2011年9月の読書メーター

9月の読書メーターをUPします。

内訳は、小説12冊、漫画14冊、ファンブック1冊、アンソロジー1冊。

9月は、「量より質」といった感じでした。漫画、小説とも粒が揃ってたと思います。
小説では、「親友の距離」、「饒舌に夜を騙れ」が特に良かった。
漫画で印象が強かったのは、「BLACK SUN 奴隷王」、「ラヴァーズ・サマー 完全版」、「ストロベリー・デカダン」、「鈍色の花」など。中村明日美子さんの「卒業アルバム」の刊行も大きなトピックスでした。


9月の読書メーター
読んだ本の数:28冊
読んだページ数:3619ページ
ナイス数:432ナイス

ストロベリー・デカダン EternityⅢ (バンブーコミックス 麗人セレクション)ストロベリー・デカダン EternityⅢ (バンブーコミックス 麗人セレクション)
評価 ★★★★☆ シリーズ完結編。事故で重体だった尾沢花が記憶喪失に。更には、死んだ妻のお腹の子の父親が実は・・・という衝撃の事実が明らかになる。高顕が尾沢花と共に生きることを決意するが、高顕は尾沢花から別れを告げられる。その理由は・・・!という絶叫コースター並のアップダウン・3回転ループで一気にクライマックスへ。死を前にした尾沢花が太郎の手を取らず、高顕との永遠を選んだことで、二人は太郎の呪縛(といっては気の毒だが)から解放された。ドロドロ展開だけど不思議と暗くはない。最後まで面白く読ませてくれた
読了日:09月29日 著者:本橋 馨子
ミミ☆モエ (ラブプレイ 1)ミミ☆モエ (ラブプレイ 1)
評価 ★★★☆☆ ケモミミ・エロアンソロジー。東京都の不健全図書指定本ってことで、指定の境界線を知りたくて読んでみた。なるほど、全部見せちゃってるね。吉池さんの表題作が一番ヤバいかなあ。それ以外はさほど・・・って感じがしたけどなあ。やはりノー修正なのがマズかったんだろうね。収録作品には特にソソられる!ってのはなかったけど、間に載ってる広告で、黄河さんの「怪盗ゼロ」とか、読んでみたいコミックスがチラホラ(笑) 関係ないけど、今日で読メ記録1000日目ってのに驚いた!(けっこう続いてるな~) 
読了日:09月29日 著者:
ストロベリー・デカダン EternityⅡ (バンブーコミックス 麗人セレクション)ストロベリー・デカダン EternityⅡ (バンブーコミックス 麗人セレクション)
評価 ★★★★☆ この巻のトピックス・・・遂に更科が本懐を遂げる。が、そのため芝居ができなくなり、千秋楽は尾沢花が代役に。槐の陰謀で高顕あわやレイプ未遂。尾沢花は槐と別れる。高顕は槐の先輩役者に浴びせられた硫酸で顔を火傷。田舎へ帰った高顕を追いかけてきた尾沢花が土石流事故で重体に!・・・と相変わらずめまぐるしい。しかし、太郎ちゃん、ここぞ!というときに、亡霊のように現れては、二人の邪魔ばかりしてだんだん悪役に見えてきたよ。思い出の中の人にしてはリアルすぎだろ(笑) 皆、本当にジェットコースター人生だな 
読了日:09月28日 著者:本橋 馨子
鈍色の花 (ジュネットコミックス ピアスシリーズ)鈍色の花 (ジュネットコミックス ピアスシリーズ)
評価 ★★★★☆ 初読み作家さん。兄弟もの。長男+次男×三男。独特の絵柄も手伝って、閉塞的で濃厚でエロ~い禁断の世界が形成されている。血縁しか愛せない一族の最後の末裔。血が濃ければ濃い程、強く惹かれあう。受が高校生+監禁+ショタ(包○皮むき)+近親相姦+3P+エロエロ路線・・・と、有害図書指定のアウトかセーフかのギリギリラインを行くチャレンジャーな作品だと思う。さすが元が同人誌だけあって、作者が自由に楽しんで描いてる感じがいい。絵柄は好き嫌いがありそうだが、絵そのものはすごく綺麗。他の作品も読んでみたい
読了日:09月28日 著者:わたなべ あじあ
