2010年11月の読書メーター

2010年11月の読書メーターをUPします。

内訳は、小説12冊、漫画12冊、雑誌1冊。

漫画では、木下けい子さんの2冊、「幾千の夜 第2夜」「今宵おまえと 1章」が秀逸。
小説では、高遠琉加さんの「世界の果てで待っていて ~嘘とナイフ~」と、沙野風結子さんの「獣の月隠り」
ブランクを置いて発表された、続編2作品が、どちらも素晴らしかったです!


11月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:3992ページ

僕の先輩 (ミリオンコミックス  CRAFT SERIES 40)僕の先輩 (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 40)
評価 ★★★☆☆ 「面白い」という評判に惹かれて。表紙のイメージそのままの、心温まるハートフルコメディ。話のテンポも良いし、主人公二人も好感がもて、脇キャラも個性豊か。クスリと笑えるセンスもナイス。笑わせ、ここぞというところでシンミリ泣かせるところは、新人離れしてると思う。萌えとは程遠い、昭和の香りが漂う絵柄は、絵重視派としては、少々辛いものがあるが、他のBL漫画家にはない個性は大事。庶民派コメディ作家として、今後に期待
読了日:11月30日 著者:羽生山 へび子
離れたい離れたくない (ビーボーイコミックス)離れたい離れたくない (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★☆☆ 眼科医×皮膚科医。アンソロジーで1話目を読んでたので、1冊に纏まったと知って読んでみた。オドオドして自信なげな受に、ゴーマン・ゴーインな攻が嵌っていく王道。白衣と眼鏡受は萌えポイント。診察室プレイ、ソフトSM、トイレエッチ、等など、たっぷりエロ補給もできる。ただ、内容的には薄い。萌えONLY漫画なので、攻の母がものわかり良すぎるのも含めて、色々ご都合主義だろ・・・って突っ込むのは野暮なんだろうけど
読了日:11月29日 著者:一城 れもん
≠ノットイコール 1 (スーパービーボーイコミックス)≠ノットイコール 1 (スーパービーボーイコミックス)
評価 ★★★★☆ 息子×父。息子が22年前にタイムスリップして父と恋してしまうという設定がナイスだ。離婚して10年以上会ってなかった父・果と再会。果が涼を見て、挙動不審になったのは、過去に17歳の涼を好きだったからなのか?と、後から納得。果は過去に確かに涼と出会ってるんだな。涼のママのキャラから、本当の父子かは多少疑問だけど、それだけにハッピーエンドの期待大。不精髭の果も、15歳の果も、同じように可愛くみえるから不思議だ。2巻目を待ちきれなくて読んでしまった。続きを早めにお願いしたい
読了日:11月28日 著者:池 玲文
僕はすべてを知っている (キャラコミックス)僕はすべてを知っている (キャラコミックス)
評価 ★★★★☆ 男性器専門医×携帯ショップ販売員。絶世の美チンの持ち主・浅野。服の上からでも美チンが判別できる、チ○コのプロ・犀川。最初は美チンに興味をもった犀川だけど、浅野の笑顔に惚れてしまう。犀川の拘りがちょっと変で可笑しい。真剣に語られると、かえって恥ずかしくなくなるもの。清純派っぽいのに、エッチな浅野が可愛かった♪ 高久さんの作品はエロ可愛いところが好き。楽しいラブコメで、ありそうでなかったテーマがナイス。加賀にも早く恋人ができるといいね。相手は・・・金沢か、それとも七尾か?(笑)
読了日:11月28日 著者:高久 尚子
悪魔は微笑む (バーズコミックス リンクスコレクション)悪魔は微笑む (バーズコミックス リンクスコレクション)
