2011年1月の読書メーター
2011年1月の読書メーターをUPします。
内訳は、小説14冊、漫画4冊、雑誌1冊、ファンブック(イラスト集含)2冊。
吉田珠姫さんの「神官」シリーズ祭でした。あとは、海賀卓子さんプチ古本祭。
漫画が4冊と少なかったのですが、「是-Z- (10)」「メリーチェッカ」「雫 花びら 林檎の香り 2」と満足度★5の作品が3冊あったので、漫画は量より質って感じでしたね。
1月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:4196ページスタンダード・レヴュー (ショコラノベルス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 登校拒否の高校生×大学生の家庭教師。潔癖症で神経質で中途半端に野心的・打算的なくせに、肝心なところが抜けてる悟。あまり女には好かれないタイプだな?と思いつつ、この往生際の悪さが可愛く見えてくるのが不思議。悦司も我儘やんちゃな子供だけど、根底にあるピュアなところが良かった。最後の最後まで結ばれる気配がなかったので、どうなることかと思ったよ。オヤジさんを反面教師に、悦司はきっと悟だけをずっと愛してくれそう。遊び人の年下攻と生真面目な年上受のもどかしいお話で面白かった
読了日:01月30日 著者:海賀 卓子鹿乃しうこ[WILD CARD] (ジュネットMOOK)
評価 ★★★★☆ レーベルの壁を越えたキャラ図鑑。鹿乃さんの漫画をほとんど読んでるファンならかなり楽しめる。秀逸は、巻末描き下ろし漫画。6カップル、攻と受に別れての座談会。話題がひたすら下ネタに走り、スカ○ロで盛り上がる。何度読んでも爆笑! 「パートナー以外なら受組から誰を選ぶ?」というお題で、攻から選ぶ牧。さすが真正ゲイ。受の皆さんの事前の(?)苦労もわかったし、勇気ある舞台裏の公開に受けた! ファンには堪らないコミックだと思う。イラストも充実。巻末にイラストの解説もあり、鹿乃ファンなら満足できるのでは
読了日:01月29日 著者:鹿乃 しうこ黄色い風 (ショコラノベルス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 勤務医×商社マン。幼馴染み&記憶喪失もの。容姿は極上・性格は極悪の環と、環に惚れている俊介の関係は、まさに主人と下僕。事故で8歳の子供に戻った環。そして、また記憶が甦り・・・。なぜ、環が俊介を虐げていたのか、借金漬けの生家に執着するのかが明らかになるにつれて、環の心の傷の深さがわかってくる。だが、それを差し引いても、面倒くさい受だった。海賀さんの本は3冊目だが、我慢強い攻が多いなあ。でも、面白かった。心理描写が丁寧で話にグイグイ引き込まれた。本間さんの挿絵もGOOD♪
読了日:01月29日 著者:海賀 卓子メリーチェッカ (キャラコミックス)
評価 ★★★★★ 作家×会社員。有名ブロガー同士がオフ会で出会って芽生える恋。顔を見る前に、ブログに見える人となりに恋するって、あるかもね。癒しキャラブロガーのミヤに、鋭い人間観察が売りのブロガー・塩。居心地の良い友人付き合いの中で、鋭い男の塩は、程なくミヤの想いに気付いてしまう。でも、塩は逃げない。真正面から向き合う塩はすごく男前だったなあ。普通の男達の、ゆっくり近づいていく距離感がいいね。やっぱり、塩が受だよね?(最後までいったのか不明) 「三軒隣の遠い人」のスピンオフらしいので、本家も読んでみたい
読了日:01月27日 著者:鈴木 ツタくちびるに機関銃 (ショコラノベルス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 居酒屋店主×公務員。攻がずっと受を好きだった・・・という再会ものはよくあるけど、受のバツイチ後に再会という捻りが入っている。世話好きでお節介な店の常連客が掻き回し役。下町人情BLコメディ? 喬志が甘ったれで我儘で世話の焼ける、器の小さい女々しい男だったなあ。元妻の沙也加の方が男前だったぞ。滅茶苦茶土地勘のある場所が舞台だったので、ご当地BLとしても楽しめた。そこまでディープに大阪なら、登場人物にも関西弁で話してもらいたかったかな。金さんの挿絵もお話にぴったりで良かった
読了日:01月26日 著者:海賀 卓子Golden Eyes (リンクス・コレクション)
評価 ★★★★☆ 弁護士×古書店店主。三角関係のどちらとくっ付くかは口絵でネタバレしていた感じ(笑) 当て馬の竜也、あと一歩、二人の間に踏み込んで、嘉一をを揺れさせてほしかったかな。”人の心が読める”特殊能力をもつが故の苦悩の部分がサラッとしすぎで、できればもう少し掘り下げてほしかった。それと、竜也の能力と彼の家庭の崩壊を関係づけた方が面白かったんじゃ? しかし、阿南・・・恋人に振られたその日に、嘉一とヤって、ソッコー好きになっちゃうのはイージーすぎないか? 絵は色っぽくて素敵だけど、話だけなら★3くらい