セカンドライフ (バーズコミックス リンクスコレクション)セカンドライフ (バーズコミックス リンクスコレクション)
評価 ★★★★☆ 社員×専務。攻が専務の妻とは知らず、女とベッドイン。現場を専務に見つかり、クビと引き換えに小間使いとして専務と同居。攻は専務の孤独を知り、愛するようになる。下剋上&年下攻で、お話は悪くないし絵も綺麗。少しパンチが足りないかな。義兄達の陰謀に嵌められそうになった件については一件落着に見えるが、社内上部が敵だらけという根本原因は変わらない。今後は大丈夫なのかしら? 「元妻とは偽装結婚」という突然の爆弾発言・・・政略結婚回避が理由らしいけど、ホモとレズの夫婦ってことでもよかったような(笑)
読了日:09月28日 著者:宝井 さき
オヤジだらけのシェア生活 (二見書房 シャレード文庫)オヤジだらけのシェア生活 (二見書房 シャレード文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 居酒屋店主×リーマン。オヤジ世代4人の一つ屋根の下の共同生活・・・これはオヤジ好きにはたまらない設定。しかもゲイ3人! 前作は「淫魔に憑かれたオヤジ」だったが、今回は「バツイチのEDオヤジ」。変なイタリア人にオカマに蛇2匹・・・すっごいシュールだけど、メチャクチャ楽しそうで居心地よさそうな下宿。ここなら住んでみたいかも。コミカルな文章のセンスもいいし、松雪さんのエロも好み。麻生さんにしては挿絵がエロく、特に口絵がデンジャラス! ますます楽しみな作家さん。続編希望! 
読了日:09月28日 著者:松雪 奈々
ストロベリー・デカダン EternityⅠ (バンブーコミックス 麗人セレクション)ストロベリー・デカダン EternityⅠ (バンブーコミックス 麗人セレクション)
評価 ★★★★☆ 絵もストーリーもキャラも何もかもメチャクチャ濃い。死んだ恋人にそっくりな俳優志願の高顕が、尾沢花の前に現れたことから始まる昼ドラ劇場。ダブル不倫に、妻の不倫妊娠に事故死など、どこまでも続くドロドロ展開。特に、壊れ系俳優・更科と高顕の関係・・・尾沢花を愛してる者同士が尾沢花の名前を呼びながら抱き合う、同病相哀れむ関係は歪んでるな~。太郎への愛は本物でも、人はいつまでも亡霊と共に生きることはできない。そのことに、尾沢花と高顕が気付くまで擦れ違いは続きそう。絵柄は好き嫌いが分かれるかも 
読了日:09月26日 著者:本橋 馨子
饒舌に夜を騙れ (幻冬舎ルチル文庫)饒舌に夜を騙れ (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ SAT隊員同士。全寮制男子校のワイルドなシニア版みたいな環境だけど、命をかけた任務だけに、共同生活から生まれる連帯感はハンパじゃない。その中でも一番、命を預けてもいいくらいの信頼感で結ばれた者同士の恋には格別なものがある。「男が男に惚れる」が恋愛にシフトするってアリだよね。受の橋埜が男前で潔くてカッコ良い。懐の深い犬伏も、恋愛には朴念仁かと思ってたら、キメるときはキメる男だった。SATの訓練や仕事場面も充実。設定、キャラ、カップリングともチョー好みで、萌え萌え♪
読了日:09月26日 著者:かわい 有美子
BLACK SUN奴隷王 2 (ミリオンコミックス  Hertz Series 101)BLACK SUN奴隷王 2 (ミリオンコミックス Hertz Series 101)
評価 ★★★★☆ 基調はシリアスだが、どこかトンキワ風味。ラ・トゥールを追跡中に飛び込んだ池の中で二人がイタしちゃうなんて、もうコメディじゃないか(笑) このシリアスとトンキワなミスマッチがいい味になってるね。ニコライデスは最後まで壊れ系三枚目で笑わせてくれたし! 腕のない像がラストの伏線になっていたとは。1巻目に比べると二人の雰囲気が格段に甘くなっていてかなりラブラブ。しかし、ラ・トゥール×レオナールまで見れるとは・・・エロのバリエーションはさすが。歴史ファンタジーとエロが見事に融合してる