評価 ★★★★☆ 「悪魔」シリーズ3作目。次男・翔太(カリスマ美容師)×寿史編。1作目から2作目、3作目と、だんだん絵が少々崩壊気味になってないか? 今回、翔太が壊れたヘンタイで、寿史が超お花畑男なせいか、ギャグ絵の割合が多かったな。普通の絵のときより、テルテル坊主仕様の絵の方がやたら目についた(特に寿史は) トンキワ度がパワーアップして面白いけど、楓太×秋吉の方が好みだな。翔太に比べたら、楓太がマトモに見える。次は長男編だね。楽しみ♪ 中途半端なので、翔太の本懐成就編も読みたいね。カバー下もお楽しみ
読了日:11月28日 著者:斑目 ヒロ
もう二度と離さない (講談社X文庫 ホワイトハート)もう二度と離さない (講談社X文庫 ホワイトハート)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 画家×助手。優しい人達に囲まれ、極上の恋人・渓舟に過保護なほど愛される司の至福の生活が描かれる前半。しかし、そこは樹生作品。このままでは終わらない。後半に原爆並の衝撃の事実が用意されていた。前半の現在が平穏で幸せであればある程、後半の凄惨な過去が尚更衝撃的にみえる仕掛けが上手い。渓舟も緒方も邦彦も、現在の姿が全て『世を忍ぶ仮の姿』だとわかるドンデン返し。司も窮鼠猫をかむか。ただのシリアスでは終わらないトンキワ女王の貫録をみた。奈良絵は昔のタッチで、今はただ懐かしい
読了日:11月25日 著者:樹生 かなめ
小説 Chara (キャラ) 2011年 01月号 [雑誌]小説 Chara (キャラ) 2011年 01月号 [雑誌]
評価 ★★★★★ 高階さんの漫画と全サ小冊子応募用紙目当て。小説雑誌は2?3作しか読まないことが多いのに、今号はほとんど読めた。小説は西江さん、水原さん、水壬さんが面白かった。そして、何と言っても「LOST WITHOUT YOU」! 小説版も良かったが、高階絵で再現されると感動もひとしお。表紙も美しいし、この二人はどんなときも絵になるなあ。1冊まるごとクオリティがかなり高かったので、とても満足。全サ小冊子も楽しみ♪
読了日:11月24日 著者:
彼を待つくちびる (幻冬舎コミックス漫画文庫 う 1-3)彼を待つくちびる (幻冬舎コミックス漫画文庫 う 1-3)
評価 ★★★★☆ 八木×小谷シリーズの完結編。社会人編。高校生のときは不安定でハラハラさせられた二人だけど、付合いだして10年・・・ゆるぎない関係を築いているので、小谷に横恋慕してる年下男・城と、そのセフレ・シンの脇CPの話が中心。八木が事故に遭って意識不明・・・という展開にはヒヤリとしたが、全快し、最後に教会に向かう二人の姿に胸が熱くなった。八木はイイ男になったね。高校時代の八木の友達2人の話が良かった・・・さり気なく広がるホモの輪だな(笑) 本当は少し苦手な絵柄だけど、ストーリーと雰囲気が好き
読了日:11月23日 著者:梅太郎
彼の制服にキスを (幻冬舎コミックス漫画文庫 う 1-2)彼の制服にキスを (幻冬舎コミックス漫画文庫 う 1-2)
評価 ★★★★☆ 「彼の触れたくちびる」の続編。全3巻の2巻目。八木、言葉足りなさすぎ。ボディランゲージだけじゃダメだよ(笑) 「恋人だから信じろ」っても1回前科があったら、小谷だって不安になるよ。前作の妊娠疑惑騒動に、今回は、元カノの出現。この女もDVの共依存の暴力男から逃げたいわけでもないなら、中途半端に元カレに頼るな!と腹がたった。いつも被害者は小谷で、でも、小谷は八木を好きで。切ない。八木の将来まで見据えた小谷への真摯な気持ちが今回わかってホッとしたよ。大人になった二人を見て、ようやく安心できた
読了日:11月22日 著者:梅太郎
