2011年2月の読書メーター
2011年2月の読書メーターをUPします。
内訳は、小説12冊、漫画7冊、雑誌1冊。
小説の収穫は、樹生かなめさんの「限りなく」シリーズを読めたこと。
単発ものでは、砂原糖子さんの「職業、王子」や、夕映月子さんの「天国に手が届く」が面白かった。
漫画では、草間さかえさんの3冊が収穫ですね。遅まきながら、草間さんの魅力に触れることができました。
2月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:2963ページおもちゃピアス vol.3 (ジュネットMOOK)
★★★★★ DVD目当てで購入。★5はコストパフォーマンスとしての評価。340P分のコミックにDVD2枚(400分)で、この値段はお得だと思う。ただし、かなりBL上級者向けなので、万人にはお薦めしない。規制のせいだと思うが、漫画の修正が目立つ。そのシーンになると白抜きだらけで画面が煩く見える。いっそ隠さず、潔く成人指定にした方がいいかも。DVDは半分しか観てないけど、ボーイズラブ実写版映画のAV仕様?という感じ。一応、視聴対象を意識して多少ソフトにしてるとは思うが、かなり本格的。ゲイビ入門にはいいかと
読了日:02月28日 著者:マッチ売り (CITRON COMICS)
評価 ★★★★★ 終戦直後の昭和。全体を覆う薄暗いレトロな雰囲気がすごく良かった。街角で闇のマッチを売る淫売テイストの花城社長と、偶然に関わった純な大学生・廣瀬。花城に惚れながら、廣瀬への恋文を種に、有原に関係を強要する澤。4人の恋のベクトルと人間模様が複雑に絡み合っていくストーリー展開が上手いなあ。現状は廣瀬一人モテだが、これから4人の関係がどう変化していくのかとても楽しみ。草間さんは元々、良い意味で昭和の匂いがする作風(古いという意味ではない)なので、この時代設定はドンピシャだった。続きが早く読みたい
読了日:02月27日 著者:草間 さかえ貴公子の理不尽な愛情 [新装版] (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「限りなく」シリーズスピンオフ。男好きの警察官僚×天然凶悪王子。好みの男には強姦と脅迫で関係を強要するロクデナシ甲斐も、設楽の強引さと行動力の前では敵ではなかった。この二人がくっ付くのが一番平和。甲斐には気の毒だが、これ以上犠牲者を増やさないためにも、設楽には甲斐をしっかり捕まえておいてほしいもの。常識がないが金と権力はある設楽・・・最強だな。甲斐、もう年貢は納めよう。甲斐の過去の男・里和の話は、同人誌「NABE」と「LOVE MANIA Vol.1」の短編へ続く
読了日:02月27日 著者:樹生 かなめ限りなく不幸に近い幸福 [新装版] (ダリア文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 「限りなく」シリーズ3作目(完結編) 今回は、半分以上が慧二の落胤(?)海都の話題だった。海都を引き取るという堀の決断は、過去最大の慧二の尻拭いでもあり、出生の皮肉が巡り巡ってきたともいえる。しかし、やはりBLはラブが中心であってほしいし、堀のお人好しもここまでくるとビョーキの域に見えてくる。高須賀、すっかり尻に敷かれているね。今回、初めて、高須賀に同情したよ(笑) シリーズの締めくくりがクレイマークレイマーの育児日記みたいな感じだったのは、ちょっと残念だったかな
読了日:02月26日 著者:樹生 かなめ年下の流儀 2 (キャラコミックス)
評価 ★★★★★ 何て美しい兄弟。もう2ショットみてるだけで幸せ♪ この巻も、画面から溢れるキラキラオーラに圧倒されっぱなしだった。しかも、脇を固めるマイケルも、伊東も、多田もイイ男揃いで、正に目の保養!(無駄に美形が多いような気もするが) しかし、なんと焦れったい二人だろう。友介も敦士もニブすぎ。特に友介は、天然&鈍感&自己完結の極みで、読んでて苛々してしまったよ(笑) 友介、益々男殺しのフェロモンだだ漏れだが、敦士も読者も生殺しのまま3巻目に突入・・・コミックス派はまた1年待つのか・・・(嘆息)