読了日:09月24日 著者:小笠原 宇紀
BLACK SUN奴隷王 (ミリオンコミックス)BLACK SUN奴隷王 (ミリオンコミックス)
評価 ★★★★☆ トルコの常勝将軍×修道騎士。司令官・レオナールは、部下の命乞いと引き換えに、敵軍の将軍・ジェマルの愛人にされてしまう。ジェマルが絶倫ゆえエッチは濃厚。いつでもどこでもヤッてる。しかも、潔いほど修正なし! それでも下品にならないのは見事。ジェマルのレオナールへの執着は誰の目にも歴然。元愛人のイザークの微妙なヤキモチがいいね~。(イザークがジェマルの元を去った理由は子作りのためだけなのかな? 気になるわ) ジェマル×イザーク、ジェマル×ニコライデスのエロシーンまであってサービス満点!
読了日:09月24日 著者:小笠原 宇紀
堕天使の柩 (スーパービーボーイコミックス)堕天使の柩 (スーパービーボーイコミックス)
評価 ★★★☆☆ ヴァンパイア×貴族の息子。絵は綺麗だし、サービスシーンも色っぽい。お話もドラマチック・・・でもどこか中途半端な感じがして萌えきれず。オリヴィエがリュシアンのどこに惹かれたのかよくわからなかった。ラストも一応ハッピエンドだけど、結局、二人はどうするの?みたいな疑問が・・・。担当さんから与えられたテーマを無難に取り入れて纏めた・・・という感じかなあ。甘さももうちょい欲しい。でも、なんのかんの言っても、シリルはオリヴィエのことが結構好きなのね。巻末の短編は、過去に遡るリュシアンのルーツ編
読了日:09月24日 著者:安曇 もか
ラヴァーズ・サマー 完全版 (ジュネット文庫 16)ラヴァーズ・サマー 完全版 (ジュネット文庫 16)
評価 ★★★★☆ 扇さん初読み。発売1カ月たたない内に品切れで入手に苦労したけど探した甲斐があった。エロくて甘くてすごく面白かった。メジャーリーガー×元バーテンダー、カリスマ俳優×大学生(水泳部員)の2カップル。前半のカップルはリバあり、攻の裸エプロンあり。後半のカップルは、攻がオーラ漂うスターなのに、実はかなり壊れ系で、受の前だとすごく残念な人になっちゃうとこが受けた! どちらもレイプから始まった関係だけど順応性がいいというか、砂吐くようなバカップルに。お互いへの執着がヒシヒシ感じられるとこがいい♪
読了日:09月23日 著者:扇 ゆずは
今宵、雲の上のキッチンで (ビーボーイノベルズ)今宵、雲の上のキッチンで (ビーボーイノベルズ)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 社長×カフェマネージャー。好きな相手には心と反対のことを言ってしまう天の邪鬼男と、蕩ける笑顔の毒舌男。どちらも美形なのに性格に難ありで、恋人いない歴更新中。多岐川の爺さんがGJ。彼がキューピッドにならなかったら、不器用者同士のこの二人、百回巡りあってもどうにもならなかっただろうな。顔も見えない、声も聞けない相手だから、素直に本心を吐きだせた眞宮。摩天楼の一室で生まれる恋物語は、現代の都会を舞台にしたおとぎ話のようにロマンチックだった。脇キャラもいい味だしていたね
読了日:09月21日 著者:ひちわ ゆか
薔薇の奪還 (SHYノベルス)薔薇の奪還 (SHYノベルス)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★☆☆ 薔薇シリーズ4作目。3作目から3年たった啓の青年期編。アダムにマリア、更にはアデラと、暗黒側の登場人物が話に絡んできて更に面白くなってきた。ただ、アダムの目的が、今だわかったような、わからないような。悪役ルイスがどうなるのかと思ったら、総帥の地位を追われてもあっさり退場しなかったね。しかし、やっぱりそういう末路か。三角関係の行方はどうなるのか。ついに禁断の3Pまでやっちゃったし、やはり3Pエンドかしら? アデラに一番聞きたいのはこのことだったりする(笑) 