宵星の憂い 桃華異聞 (幻冬舎ルチル文庫)宵星の憂い 桃華異聞 (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 「桃華異聞」シリーズ第4弾。元王族で愛を知らない男妓・翡水。終盤近くまで、藍珪の酷さや意地悪ばかりが目立って、全体的に糖度不足。翡水が会いにいかず、恵明や燼泉の配慮がなかったら、どうなった?・・・と考えると、藍珪だらしないなあ。自分から動けよ! これじゃあ萌えないよ~。いかにも3Pな表紙で、実際3Pしてるけど、恵明があっさり身を引いて拍子抜け。兄弟どんぶりなら、私的には3Pエンドの方が良かったな(笑) 燼泉と玉巵とか、秋玉とか、脇キャラの話の方が面白そう。次作に期待
読了日:11月21日 著者:和泉 桂
獣の月隠(つごも)り (リンクスロマンス)獣の月隠(つごも)り (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★★ 「獣の妻乞い」の続編。「妻乞い」ではあまり触れられなかった、猟獣飼育施設内の様子が詳しく描かれている。2カップルでぎっしり2段組。猟獣同士&猟獣×研究者。人間の都合によって生み出され、利用され、最後には殺処分される猟獣達。一番残酷なのは、殺人マシンの猟獣でなく人間。そして、猟獣達の心の救いは、愛する唯一の番の存在。作者の色々な深いメッセージが込められているように思った。前作の飛月に見えた暗雲も晴れ、それぞれ後味の良いハッピーエンドを迎えられてホッとした。挿絵も絶品
読了日:11月18日 著者:沙野 風結子
今宵おまえと 1章 (ミリオンコミックス  Hertz Series 89)今宵おまえと 1章 (ミリオンコミックス Hertz Series 89)
評価 ★★★★★ リーマン同士。10年越の片想い・・・男同士だから、親友だからと想いを封じていた・・・ここまでは王道。木下作品は、そこからひと味違う。この路線、本当に得意だなあ。揺れ動く心の機微をじっくり時間をかけて描き、除々に盛り上げていく上手さ。保孝が、サバサバした男前ですっごく好み。ガサツそうに見えて、お人好しで優しい。スキあり過ぎなとこも可愛かった。とにかく、陸郎頑張れ! ペーパー、陸郎のヘンタイっぽい保孝マニアぶりに笑った。この二人、本当に親友の延長のような恋人同士になりそうだな?。二章が楽しみ
読了日:11月15日 著者:木下 けい子
モルグの番人 (白泉社花丸文庫)モルグの番人 (白泉社花丸文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 雑誌ライター×新聞社資料室勤務。10年越の親友。柳が面白かった。IQ200の天才的頭脳に、おそらくアスペルガーかな?と思える個性。美少年モデルのAV出演&売春強要事件を傭一が追う内に、柳の傭一への想いが明らかになっていく仕掛けがいい。ロボットか幼児のような柳語がとてもツボに入った。傭一がいないと、途端にフリーズするとこも可愛い! 人並外れた美貌であの話し方であれだけ執着されたら、たまらないよね。とても面白かった。挿絵も綺麗でエロくて良かった~♪ 続編読みたいな
読了日:11月15日 著者:今城 けい
幾千の夜 第2夜 (ミリオンコミックス  CRAFT SERIES 41)幾千の夜 第2夜 (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 41)
評価 ★★★★★ 大学生×高校生。幼馴染み。再会した二人が一緒に暮らし、想いを通じ合わせて、哲弥も彼女と別れて、もう大丈夫か?と思えた途端、また心の擦れ違いが!! 哲弥~っ、いくら煮詰まったといってもあれはダメダメダメ!! そして再度の別れ・・・あ~っ、何て焦れったい二人! 大事な宝だから守りたいと思う哲弥と、好きだからこそ胸を張って哲弥の前に立ちたい宙。これだけお互いが好きなのに、釦の掛け違いが悲しい。登場人物が良い人ばかり。脇役達の想いも切ないな。次は社会人編。木下作品で一番好きな作品になりそう!