読了日:02月25日 著者:円屋 榎英限りなく身勝手な愛情 [新装版] (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「限りなく」シリーズ2作目。不幸体質の堀はとことん飛ばっちりを喰う運命らしい。高須賀の元セフレ・詩織の逆襲が堀を襲う。しかし、監禁して最後はどうするつもりだったんだ(笑) この作品にでてくる女達の逞しさ、強かさ・・・とうてい堀では太刀打ちできない。”女”であることを武器に生きる女の醜悪さが、これでもかとデフォルメされてて圧倒される。それでもどこまでもお人好しの堀。鬼畜・高須賀の本性が今回もたんまり見れたが、その高須賀を骨抜きにしてるのもまた堀だというのが面白い
読了日:02月24日 著者:樹生 かなめマッドシンデレラ (ミリオンコミックス Hertz Series 95)
評価 ★★★★☆ お隣さん同士で幼馴染み。王子様×庶民派シンデレラ。設定は定番だが、良太の庶民ぶりと、陽一の天然さが楽しい。二人が結婚したら、良太が玉の輿というより、陽一が庶民生活に馴染んでいきそう。早速、良太の住む貧乏アパートに押しかけてきた陽一。全て完璧なのに、良太が絡むとすごく残念な人になっちゃうとこがいいね。しかし、攻にすね毛がないのに、受にすね毛がある漫画は初めて読んだかも。ゲジゲジ眉毛とか、良太の昭和の男の子っぽいとこが気に入った。この1冊だけだと物足りないが、続きがあるようなので、そこに期待
読了日:02月23日 著者:山本 小鉄子限りなくゲームに近い本気 [新装版] (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ リーマン。後輩×先輩。真面目なだけが取り柄の堀の下に配属になった新入社員・高須賀。有能で従順な高須賀に告られ、何くれと世話を焼かれるうちに恋人同士に。ところが、羊のように見えた高須賀の本性は・・・というあたりが樹生テイスト。狼・高須賀の変身も一途に堀への愛ゆえ。念書と脅迫まで駆使して堀を縛る高須賀の壊れ方、アッパレ。お仕置きにあれはないよ~と堀のお尻が心配に(笑) このトンキワは本当に癖になる味だわ。しかし、恋人3人(過去含)、家族(母・弟)までロクデナシって・・・
読了日:02月23日 著者:樹生 かなめ熱情連鎖 (B-BOY NOVELS)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 幼馴染み3Pもの。ドリームキャッチャーを巡って、3人が不思議な夢を見るようになり、1人の受(瑛太)への2人の攻(俊と典之)の恋愛感情が表面化してしまう。3人が共有する夢で起こったことが現実化するに至って、友人としての均衡が崩れ、歪みが生じてくる。少しずつ危うい方向に傾いていく3人。そして、俊の「殺したい奴」の正体が明らかになるラスト。話は夜光さんらしく、エロもたっ~ぷり。挿絵もスゴイ。ただ、好みの3Pではなかった。あの老人は何だったのか?も不明なまま。もう一息かなあ
読了日:02月22日 著者:夜光 花最凶の恋人―ルームメイト (ビーボーイスラッシュノベルズ)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 組長×愛人(元教師)。新装版。これが初読。さすが元黒ラキで今回スラッシュだけあり、ヤクザらしい事件はほとんどなく、ひたすらエロエロエロ。柾鷹が中坊のときにウッカリ作った息子(受)がサブCP。ゴーカンから始まった関係ながら、遥が強気で、普段は結構柾鷹を尻にしいてるとこはいい。ただ、生野に男の抱き方を教授するためとはいえ、柾鷹が遥とのエッチに生野を参加させたり、狩屋が生野に実施訓練(?)用の女を宛がうくだりは好きじゃなかった(ちょっと悪趣味?) エロが多いのでアッサリ読了
読了日:02月21日 著者:水壬 楓子職業、王子 (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 日本人青年×アラブの王子。拉致誘拐、媚薬、対抗勢力の暗殺計画と、アラブの必須(?)アイテムは盛っているのに、攻受逆転するだけで、なんとも新鮮な面白さ! さすが、砂原さん、初アラブものもひと味違う。王子は傲慢ツンデレ襲い受だけど、本当は可愛くて心が綺麗で淋しがり屋。身体を先に繋いで、心がそれに追いついた二人。王子が綾高に乗っかったときは、トンキワコメディ?と思ったけど、話が進むにつれて切ない純愛路線に。このあたりの切り替えも上手かった。挿絵、エロ可愛いすぎ♪ 続編希望!