読了日:01月26日 著者:北沢 きょう神官は王を悩ませる (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 「神官」シリーズ4作目。「悩ませる」・・・一言で言って贅沢な悩みだよ、羅剛。いつも通りバカップルの二人。冴紗の相変わらず笑いを誘う謙虚さはMの域で、可愛さ益々パワーUP。「世を統べる者」・冴紗の真の本領(?)も発揮された。たまに見せる凛々しい顔と、羅剛の前で見せる素の顔のギャップがいいね♪ 付録のCDは2部構成。1部は神殿から冴紗を取り戻す前の羅剛の苦悩が語られ、2部では婚姻前のラブラブな二人。鼻の下を長?く伸ばしてる羅剛の、お殿様言葉が聴けなかったのが残念かな(笑)
読了日:01月23日 著者:吉田珠姫神官は王を恋い慕う (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 「神官」シリーズ3作目。婚礼を前にして、事件に巻き込まれる冴紗(自分から飛び込んでるともいう) 今回は冴紗出ずっぱり。「色事に疎い」という羅剛の言葉を気にして、その道のプロの娼婦に指南を受ける冴紗の天然さが可愛い。今回もありました! 羅剛と冴紗の公開エッチ♪ 羅剛、本当に自慢したくて仕方がないのね(笑) 自分に自信がない冴紗が、王妃としての自覚に目覚め、覚悟を決めた3巻目。二人の芝居がかった台詞は何度読んでもユーモラス。そして、冴紗の謙虚さもここまでくるとコメディだ
読了日:01月21日 著者:吉田 珠姫神官は王を狂わせる (KAIOHSHAガッシュ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 「神官」シリーズ第2作目。羅剛は1作目から十分狂ってるので、「神官は他国の王も狂わせる」って感じ? 冴紗を狙って他国の王が戦争を仕掛けてくる。三つの国に共同戦線を張られ形成不利な上に、羅剛は敵の罠に嵌められ危機一髪! 今回、冴紗の「世を統べる者」という真名の意味がはっきりした感じ。冴紗は「黄門様の印籠」だな。冴紗を見れば皆ひれ伏して全て解決!(笑) 今回は戦いが主で冴紗の出番は少なかったのに、最後は冴紗の独壇場。命の危機を脱した後の二人は胸やけするくらい激甘バカップル
読了日:01月20日 著者:吉田 珠姫神官は王に愛される (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ ファンタジー設定で面白かった。虹色の目と髪をもつ壮絶美貌の神官・冴紗と、冴紗大好きゴーマン執着王の羅剛。羅剛が「虹に狂う者」という真名がぴったり! どんなに強引でも、心は一途。冴紗だけの愛を欲して、跪かんばかりの暑苦しいくらい可愛い男。身分も義務も体裁もなんのその、権力も冴紗奪還だけに使う滅茶苦茶さがアッパレだった。「腰の剣」「腰の尊いもの」・・・斬新な表現だ! 冴紗のアソコは鞘なのか(笑) 羅剛の時代がかった台詞が何気に面白い。悪い人が登場しないので安心して読めた
読了日:01月18日 著者:吉田 珠姫小説ガッシュ
評価 ★★★★☆ 好き作家さんばかりなのに、小説雑誌への苦手意識で読むのに時間がかかった。でも読める作品がいっぱいだったのが嬉しい。オリジナル小説では、吉田さんの衛生博物館もの、栗城さんの小学生攻予備軍ものが特に面白かった。この2作品と可南さんのは文庫化されたら買います。付録の番外編小冊子の方は既読は2作品。沙野さんの「くるおしく」の夏目と宮野のスピンオフがいい。この二人のその後がとても気になる。吉田さんの「神官」番外編は本編が4冊とも積読なので、本編読むまで保留。小説雑誌にしてはかなりの満足度
読了日:01月18日 著者:アンソロジー愛はね、 (白泉社花丸文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 大学生×予備校生。う~ん。評価が難しい。ストレスのたまる受だった。一見、望は悪い男に騙されてばかりの被害者に見えるが、男達は俊一の身代わりだから、どっちもどっちのような。俊一や家族に愛されてないと一人で思いこんで自己完結する「さみしい病」患者につける薬が、最後の最後に見つかったのが救い。「自分を好きになる」ことで自分を大事にできるようになった望。俊一が続編でどう腹を括るか。愛しながらも俊一から自立した望を、今度は俊一が追いかけるのだろうね。挿絵が本当にぴったりで素敵!