読了日:11月15日 著者:木下 けい子
春の雨に濡れてゆけ (HUG comics)春の雨に濡れてゆけ (HUG comics)
評価 ★★★☆☆ 商社マンで同期。元中学の同級生。中学の頃から秘かに好き同士で、就職後同僚として再会。そして、またそれぞれの道へ。攻は家業の寺を継ぎ、受は海外へ転勤に。中学の頃との違いは恋人になったこと。遠距離恋愛・・・離れていても、今は心が通じ合っている。しっとり落ち着いた雰囲気の作品。大人の男同士、仕事も恋愛も・・・でしっかり地に足がついてる。が、落ち着きすぎて、私には萌えは少なかった。普通の日常なのに、静かにドラマがあるところが良かった
読了日:11月14日 著者:日の出 ハイム
スーツを脱いだら (ディアプラス・コミックス)スーツを脱いだら (ディアプラス・コミックス)
評価 ★★★★☆ 初読み作家さん。スーツもの中編2作。前半はリーマン同士。泣ける感動系DVD好きの受と、イケメン年下攻。受が大好きで余裕がない反面、涙もろくて情に弱い受のツボをさり気なくツイてる攻だなあ。エロが濃かった。絵はわりと可愛いのに、ギャップが!! 性器がリアルで驚いた・・・いいのか?(笑) でも、受の性格から、攻に絆されていくプロセスは納得できたので、心情面も良かった。後半は社長×秘書。社内の不穏分子の反乱事件と並行して、オフィスラブも進行する。これも良かったが、リーマン同士の方がより好きかな
読了日:11月14日 著者:橋本 あおい
暁の高嶺で ( 二見書房 シャレード文庫 )暁の高嶺で ( 二見書房 シャレード文庫 )
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 山岳警備隊員同士がきた?!とワクワク。やっぱり、この設定なら、山男同士でしょう♪ 山に魅入られ自分を置いてエベレストを目指した恋人との2年ぶりの再会。音羽は既に別れたと思い、高代は、山男同士だからわかって待ってくれてると信じていた。完全な擦れ違い。高代は意外に一途な男。浮気三昧だった音羽が最後は旗色が悪くなったが、これで50/50かな。後半は、間宮以外総出演。遺品の発見で、過去の事故に一つの区切りがついた。浅田はここでも二人の為に活躍。浅田は本当に親分肌だね(笑)
読了日:11月10日 著者:真崎 ひかる
白の彼方へ (二見シャレード文庫)白の彼方へ (二見シャレード文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 前半は山岳警備隊×山小屋管理人。山男の恋人を山の事故で失った朝陽の前に死んだ恋人とそっくりの塩見が現れる。後半は山岳警備隊×派遣医師。朝陽のセフレ兼友人だった浅田と警備派出所の医務室に飛ばされた医師・間宮。前半は山小屋、後半は警備派出所が舞台で、時間的にはほぼ同時進行の事柄が両側から描かれている。どちらでも浅田の存在感が抜群。朝陽への恋情は朝陽の幸せを願う想いに昇華され、途中からは花嫁の父の心境だったのかも。山男達が、本当にナチュラルにホモなのに笑ってしまった(笑)
読了日:11月09日 著者:真崎 ひかる
終わりなき夜の果て〈上〉 (リンクスロマンス)終わりなき夜の果て〈上〉 (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 300ページ超のガッツリ2段組に、貴久、冬貴、和貴と濃ゆ~い当主3人そろい踏みで、上巻だけでかなり満腹感が。深沢×和貴編はエロが特に濃厚。和貴はマジにMだな。Sが入ってる深沢のヘンタイプレイが美味しかった。冬貴は苦手キャラだが、今回の話はわりとスイスイ読めた。数多の男女の精気を吸い取って、若さと美しさを保つ妖怪・冬貴。この人を、人間の尺度で測ってもダメなのだろうが、腐れば腐るほど無垢という不思議キャラ。やはり理解には何万光年も遠いな。国貴と道貴が登場する下巻が楽しみ
読了日:11月08日 著者:和泉 桂
兄弟限定! BROTHER×BROTHER  ?ANOTHER SIDE (角川ルビー文庫)兄弟限定! BROTHER×BROTHER ?ANOTHER SIDE (角川ルビー文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 「兄弟限定!」のコラボ小説。「光と影の情熱」の裏方話。縁の下の力持ち的、一番下っ端の駆け出し助監督とスキャンダル俳優の恋。本編漫画の裏側が描かれ、本編キャラもでてくるので、漫画の読者には楽しめると思う。本編未読の人には、どうだろう? 映画製作の現場で頑張ってる、可愛い裏方さんの話として楽しめるかな。恋愛部分は、久世がどうして浮島を好きになったのか、わかりにくかった。面白いカップリングだが、この二人の恋愛は始まったばかり。もう少しラブラブなところが欲しかった
読了日:11月07日 著者:成宮 ゆり
兄弟限定!  BROTHER×BROTHER 第5巻 (あすかコミックスCL-DX)兄弟限定! BROTHER×BROTHER 第5巻 (あすかコミックスCL-DX)
評価 ★★★★☆ この巻のラストに、要と総一郎がようやくちゃんと結ばれた。長かったな?、そのわりに初エッチはアッサリだったが。雅東と弥緑編はまだだし、神月への借金もまだ返してないし、えっ、まさかこれで終わり・・・とか?(笑)  総一郎×要は萌えないので、続きあるなら雅東をメインにお願いしたい。絵は満足。話は・・・正直微妙。巻数のわりに話が進まないし、グイグイ引き込まれる程の面白さはないかなあ。エロも薄い。でも「漫画は絵が命」派としては、この絵の美しさは捨てがたい。これでは中途半端なので、とりあえず続きを!