読了日:02月18日 著者:砂原 糖子Punch 4 (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★★☆ 建築士×型枠大工。記憶喪失になった浩太が、もう一度牧に恋をする。試練は、浩太の過去を昇華し、二人の絆を一層強くした。カッコ良さ30%、変態度70%の牧。彼のキャラのおかげで話が重くなりすぎないのだろうな。「P.B.B」カップルがゲスト出演の巻末描き下ろしは傑作。そして、浩太の初めての男・深津。深津は絶対受だよ。深津のスピンオフが読みた~い!(切望) 彼には、重い過去ごと包み込んでくれる攻が必要なのよ!久嗣も気になるな?。メインCPよりも脇役に美味しそうなのが多すぎる(笑)
読了日:02月14日 著者:鹿乃 しうこ恋のつづき 恋のはなし・2 (ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ まさかの続刊。脚本家×ホテルマン。今回は当て馬・野津がホテルの客で登場。多和田の心のベクトルは全然ブレてないけれど、同類の親近感と職業意識で野津と接する内に、新山の嫉妬を買ってしまう。今まで本気の恋愛をしたことがない新山の、「嫉妬した経験に慣れてない」思わぬ弱点が見えた感じかな。野津は良い人だった。大人の野津なら、多和田を傷つけることもないのだろうなと思うと、「野津の方がいいんじゃ・・・」と思ってしまったよ。野津にも春がくるといいね。砂原さんにしてはエロも多め?
読了日:02月14日 著者:砂原 糖子夢見る星座 (ビーボーイコミックス)
評価 ★★★★☆ 上司×部下、保健室の高3×高2、委員長×苛められっ子、家主の想い人の孫×家主の孫、大学1年生同士。どれもBL要素を抜きでも味がある佳作だが、普通の日常の風景の中に挿入される男同士のラブがほんわかしていい。露出は控え目なのに、滲みでるようなエロさも。どの話も後日談が読みたくなるような余韻が残るラスト。派手じゃないけど、何度再読しても飽きない。どれも良かったけど、表題作と「されど美しき日々」が一番好きかな。委員長、怖いくらいの策士だな。その独占欲を快く感じた時点で、ブサ受くん、勝負ありだね
読了日:02月10日 著者:草間 さかえ夜の寓話 (SHYノベルス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 死んだ姉の夫×弟。「音無き世界」と同系統の作品。事件らしきものはなく、登場人物の内面だけを追い続けていくタイプの話で、作品全体に漂う厭世感や閉塞感が息苦しいほど。嫌いはタイプの話じゃないのに読了まで時間がかかった。当て馬というより狂言回し的な役割だった富田、圭吾、蒼と、視点を変えながら話が進行していく。終盤までハッピーエンドの匂いがしなくて不安だったが、最後の着地点は悪くはなかった。振り返れば圭吾は一族ドロドロ劇に巻き込まれた被害者かも。暗い話だが、独特の透明感は健在
読了日:02月09日 著者:杉原 理生天国に手が届く (ディアプラス文庫)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ リーマン同士。同い年。今まで3冊山男BLを読んだが、この4冊目が大ヒット! 憧れから友情へ、そして恋へと変わっていく心の動きが自然で全く違和感がないのが見事。ロープ1本で繋がるザイルパートナー。命を預け合う男同士の関係は本当に萌える。その上、美しい自然に抱かれる感動と登頂した達成感を分かち合える相手を好きにならないわけがない! 作者の趣味が登山とあって、登山シーンは臨揚感たっぷり。一緒に登って、清々しい景色を眺めてるような気分になれた。爽やかな挿絵がお話にぴったり