読了日:09月18日 著者:夜光 花
「同級生」「卒業生」公式ファンブック~卒業アルバム (EDGE COMIX)「同級生」「卒業生」公式ファンブック~卒業アルバム (EDGE COMIX)
評価 ★★★★★ ファンブックというと、寄稿されたパロディが1/3から半分くらい占めてることもあるけど、これは100%明日美子さん! 透明感のあるイラストの数々や、描き下ろし漫画、佐条と草壁の出会いまでのヒストリー、イラストメイキングなど、丁寧に作られたこだわりの1冊。特典のステッカーも可愛いし、ペーパーも良かった!
読了日:09月18日 著者:中村 明日美子
セーフティ・ゲーム (ディアプラス文庫)セーフティ・ゲーム (ディアプラス文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ MR×内科医。臆病なゲイ同士のイロモノコメディ。なんと女装もの! 確かに香島はろくでなしだが、小者すぎて笑ってしまう。不誠実で嘘つきで世渡り上手と誠実で生真面目な不器用者が恋をした。「酷い男だと判っていて好きになったんじゃなくて、好きになったから酷いのも諦めた」という友村の言葉は実に恋愛の本質を突いてる。しかし、登場人物の中で一番男らしいのが花山だとは!(笑) スピンオフでだせないのが惜しいキャラだった(さすがにBLじゃ無理) 書下ろしの女装&ノーパンが面白い♪
読了日:09月14日 著者:砂原 糖子
ドント・クライ・マイ・ベイビー (バンブー・コミックス 麗人セレクション)ドント・クライ・マイ・ベイビー (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
評価 ★★★★☆ 短編集。窓ふき職人&リーマン。平社員&課長。部長&課長。王&前王の息子・・・の4CP。表題作以外は、受・攻どちらか不明なのが西田さんらしいね。どっちがどっちでも成立しそうなのが西田流。リバでもOKそう。一番好みだったのが、知らずに上司の妻を寝とっちゃった平社員が、その上司を好きになってしまう「個人的な感情」 これは受攻わからないけど上司受希望。部長&課長は部長が攻の方がいいかな? 「KING」は、ぜひ下剋上で! どれも粒が揃っていて面白い。西田さんの描く男達は本当に生き生きしてるなあ
読了日:09月13日 著者:西田 東
恋と刑事 (花音コミックス)恋と刑事 (花音コミックス)
評価 ★★★★☆ 刑事×警視。西田さんのカップルは、本当にしみじみ男同士だよね。外見だけじゃなく、メンタル面も。男女じゃこうはいかない。雪村がカッコ良かった! 年上の余裕と、ものすごく大きな土田への愛情。土田に抱かれていても、メンタル的には土田を抱いてる感じ。土田はヘタレだけど、男の器量はきっと雪村を超えれないだろうけど、一本筋の通ったところが良かった。デフォルメしたギャグ絵も可愛い! 同時収録の「ツーガイ・ズ」も受が男前なんだよね~。あれ、そういえば、西田作品って、受の方がいつもイイ男のような?(笑)
読了日:09月12日 著者:西田東
イノセントブラッド (リンクスロマンス)イノセントブラッド (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 19世紀ウィーン。青年将校×吸血鬼。2段組で読み応えたっぷり。同じ世界観の「異端の刻印」が黒なら、こちらは白。メルヘンチックな吸血鬼もの。主人公のユリウスは血が吸えない栄養失調気味の吸血鬼。それ故に清らかな心を持ち続けた奇跡の存在。吸血鬼に親を殺された青年とその仇の息子・・・途中、限りなく悲恋フラグが立っていたのでハッピーエンドでホッとした。藤崎寛之丞さんの挿絵が美しい。巻末の4コマ漫画も可愛い! マクシミリアンの人物像が「異端の刻印」の彼とは変わってるような・・・?