読了日:11月07日 著者:如月 弘鷹
心乱される (講談社X文庫―ホワイトハート)心乱される (講談社X文庫―ホワイトハート)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 高校生×会社員。熟れた色香漂う未亡人受と、一途に想いをぶつけてくる高校生。紫の上風味の家庭内恋愛メロドラマ。一聡視点なので、彼の揺れ動く心情面が理解しやすかった。ただ、俊がまだ幼くて、どうしても脇キャラの大宮に食われてしまっていた。濡れ場も、俊×一聡よりも、大宮×一聡の方がずっとエロかった(笑) 大宮のたまに垣間見せる一聡への友情以上恋愛未満の想いの方が萌えたな。婚約もめでたく(?)破談になったことだし、彼のスピンオフの方が面白そうだ。挿絵が好みじゃなかったのが残念
読了日:11月06日 著者:英田 サキ,高橋 悠
ありふれた愛の言葉 (新書館ディアプラス文庫)ありふれた愛の言葉 (新書館ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ ホスト×食堂経営者(元作家)。繊細で美しいホストと、精悍な容貌で不精髭を生やした元作家・・・このビジュアルで最初、受攻逆だと思っていた私・・・その意外性にキュンときた。子供は無力・・・頼るべき親が人間失格なら、家庭は檻でしかない。片方は子供のまま心を閉ざし、片方は早く大人になろうとした。そんな二人が新しい家族を作る。地味な話だけど、家族のドロドロ劇が一杯詰まっていた。攻が初めて受に恋した時期とシチュに驚いたな。巻末短編では、作家としての再出発の道が開け、読後感も良し
読了日:11月05日 著者:久我 有加
天使憑きの男 (SHYノベルス)天使憑きの男 (SHYノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 翅なし神父×天使憑き臨床心理士。大好き作家さんだけど、これは設定がややこしくて、そこに重点が置かれ過ぎ、ラブが置き去り状態な感じ。文章表現やエロ部分はネットリとした沙野節健在だが、それ以外が・・・う~ん。主人公二人も魅力薄で、いつもの沙野作品より萌え少なめ。「香油の秘跡」・・・香油をああいう方法で塗るという発想はさすがにエロいね。慎が、秘跡にかこつけてちゃっかり想いを遂げた感じだな。ただ、全体的にノレなかったので、悪魔憑きバージョンのスピンオフは読まないかな・・・
読了日:11月03日 著者:沙野 風結子
世界の果てで待っていて ?嘘とナイフ? (SHYノベルス)世界の果てで待っていて ~嘘とナイフ~ (SHYノベルス)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★☆☆ このシリーズは3層構造になっている。水面上にあるのは毎回二人が遭遇する事件。これは巻毎に完結する。その下にあるのが、統一郎の中でまだ終わってないあの事件。一番深い水底で沈んでいるのが二人の封印したあの一夜。どの部分もが抜群に面白く、それが絶妙のバランスで配置されていて、グイグイ物語に引き込まれる。そろそろ限界点にきている二人の想い・・・この焦らしプレイもとことん楽しませるところが並のストーリーテラーではない。二人の進展と同時に事件の真相が楽しみ。長く待った甲斐があった
読了日:11月01日 著者:高遠 琉加

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2010/12/01 07:55 | 読書メーターCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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