読了日:02月07日 著者:夕映 月子地下鉄の犬 (ドラコミックス)
評価 ★★★★☆ タパコ屋×リーマン。身体を壊し、妻に離婚され・・・と不幸続きの篠田が偶然迷い込んだタバコ屋。遠い過去の恋人と似た面ざしの智紀との居心地の良い付き合いが始まる。「可愛い」は「好き」と同義語だという智紀の言葉がナイス。篠田も智紀も可愛い。人格者だけど不器用で、どこか消極的だった篠田が、智紀を失いたくないと、自分から行動にでたことに意味があるね。乙女系でちょっと重い智紀とのほのぼのしたラブストーリーで、癒された。挿絵を担当してるせいか、どこか椹野さんのマンチーをイメージさせる二人だったな
読了日:02月06日 著者:草間 さかえ3軒隣の遠い人 (キャラコミックス)
評価 ★★★★☆ 「メリーチェッカ」を先に読んで、こちらに。リーマン×漫画家。幼馴染み。子供のときは気付かなかった恋心。兄と昇との仲の良さ。二人の間に入っていけない苛立ち。兄と昇、どちらへの嫉妬だったのか・・・気付いた時には昇はいなくて、10年がたち・・。光也の心情は良くわかった。昇が光也といきなりセックスする気になったのがちょっとトートツだけど、この思い切りの良さはツタさんの受らしいね。淡々としつつ、味があって面白かった。兄と柳瀬の仲が気になる。次はこの二人を主役で! あとがきにある35歳超の中年受も!
読了日:02月05日 著者:鈴木 ツタ龍の忍耐、Dr.の奮闘 (講談社X文庫―ホワイトハート)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「龍&Dr.」シリーズ15作目。今回は眞鍋組の抗争とは少し離れて、氷川の明和病院絡みの話。でも、そこはやはりヤクザが絡む。ヤクザがバックについている霊能力者に洗脳された同僚医師を救うために氷川が立ち上がる。影から氷川を守っていたとはいえ、今回も清和の影が可哀相なくらい薄い。今回は祐にロマンス? 祐が魔性っぷりをたっぷり披露。天然記念物並の奥手小児科医とどうなるのかな? 深津カッコ良かった。似た者同士すぎるけど、深津×祐の方がいいな(笑) 今回はちょっと箸休め的な感じ?
読了日:02月04日 著者:樹生 かなめ,奈良 千春夜が明けるまで (リンクスロマンス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 家具職人×高校生。年の離れた従兄弟同士。100Pも読まない内に退屈してしまい、好き作家なのに?!とうろたえた。その後多少持ち直したものの、最後まで萌えきれず読了。恭介の中途半端さは残酷だよなあ。誰にでも優しいとこもマイナスポイント。可南さんの攻なのに、攻萌えできず残念。怜一も気持ちはわかるけど、男としては女々しく感じる。あまり障害のないカップルなのに、くっ付くのにえらく時間がかかったな?。いっそ、あとがきのように恭介を激しい変態(真正ドM)にしたのを読んでみたかった
読了日:02月01日 著者:可南 さらさ
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2011/03/04 07:35 | 読書メーター | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP
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