読了日:09月11日 著者:華藤 えれな
奥津城村の愉快葬 (ミリオンコミックス  Hertz Series 107)奥津城村の愉快葬 (ミリオンコミックス Hertz Series 107)
評価 ★★★★☆ 短編集。生前葬の風習のある村の幼馴染み同士。村の駐在さんとキツネ。水神の子孫と同級生。小学生からの幼馴染み同士・・・の4CP。今までで一番エロの少ない池作品かな。御伽話のような不思議な雰囲気のお話が多かった。一番好きだったのは、月1回のペースで食事する幼馴染み同士の話。愉快葬の話は、せっかくの設定なので、風習の部分をもう少し掘り下げて1冊で読みかったような。エロ控え目でも十分読ませるのはさすがだが、エロなしの池作品は、クリープの入れないコーヒーのようで、ちょっぴり物足りない(笑)
読了日:09月08日 著者:池 玲文
ピース 2 (Dariaコミックス)ピース 2 (Dariaコミックス)
評価 ★★★☆☆ 2巻目に入って当て馬登場。二人が住むボロアパートの大家の息子。濱口は大学を卒業し、出版社に就職している。湊に横恋慕する桜に戸惑いながらも、何となく桜と友達になっちゃう湊。それに秘かに(?)ヤキモチやいてる濱口。桜は、膠着状態だった二人の仲を前進させてしまう役どころ。桜視点の短編あり。この短編の終わり方もすごく曖昧で独特。桜も新しい恋を見つけてほしい。館野さんのファジーな感性は好きだが、初期作品だからか、この作品に関してはあともうひと味欲しかったような気がした
読了日:09月08日 著者:館野 とお子
ピース 1 (Dariaコミックス)ピース 1 (Dariaコミックス)
評価 ★★★☆☆ 表題作は、ボロアパートに住む大学生同士。酒の勢いで寝た二人。濱口の口説きの押され、濱口を好きになっていく自分を認めたくない湊。濱口の自由人的なキャラがいい味。「本気。」は教師×高校生。こちらはあまり共感できず。攻・須藤の元カレと元カノが結婚してる。でも、3人普通に接してるという世界とか、その後友也を加えてダブルデートとか、私にはあまり理解できないな~とか思ってしまった(笑) サラッとしてて、どこか曖昧なのが館野さんの作風なのかな。絵は10年以上昔のものなので、今よりラフな感じ
読了日:09月08日 著者:館野 とお子
花隠れ (リンクスロマンス)花隠れ (リンクスロマンス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 天才能楽師×染色師。しっとりした和風テイストのBL。職業設定が珍しいこと、京都在住の作者らしい自然な京言葉や、京都の風物や風景が生き生きと描かれているところが良かった。借金のカタに愛人にさせられそうになったり、宗家の主に引き裂かれそうになったりと、試練が健気な美人受を次々襲う。弱々しそうな受だったが、最後は凛々しいところを見せてくれた。ヤンチャ坊主のような天才肌の攻とお似合いで、良い夫婦になりそう。脇役で登場した左近のスピンオフもあるそうなので、それも読んでみるかな
読了日:09月07日 著者:華藤 えれな
旗と翼 (リンクスロマンス)旗と翼 (リンクスロマンス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 元王太子×元教育係。中華風歴史ロマン。受の玲紀視点だが、攻の獅心に肩入れしてしまった。獅心にとって終始一貫して玲紀が唯一絶対の存在なのに、玲紀にとっては違う。八方美人で偽善者っぽいとこがあまり好感がもてなかったが、獅心が最後に玲紀の本質をズバリ言い当ててくれてスカッとした。人死にが多いので好き嫌いは分かれるかもしれないが、面白かった。親兄弟を殺しても王位を求めた理由は唯ひとつ・・・という国家規模の壮大なヤンデレ年下執着攻のお話だった。挿絵が素敵。小説は★3.5位かな
