを動員するのも、厳しいんじゃないですかね( ̄▽ ̄;)

No:18752 2022/09/15 16:42 | てるこ #- URL [ 編集 ]

てるこ 様

てるこさん、こんにちは。

>ヨイショすればいいわ

ヨイショでもなんでもすればいいのです。結弦くんを引き合いにださなければ。なにかにつけ彼を持ち出すから不愉快なのです。

>JOもSOIもチケット苦戦

普通なら赤字で継続不能なはずですが、何かカラクリがあるのでしょうか。今だ続いていることが謎です。

コメント、どうもありがとう♪

No:18964 2022/10/17 19:41 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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