読了日:01月15日 著者:樋口 美沙緒ホームドラマ (ショコラ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 医師×外務省職員。幹事長が実は隣国からの不法滞在者の売国奴だった!という証拠を入手したため命を狙われる明美と、下心から彼を匿った毅。ありふれた日常のホームドラマと、対極の国を揺るがすスキャンダルの行方・・・どう収拾させるのか?と思ったら、現実的な範囲で収まった感じで、少々拍子抜けかな。微妙に実在の政治家とオーバーラップするのは剛さんなりのブラックジョーク? 発想はさすがだけど、何気にモヤモヤする読後感は何故? 毅が下半身以外は良い人なのが救いだった。挿絵はGOOD!
読了日:01月12日 著者:剛 しいら耳たぶに愛 (ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 庭師手伝い×作家。「はじまりは窓でした」に続くオヤジ受もの。前のオヤジはツンデレだったが、今回の石神は乙女オヤジ? 42歳なのに恋愛体質ですぐ泣く、落ち込む、引きこもる・・・なのに、佐々木さんの挿絵効果もあるのか、すごく可愛く感じるんだよね?、このオヤジが! しかし、石神家の人々及び関係者は皆リベラルな人達だ(笑) 小城と雅巳がくっつくとは意外なオチだが・・・この二人だとリバ成立するんじゃない? 息子の恵はファザコンだよね。なので、女好きでも(攻の)将来性ありと思う!
読了日:01月11日 著者:名倉 和希酷いくらいに (ガッシュ文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ シェフ見習い×翻訳家。前半は広見(攻)視点、後半は秋(受)視点。静かにストーリーが進むが、心情描写が丁寧で、細かい心の襞や、内面の熱い激情に、話にグイグイ引き込まれる。痛みを知る者の優しさ、信仰に縋るのでなく自分を支える糧にする強さ、相手の本質を見抜く賢さ、同情を求めない誇り高さ、愛を求める情熱・・・秋がとても魅力的だった。兄弟二人を対比した描写も実に上手い。しかし、広見が「あのレストラン」のスタッフだったとは! あとがきを読んでハタを気付いたバカな私だった(笑)
読了日:01月10日 著者:高遠 琉加雫花びら林檎の香り 2 (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★★★ 前作よりも甘さがグーンとUP! とっても良かった! ホント好感のもてるカップルだわ?。ポジティブシンキングの榛名が、本気の恋でちょっぴり臆病になったり、無愛想で独占欲の強い秋が、榛名の考え方を尊重しようとしたり、恋は人を変えるのよね♪ ラブラブな二人が見れてとっても満足! 舅・小姑(?)の心をしっかり掴んでる榛名なので、仲がバレても全然大丈夫そう(笑) 3巻目は家族にカミングアウトあるかな? しかし、榛名、あの「プニョ」はマズイよ~。コーラはダイエットコークにしよう!(笑)
読了日:01月10日 著者:川唯 東子スリーピング・クール・ビューティ (ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ デビュー作。警察官僚×新人弁護士。Sな攻とMな受。最初は弁護士と依頼人の夫として出会い、恋がめばえる。確かに攻の態度も問題だけど、よ?く考えると、滅茶苦茶ストレートな愛の言葉を言い続けているのだ。それを曲解してた受が悪いのか、誤解を解こうとしなかった、変態プレイ好きの攻が悪いのか?(笑) 運転免許同様、恋も若葉マークの受のドタバタぶりが楽しい。旧司法試験合格者の受は超優秀なはずだけど、全然そうは見えないボケぶりがなんとも・・・。もうちょっと甘さが欲しかったかな
読了日:01月07日 著者:鳥谷 しずビューティフル ラヴァーズ (もえぎDX)
評価 ★★★☆☆ 前半は4人の漫画家さんによるコミック。後半は「ヘタレにつき」の続編小説。小説の方はやはり牧山節が面白く、ヘタレ慶士の成長ぶりや、那智の暴走する独占欲が楽しかった。問題は漫画。パロディだけならまだ割り切れたのだけど、「過保護につき」の漫画化は椎名さん以外では困る。挿絵のイメージを大事にしてほしかった。狂言師の話と剣道部の話は、美メンパーティーと関係なさすぎ。なぜ収録されてるのか編集の意図が読めない。70P2段組の番外編小説+描き下ろしカラー表紙の同人誌を買ったと思えばなんとか納得できるかな