読了日:09月06日 著者:高原 いちか
リセット <下> (二見書房 シャレード文庫)リセット <下> (二見書房 シャレード文庫)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ 過去の事件と現在に起きてる事件。両方が繋がるのか?それとも全く別のものなのか?・・・最初から最後まで緊張感があってグイグイ引き込まれた。過去事件の真犯人については「あ~っ、あの人が!」とかなり意外な人物だった。時効の成立と被害者の心の傷の問題が骨太に描かれていて、BLとしてより事件ものとして面白かった。BL部分は橘田と倉橋の単純な恋愛関係より、むしろ橘田と高平の一筋縄でいかない複雑な関係性の方が萌えたな。全部読み終った後、上巻の冒頭を読むと感慨深い
読了日:09月05日 著者:谷崎 泉
リセット <上> (二見書房 シャレード文庫)リセット <上> (二見書房 シャレード文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ フリーライター+刑事×キャリア警察官。事件もの+三角関係もの? 橘田と高平の関係が面白い。お互いに負い目を持ちあったある種の共犯関係にあり、橘田にとって初めての男でもある特別な友人。ただ、橘田がどちらを選ぶかはプロローグ部分でネタバレしてるな。内容は重いし、文章のトーンは暗いし、刑事の専門用語も多いし、活字は多い。読み手は選ぶかもしれないけど、ミステリー好きならハマると思う。BLとしての甘さは今のところほとんどないが、事件ものとしても十分面白い
読了日:09月03日 著者:谷崎 泉
夢魔はいかが? (白泉社花丸文庫)夢魔はいかが? (白泉社花丸文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 神族×夢魔。桃夜は美形一族の中の唯一の例外で、人の精気を吸えない落ちこぼれ夢魔。幼馴染みの誠士郎に恋をしている。話の最初から最後まで続く、桃夜の一人称のひとりノリ突っ込み&ボケの異様なテンションの高さについていけなかった。一方的にハイになられて、ボーゼンと置いてきぼりを喰ってる気分。最初の相手が狼(つまり獣姦)とか、ブサ受だと思っていた桃夜が実は・・・のオチも面白かったし、アホエロは好きなはずなんだが・・・。あの文章だけで途中でお腹一杯になってしまったみたい
読了日:09月02日 著者:吉田 珠姫
親友の距離 (キャラ文庫)親友の距離 (キャラ文庫)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★★ 元高校・大学の親友同士。再会もの。杉原さん&穂波さんのコンビというだけで激ツボで、その上にこの意味深なタイトルときてパンパンに膨らんだ期待は全く裏切られなかった。この手の杉原作品では、個人的にスローリズム以来のヒット。センシティブ派杉原さんの持ち味がいかんなく発揮されている。進一への溢れそうになる想いを制御するために、「親友の距離」を頑ななまでに保とうとする、七海の痛々しいほどの必死さに萌えたぎった。それでいて全然女々しくないところもいい! 穂波さんの挿絵が絶品♪
読了日:09月01日 著者:杉原理生

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テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : 本・雑誌

2011/10/03 07:40 | 読書メーターCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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