読了日:01月06日 著者:牧山とも飛鳥沢総帥のタブー (プラチナ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 大富豪×極貧のパパラッチ。攻が依存してるアイテム・・・本当に存在するんだ!とびっくり。帯のコピーがGJ! しっかり煽られて買ってしまった(笑) BLの攻は80%カッコ良くても、20%はヘタレた部分がないとつまらない。そのギャップに萌えるのよね?と実感! DT同士の身体から始まった純愛物語。初めての恋に溺れてる二人がとっても可愛かった。ラストが「あれ、これで終わり?」ってくらいアッサリしててちょっと拍子抜け。それだけに続編のネタはありそうなので、もしでたら読みたい
読了日:01月04日 著者:バーバラ 片桐是 -ZE- (10) (ディアプラス・コミックス)
評価 ★★★★★ 和記篇。和記と力一はカップルではないが、いいコンビだ。重い罪と業を背負った者同士・・・という部分で共鳴士合ってる感じ。そして、孤独な魂の部分で和記が惹かれたのが真鉄だった。真鉄は人間と狼の骨でできた半人半獣の紙様だったのか。和記と結ばれる場面のケモミミエッチは萌えた♪ 描き下ろしはすごくエロかった。さすがエロ担当の玄間×氷見。全ての謎が明らかになる和記篇が想像以上に面白くて、今更にこのシリーズの奥深さに感嘆した。両面ペーパーも良かった。尻尾付き真鉄が可愛い。次で完結? 淋しくなるなあ
読了日:01月02日 著者:志水 ゆきスウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 「交渉人」シリーズスピンオフ。キヨ×トモ編。無口なキヨが、難しい性格のトモをどう落とすのか?と思っていたが、やっぱりかなりのショック療法が必要だった。可愛いカップルだけど、う~ん、萌えはあまりなかったかな。「諦めない」で雨降って地固まるとなった兵頭と芽吹の熱々ぶりが垣間見られたのは良かった。ストーリーの方は無駄にドタバタしてるように思え、本編ほどの面白さは感じなかったが、謎めいたキヨの重い過去を知り、芽吹と心が通じ合う理由がわかった気がした。次は兵頭の過去が知りたい
読了日:01月01日 著者:榎田 尤利
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2011/02/01 07:50 | 読書メーター | COMMENT(3) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
800○○○様
800○○○さん、こんにちは♪
雑誌は普段はあまり読まないんです。買うときは、全サの応募用紙目当てがほとんどですね。
でも、小説ガッシュは、好きな作家さんが多かったので、買ってみたら当たりでした。
バーバラさんは、エロが好きでたまに読みたくなります。
エロいけれども、純愛で、ストーリーもわりとしっかりしてるので、大きく外すことはない作家さんですね。
ここんとこ、少しご無沙汰だったんですが、最近またバーバラさんを読みたい気分になってます(笑)
拍手&コメント、どうもありがとうございました♪
No:1049 2011/02/01 16:17 | みずほ #- URL [ 編集 ]
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No:1050 2011/02/02 01:11 | # [ 編集 ]
800○○○様
800○○○さん、こんにちは♪
BLの購入では、日本の景気に(特に、先細りの出版業界には)貢献してるかも(笑)
これをBLビンボーというんでしょうか。
ファンレターも書かないし、アンケートもほとんどださないので、
好き作家さんの本はできるだけ買って、応援したいと思ってますが・・・。
コメント、どうもありがとうございました♪
No:1061 2011/02/02 09:39 | みずほ #- URL [ 編集 ]
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